竹内薫先生の「ねこ耳少女の量子論 - 萌える最新物理学」が2月7日に発売された。漫画である。先生によると「科学萌え系」というジャンルができつつあるそうだ。(笑)
アマゾンでのランキングも上々である。科学系では文句なし1位、全部門(総合)では25位まで食い込んでいた。さっそく読んで次のようなレビューを投稿しておいた。
タイトル:こんな本を待っていた!
量子論についての啓蒙書はいろいろ出版されているが、どれもレベルが一定以上なため書店では科学書コーナーにしか置かれていない。物理学の中でこんなに面白い分野なのに、これでは「理系の話」に関心のない一般の人の目に止まることはない。もったいないことだといつも思っていた。
「ねこ耳少女の量子論」は科学書コーナーを飛び出して一般書コーナー、ベストセラーコーナーそして漫画コーナーに堂々と平積みされる物理学書だ!!これで量子の不思議な世界、SFではなく現実の世界のことをこれまで科学と無縁の人に広く知らせることができる。それだけでもこの本の価値は大きい。
この本をきっかけとして、物理や科学も面白そうだからとこれまでは立ち寄らなかった科学書のコーナーに足を運ぶ人がきっとでてくるだろう。
著者の竹内先生には今後、ネコ耳少女シリーズで「相対論」や「素粒子物理」、「超ひも理論」、「電磁気学」などにフォーカスを当てた本を同じチームで出してほしいと期待している。ネコ耳少女と勇希のその後の話も楽しみだ。
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「ねこ耳少女の量子論 - 萌える最新物理学」目次
はじめに - 量子がわかれば物理学なんて怖くない
プロローグ - 耳、とがってますけど!
第1章:量子は挙動不審です
はじめに量子ありき/量子という言葉の意味
第2章:量子は『態度』なんだよね
どこにでもある量子
第3章:量子には個性がないのです
量子がもつ三つの性質
第4章:量子テレポーテーション
量子と人の心の共通点
第5章:量子はデジタルな感じデス
量子を発見した人々(1)
第6章:光は波でツブで量子です
量子を発見した人々(2)/量子のからみあい
第7章:超ひも理論ってなんですか?
量子と重力
第8章:量子の天気予報
喧嘩を始めた物理学者たち/シュレディンガー方程式
第9章:シュレディンガーはヒドイです
シュレディンガーの猫
第10章:量子の暗号なら安心です
量子暗号
第11章:さよなら、あいりちゃん
エピローグ - 彼女のいない世界
特別付録:素粒子早わかり
おわりに:ワカラナイことこそ面白い
読書案内:さらに量子と物理学について知りたい人のために
これが平積みにされていたら、手を出さないわけにはいかんでしょう。
rikunoraさんや僕にはこの本は明らかに易しすぎるのですが、ついつい買ってしまうんですよね。アマゾンでは売り切れで入荷待ちのようです。
昨日、ドコモショップで携帯の機種変更をしたのですが、この本がカバンから覗いていたので、つい店員の女の子に宣伝してしまいました。(笑)