山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

賀名生梅林 01

2008-03-18 18:57:33 | Weblog
賀名生梅林 01

 賀名生梅林は奈良県五條市西吉野町にある梅林で、標高250m~400m付近の北曽木の山に展開している梅林です。かなりの急斜面に展開しているため、高齢者には骨が折れるでしょう?。一目1万本とも言われる賀名生梅林ですが、山全体の総本数は2万本ほどあるのだそうです。写真は口の千本付近。

賀名生梅林 02

2008-03-18 18:56:47 | Weblog
賀名生梅林 02

 1877年ごろから植えられている梅の木は徐々にその本数を増やし続け、現在では白梅紅梅合わせて 2万本という規模で奈良県三大梅林のひとつに数えられています。はじめは梅の実の採取目的から白梅だけだったものが徐々に紅梅まで植えられるようになっていったそうです。
 ※ 奈良県三大梅林 賀名生梅林・月ヶ瀬梅渓、広橋梅林(下市町)

賀名生梅林 03

2008-03-18 18:55:49 | Weblog
賀名生梅林 03

 賀名生梅林(あのうばいりん)の名前の由来はこのあたりの昔の地名「穴生(あなふ)」に由来しますその後、南朝の後村上天皇によって「叶名生(かなふ)」と命名され、それがまた後に現在の賀名生に変化したそうです。当時は南北朝時代の真っ只中にあり、後醍醐天皇の後継の後村上天皇は、楠木正行が四条畷の戦いに敗れたためここ賀名生の地に逃れてこられたそうです。当時名づけられた叶名生(かなふ)の名は願いがかなうことを願ってのことかもしれません。その後政略があって、北朝側の足利尊氏が一時的に南朝に帰依した際、後村上天皇が「賀名生」とする勅命を出されたそうです。当時の呼び方は「かなふ」でしたが、明治時代に入って「あのう」になったそうです。そんな歴史を持つ賀名生梅林です。※参考(旧西吉野村HOより)写真は一目万本より

賀名生梅林 04

2008-03-18 18:55:07 | Weblog
賀名生梅林 04

 北曽木の丘陵を麓から中腹までおおいつくすように二万本の梅が続きます。口の千本から一目千本、見返り千本、東雲千本、奧の千本、西の千本そして振り返り千本と、さながら雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂ってくる、そんな中を早春の陽光を浴びて周遊しました。