山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

九品寺 千体石仏

2006-10-05 12:57:00 | Weblog
九品寺 千体石仏

 九品寺(くほんじ)(御所市楢原)は、聖武天皇の詔り(みことのり)によって奈良時代の僧、行基が開基したお寺です。御本尊は平安時代後期に造られた、本造阿弥陀如来像で、国の重要文化財に指定されています。
 また、この寺は境内や本堂の裏山に千体石仏とよばれる石仏群があることで有名です。その数は1600体とも1700体といわれていますが、現在も出土しておりその数は定かではありません。石仏はどれ一つとして同じ顔はなく、今も、村人の厚い信仰心によって守られています。



葛城古道 彼岸花

2006-10-05 12:50:36 | Weblog
葛城古道 彼岸花

 帰路、夕日が葛城の山並みに沈むころ、うろこ雲がたなびいていました。この葛城山麓の葛城の道には盛りを過ぎた彼岸花が一面に咲いていました。

 葛城古道は、金剛・葛城山麓を南北に走る山裾の道です。
 街道として最も古いと言われる竹ノ内街道から、北葛城郡新庄町大字寺口・笛吹を経由して、御所市大字小林・櫛羅・楢原・森脇・名柄・極楽寺・朝妻・高天・伏見・鴨神に至る古道で古代豪族が当時の主要道として往来していた道です。
 大和王朝とほぼ同時代に葛城氏、巨勢氏、鴨氏という豪族がこの地に栄え、仏教を基にした文化を築きました。そこで、この道に沿って数多くの由緒ある寺院や神社、遺跡が存在し、また、多くの古墳が点在する地域でもあります。

蕎麦の里 笠01

2006-10-02 14:34:34 | Weblog
蕎麦の里 笠01

 まほろば大和高原に広がる 笠のそば畑 は桜井市の北部にある笠地区。標高400~500mの荒神の里(こうじんのさと)では、可憐なソバが一面雪を降らせたように真っ白な花を咲かせていました。
 山々に囲まれた一帯では、8年前から国営事業のパイロットファームとして、ソバを栽培。合わせて12haのソバ畑は、土地利用組合の男性約20名が担当。一方、笠山荒神社門前の「笠そば処」では、女性たちが当番制で蕎麦店を切り盛りしている。まさに、栽培から始まる手作りそばの味です。

蕎麦の里 笠02

2006-10-02 14:20:51 | Weblog
蕎麦の里 笠02

 蕎麦の原産地はシベリアとも云われ、寒冷地のやせた土地に出来るとのことです。
「続日本紀」によると、44代元正天皇の時代に雨が降らず稲が成長しなかったので、詔して自生の蕎麦の栽培をさせたと書かれています。また、54代仁明天皇も畿内に蕎麦を植えることを奨励されたとの記録があり、奈良時代や平安時代に既に蕎麦を救荒食物としていたことが分かります。

 笠の蕎麦は、大和の名産として徐々にその名を広めつつあります。

蕎麦の里 笠03

2006-10-02 14:15:10 | Weblog
蕎麦の里 笠03

 笠のソバは、8月中旬に播種。9月中旬、白い可憐な花を咲かせます。
10月末ごろ刈り取られ、12月、新そばが食べられます。

 蕎麦は、五穀以外の雑穀で、昔から食用として、主食から非常食へ、そして嗜好品として栽培されてきました。縄文時代の遺跡からも種子が発見されています。
 花言葉は、「あなたを救う」 大和高原に広がるそば畑を見ていると心が安らぎます!

笠地区へは、天理街道巻の内を右折。三輪山の裾野から深い木立に囲まれた林道を、「笠の荒神さん」こと笠山三宝荒神をめざして車で20分ほど走ると着きます。