山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

薬研

2006-10-28 20:27:33 | Weblog
ぶらり探訪「高取」  薬研(やげん)

 夢創館の裏庭に、蔵を改装して「くすり資料館」があります。
 大和の売薬に関わる資料が展示してありました。製薬に欠かせない薬研(やげん)も展示してありました。実物をはじめて見ました。
 薬研は〈くすりおろし〉ともいう。おもに漢方の製薬に用いる鉄製の道具。漢方では,薬を細かくし匙じて飲むために,細長い舟形で中が断面 V 字形にくぼんだやげんと,やげん車といって鉄の車輪状の円盤に木の棒をさしたものとを使って薬種を押しくだいた。

夢創館

2006-10-28 20:16:47 | Weblog
ぶらり探訪「高取」 夢創館

 夢創館は「土佐街なみ集会所」として、平成12年、大正時代の呉服商の建物を改修してオープン。また、観光案内のほか高取町の歴史と文化に関わる展示、物産販売、ギャラリーなども行っています。無料でほうじ茶をいただきました。
 

薬草タイル

2006-10-28 20:05:44 | Weblog
ぶらり探訪「高取」 薬草タイル

 高取町と言えば「薬の町」として有名ですが、土佐街道をブラブラ歩いていると写真のような薬草の効能が書かれた「薬草タイル」が石畳の間に敷かれていました。ナンテンのほかキキョウ、ドクダミ、センブリ、ゲンノショウコ、タンポポ、クズ、アオキ、ナズナなど9種類の薬草タイルがありました。
 また、高取町らしい漢方薬の店や武家屋敷のような門構えの医院もありました。

土佐街道 01

2006-10-23 20:09:16 | Weblog
ぶらり探訪「高取」 土佐街道 01

 土佐町の由来  六世紀の初め頃、大和朝廷の都造りの労役で、ふるさと土佐を離れこの地に召し出されたものの、任務を終え帰郷するときには,朝廷の援助なく帰郷が叶わず、この地に住み着いたところから土佐と名付けられたと言われています.ふるさとを離れて生きていく生活を余儀なくされた人たちのたった一つの自由な意志はふるさとの名を今の場所に付けることであった.
   望郷の想ひむなしく役夫らの せめて準う土佐てふその名

 小嶋寺は、壺阪寺と双璧と言われる古刹.752年報恩大師の創建で21坊の伽藍を誇ったとも伝えられています.山門は高取城の二の門を移築したもので、現存する高取城の唯一建造物です.

土佐街道 02

2006-10-23 19:49:52 | Weblog
ぶらり探訪「高取」  土佐街道 02

 石川医院 高取藩の下屋敷表門が移築された重厚な門構えの医院。石畳の町筋とともに城下町の雰囲気を醸し出しています。※写真は高取町HPより

土佐街道 03

2006-10-23 19:40:47 | Weblog
ぶらり探訪「高取」  土佐街道 03

 植村家長屋門は、旧大手門通りに面している、高取藩の筆頭家老屋敷。県重要文化財に指定されており、なまこ壁が城下町の雰囲気を漂わせています。
 また近くには、現存する重要な武家屋敷であった田塩邸があります。いずれも現在も居宅として利用されています。

釈迦ヶ岳

2006-10-22 22:53:23 | Weblog
釈迦ヶ岳 釈迦如来像

 大峰山系でも第一の秀峰として知られる釈迦ヶ岳(1800m)は、四方の眺望が開け雄大な景観が楽しめます。ブナやダケカンバの黄葉は安らぎを与えてくれました。
 山頂には、青銅の釈迦如来像が立ち、山行く者を見守ってくれています。この釈迦如来像は、大峰開山以来の強力と言われた岡田雅行(通称オニ雅)が大正13年の夏、一人で担ぎ上げたと、台座に刻まれています。
 

句碑巡り 01

2006-10-17 18:05:45 | Weblog
ぶらり探訪「高取」
 阿波野青畝の句碑巡り 01

 虫の灯に 読み昂(たか)ぶりぬ 耳しひ児(ご)

 幼いころより耳疾でよく耳が聞こえない。秋虫の音を聞きながら本を読みふけっている「耳しひ児」それは私なのだ。
 この句碑は青畝の生家(高取町上子島)の中庭にあります。大正6年、18歳作
 少年期から耳が遠く、そのことが青畝の俳句にしみじみとした哀感を漂わせています。

句碑巡り 02

2006-10-17 17:47:22 | Weblog
ぶらり探訪「高取」
 阿波野青畝の句碑めぐり 02

 供藷 眼耳鼻舌身 意も無しと
 (そなえいも げんじびぜつしん いもなしと)

 戦時中のこと、長円寺の仏様に供えてある薩摩芋を住職にいただいた。お腹が減っていて、全身で味わって美味しかった。眼耳鼻舌身とは、般若心経にでてくる「無眼耳鼻舌身意」から引用しています。昭和20年 46歳作 写真は長円寺山門。(上子島)
 般若心経は、わずか266文字という短い経文の中に彼岸にある理想の世界に渡るための大いなる仏の智慧の心髄を説いている教典です。