山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

蕎麦の里 笠01

2006-10-02 14:34:34 | Weblog
蕎麦の里 笠01

 まほろば大和高原に広がる 笠のそば畑 は桜井市の北部にある笠地区。標高400~500mの荒神の里(こうじんのさと)では、可憐なソバが一面雪を降らせたように真っ白な花を咲かせていました。
 山々に囲まれた一帯では、8年前から国営事業のパイロットファームとして、ソバを栽培。合わせて12haのソバ畑は、土地利用組合の男性約20名が担当。一方、笠山荒神社門前の「笠そば処」では、女性たちが当番制で蕎麦店を切り盛りしている。まさに、栽培から始まる手作りそばの味です。

蕎麦の里 笠02

2006-10-02 14:20:51 | Weblog
蕎麦の里 笠02

 蕎麦の原産地はシベリアとも云われ、寒冷地のやせた土地に出来るとのことです。
「続日本紀」によると、44代元正天皇の時代に雨が降らず稲が成長しなかったので、詔して自生の蕎麦の栽培をさせたと書かれています。また、54代仁明天皇も畿内に蕎麦を植えることを奨励されたとの記録があり、奈良時代や平安時代に既に蕎麦を救荒食物としていたことが分かります。

 笠の蕎麦は、大和の名産として徐々にその名を広めつつあります。

蕎麦の里 笠03

2006-10-02 14:15:10 | Weblog
蕎麦の里 笠03

 笠のソバは、8月中旬に播種。9月中旬、白い可憐な花を咲かせます。
10月末ごろ刈り取られ、12月、新そばが食べられます。

 蕎麦は、五穀以外の雑穀で、昔から食用として、主食から非常食へ、そして嗜好品として栽培されてきました。縄文時代の遺跡からも種子が発見されています。
 花言葉は、「あなたを救う」 大和高原に広がるそば畑を見ていると心が安らぎます!

笠地区へは、天理街道巻の内を右折。三輪山の裾野から深い木立に囲まれた林道を、「笠の荒神さん」こと笠山三宝荒神をめざして車で20分ほど走ると着きます。