「開平はん」に237,169を置いたところ
[English]
前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が3桁、過大根が生じ途中で根を還元する必要がでてくる。理論編も参考にしていただきたい。
開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など
算盤による237,169の2乗根の解法(答は487)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
237169 -> (23|71|69) : 23が第1群の数、根の桁数は3
手順1:237169を置く。第1群は23。
手順2:23以下の平方数は16=4x4。4を初根としてDに立てる。
手順3:4の平方を第1群の23から引く。23-16=07となる。: -a^2
手順4:初根4の2倍8をAに置き、倍根とする。77に注目する。
手順5:77を倍根8で割る。商9を得て、割止める。次根9をEに置く。
手順6:FGの77から倍根8と次根9の積を引く。77-8x9=05をFGに置く。
手順7:9の平方=81を第2群の51から引けないので9は過大根だとわかる。よって次根9から1を引き8をEに置く。そして倍根8を還元して05+08=13をFGに置く。
手順8:次根8とFGHの131に注目する。
手順9:次根8の平方=64をFGHの131から引く。131-64=67をGHに置く。
手順10:倍根80と次根8に注目する。
手順11:次根8の2倍(=16)を倍根80に加える。2x8+80=96をABに置く。
手順12:GHIの676を倍根96で割る。
手順13:商7を得て、割止め、この商を第3根とする。第3根の7をFに置き、余り676-96x7=004をGHIに置く。
手順14:第3根7と第3群IJの49に注目する。
手順15:第3根7の平方=49を第3群の49から引く。49-49=00をIJに置く。
手順16:根は487と求まる。
最終状態: 答 487
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第13回も引き続き倍根法による開平を行う。
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