マップ通り峠・丸山千枚田

マップ通り峠・丸山千枚田

　丸山千枚田は、南紀熊野、紀和町にある棚田で、「日本棚田百選」にも選ばれている日本有数の棚田です。ここには世界遺産に指定された「熊野古道」（伊勢路）が点在し、県境(三重・和歌山）にある風伝峠を少し下り、分岐を右に行くと通り峠にでます。この峠は、吉野方面へと向う「北山道」で、峠には子安地蔵が祀られ、さらに15分ほど急坂を登ると、丸山千枚田展望所があります。
　爽やかな初秋の風が通り抜け、絶景に見とれていました。

　

通り峠道

通り峠道

鬱蒼と茂る樹林帯を縫うように苔むした石畳の古道が続きます。峠を下ると丸山千枚田です。筏下りで有名な北山瀞峡へは10ｋｍほでです。北山村(和歌山県の飛び地の村）から奈良県の下北山村桑原まで10分ほどです。
　

丸山千枚田01

丸山千枚田01

　約１００ｍの高低差に現在は１３００枚ほどの棚田が広がっていますが、かつては２４００枚もの棚田があったそうです。しかし、１枚あたりの面積が小さくて機械が使えない上に地域の過疎化が進み、一時は６００枚程度まで減ってしまったそうです。その後、町の「丸山千枚田条例」、「棚田オーナーの全国募集」といった景観保護政策や、地元の人々の「千枚田保存会」などの地道な活動の結果、現在の姿まで回復したとのこと。観光客も増えて、いまでは紀和町の観光名所になっていて観光客も結構来ています。これからも、ずっと残していって欲しい景観です。

丸山千枚田02稲刈り

丸山千枚田02稲刈り

　この前の日曜日(17日）にオーナーさんの田んぼの稲刈りの予定でしたが、台風の関係で延期になり、ボランティアの手を借りて稲刈りが行われていました。
　刈り取られた稲は、荷台のついたモノレールのようなもので大きく迂回しながら運ばれていました。稲刈り機が入れない棚田では、昔ながらの手作業での稲刈りが行われていました。

※　丸山千枚田等棚田については、ｍｙＨＰ棚田の風景～耕して天に至る～もご覧下さい。