大栗博司先生による物理学啓発書の第2弾が刊行された。 . . . 本文を読む
「時:渡辺慧」
内容(「BOOK」データベースより)
時間の不可逆性はなぜ生じるのか?ド・ブロイ、ハイゼンベルク、ボーアに、師事・親交した量子力学の輝ける巨星による「時間論」の金字塔。
著者について
渡辺慧(わたなべさとし):1910-1993年。東京帝国大学理学部卒。渡欧してド・ブロイ、ハイゼンベルク、ニールス・ボーアらに師事・親交した世界的理論物理学者。著書に『時間の歴史』『知るというこ . . . 本文を読む
「新装版 集合とはなにか:竹内外史」はじめて学ぶ人のために
今年は数学系の本をほとんど読んでいないので、ずいぶん前に買い置きしていた本書を読んでみた。
数学基礎論の世界的第一人者でいらっしゃる竹内外史先生が1976年にお書きになった現代集合論の入門書で、2001年にブルーバックスから新装版として復刊されたものだ。
内容紹介
現代数学にどんな役割を果たしているか? 現代数学のあらゆる文野で議論 . . . 本文を読む
月曜の夜は朝日カルチャーセンター新宿教室で、大栗博司先生の一般社会人・学生向けの講座の第3弾「ヒッグス粒子とは何か」を受講してきた。6月に開催された「重力をめぐる冒険(朝日カルチャーセンター)」以来4ヶ月ぶりである。
今回の講座は午後6時半からの2時間。これまでと同じ100人以上入る教室は満員御礼。あらかじめ席に配布されている講義資料のスライドは140枚あった。先生がお描きになったイラストが満 . . . 本文を読む
「ワインバーグ場の量子論(4巻):量子論の現代的諸相」
第4巻は僕には難しすぎた。ひととおり目を通したのだが、全体の理解度は3割に達していない。情けないことだが意味のある紹介記事が書けないので、本書カバーに記載された紹介文と目次を後記するにとどめておくことにした。
第21章「ゲージ対称性の自発的破れ」では、ヒッグス機構やヒッグス粒子について、ごくあっさり触れられていただけで、詳しい説明はなかっ . . . 本文を読む
「実在とは何か?(別冊日経サイエンス)」
僕が本書を読んだのはimaroさんがお書きになった紹介記事がきっかけである。
「実在とは何か?」というタイトルは哲学めいているが、もちろん物理学的な意味での問いである。物理学や数学の勉強が進むにつれて、この問いにはほとんど意味がないと僕は思い始めていたところだ。
日常的な意味での実在性とは
人間の五感でとらえられるものを実在と呼ぶのなら、それは . . . 本文を読む