とね日記

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ワインバーグ場の量子論(4巻):量子論の現代的諸相

2012年09月15日 17時57分56秒 | 物理学、数学
ワインバーグ場の量子論(4巻):量子論の現代的諸相

第4巻は僕には難しすぎた。ひととおり目を通したのだが、全体の理解度は3割に達していない。情けないことだが意味のある紹介記事が書けないので、本書カバーに記載された紹介文と目次を後記するにとどめておくことにした。

第21章「ゲージ対称性の自発的破れ」では、ヒッグス機構やヒッグス粒子について、ごくあっさり触れられていただけで、詳しい説明はなかった。

この巻で取り上げられている内容は、主に1960年代、70年代の物理学だ。場の量子論の混迷を深めていた時代である。

カバーに記載された紹介文:

第4巻ではまず、くりこみ群や対称性の破れにとって重要な演算子積展開、電弱理論の理解の鍵となるゲージ対称性の自発的破れが論じられる。ここでは対称性の破れの観点から超電導理論も扱われる。

また、これと対称的に量子力学的効果として対称性を破るアノマリーと、それによって引き起こされる各種の物理的結論が述べられる。さらに、経路積分の非摂動的量子補正に効くインスタントンなどや、物理的状態として観測されるスカーミオン、モノポール、渦糸などの拡がりのある場の配位が論じられる。


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大著に挑む (ワインバーグの「場の量子論」)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/95ac4b64aa4eaf70608088006813cbf5


購入される方は次のリンクからどうぞ。

英語版:
The Quantum Theory of Fields (3巻セット): Steven Weinberg」(Kindle版


日本語版:
ワインバーグ場の量子論(1巻):素粒子と量子場
ワインバーグ場の量子論(2巻):量子場の理論形式
ワインバーグ場の量子論(3巻):非可換ゲージ理論
ワインバーグ場の量子論(4巻):量子論の現代的諸相
ワインバーグ場の量子論(5巻):超対称性:構成と超対称標準模型
ワインバーグ場の量子論(6巻):超対称性:非摂動論的効果と拡張


今日の記事で取り上げたのは第4巻。

ワインバーグ場の量子論(4巻):量子論の現代的諸相


第4巻:量子論の現代的諸相

第20章:演算子積展開
- 展開:記述と導出
- 運動量の流れ
- 係数関数のくりこみ群方程式
- スペクトル関数の和則
- 深非弾性散乱
- リノーマロン
- 補遺:運動量の流れの一般的な場合

第21章:ゲージ対称性の自発的破れ
- ユニタリー・ゲージ
- くりこみ可能なξゲージ
- 電弱理論
- 動的に破れた局所対称性
- 電弱相互作用と強い相互作用の統一
- 超電導
- 補遺:一般のユニタリー・ゲージ

第22章:アノマリー
- π0崩壊の問題
- 測度の変換:可換アノマリー
- 一般的な場合のアノマリーの直接計算
- アノマリーを持たないゲージ理論
- 質量ゼロの束縛状態
- 無矛盾条件
- アノマリーとゴールドストン・ボゾン

第23章:拡がりのある場の配位
- トポロジーの有用性
- ホモトピー群
- 磁気単極子
- カルタン・マウレルの積分不変量
- インスタントン
- θ角
- 拡がった場の配位のまわりの量子的ゆらぎ
- 真空崩壊
- 補遺A:ユークリッド経路積分
- 補遺B:ホモトピー群の一覧

訳者あとがき
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