BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

基層語

2021-11-13 | 日本語学21

日本語の語彙で語種による構造を語彙層という構成で見ることができるか。あたらしい視点で見ると、ストラタムという見方があるようである。しかし、歴史言語における時間の取り方が、日本語の有史以降とは異なるところがある。

まず、stratum、意味は地質で、地層また層となる。生物、生態学では、組織の層,、群落の層.となる。belong to a higher social stratum という、用法もある。上流階級に属する、階級である。
また.、階層は、それていくが、コンピュータにもある。階層構造を用いて時刻源の構成を表現とか、何やら難しい。

>NTP (Network Time Protocol)では、階層構造を用いて時刻源の構成を表現しています。 階層構造の各層をstratumと呼び、stratumは0を最上位として15まで階層があります。 原子時計、GPS等の非常に正確な時刻源を「reference clock」と呼び、 階層構造の最上位であるstratum 0としています。 このstratum 0に接続されたNTPサーバをstratum 1、 さらにstratum 1を参照するNTPサーバをstratum 2と、 reference clockから経由するNTPサーバの数が増加するにつれて、 stratumの数字が増えていきます。
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/ntp.html

さて、基層言語の考え方が充てられるか。

2014-08-18 | 日本語の輪郭
日本語を輪郭としてとらえると、日本語の成立そのものに基層言語を見ることがある。日本語の基層を考えると、そこに民族同士のやり取りが確認されることが必要であるが、それはないといってよい。規定を言語に求めて、基層言語はsubstratum, substrate として、自分達の言語を原住民に課す、侵入している民族の言語に特徴を与える現地語、という説明で、英和辞典に載せる。

日本語WordNetによれば、an indigenous language that contributes features to the language of an invading people who impose their language on the indigenous population と見える。その用例には、the Celtic languages of Britain are a substrate for English 英国のケルト族の言語は英語のための基板である、と挙げている。例文の意味は、ケルト族の言語を基層とすることのようである。

さらにWeblio英和対訳辞書には、基層言語として、Stratum (linguistics) についての、基層言語とは、言語接触において、その地域の被支配層が元々母語として使っていた言葉が基本的には征服者の言語に置き換わるものの、その特徴が征服者の言語に影響を与え新たな言語を生み出す場合に使われる概念、とある。日本語は基層言語を言うよりは、重層した言語というようなことであろうか。

この説明はウイキペディアの項に同様にある。対称語は上層言語というそうだ。基層の具体例には、フランス語に於けるガリア語、スペイン語に於けるバスク語、英語に於けるケルト語のようである。日本語について触れていない。むしろ、日本語が古代に中国語から、近現代に英語を筆頭としてヨーロッパ諸言語から、それぞれ借用をしている例がある、とする、借用関係がある。

基層語については日本人、日本族のとらえ方に深くかかわる。その一つで、最古の基層言語がツングース語とオーストロネシア語とする解説がある。オーストロネシア語の日本語への影響を主張する研究者として、安本美典、泉井久之助、村山四郎、崎山 理、川本崇雄、本多正久、後藤 明の研究者を挙げている。これはさらに、北方基層南方上層説という説がある。その逆は南方基層北方上層説、日本語は、アウストロネシア語を基層語としアルタイ語を上層語として持つという説である。





層(言語学) (Stratum (linguistics)) 2021 - jpedia.wikihttps://www.jpedia.wiki › blog › Superstrate
2021/11/05 — 言語学では、層(「層」のラテン語)または層は、接触を通じて他の言語に影響を与える、または影響を受ける言語です。上層言語または上層言語は、他の ...

The substrate language, or some later descendant of it, still survives in a part of its former range;
Written records of the substrate language may exist to various degrees;
The substrate language itself may be unknown entirely, but it may have surviving close relatives that can be used a base of comparison.



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大野教授は日本語とタミル語の相違を基層言語によって説明しようとしている。そして具. 体的には基層言語としてオーストロネシア語族の「ポリネシア語族の一つに近い ...


基礎講座 - 日本語系統論と内的再構http://koto8.net › kisogakusyu › keitouron_02
川本崇雄は「南から来た日本語」(1978)で,アルタイ系の基層語の上に南島系言語が重なったと推定した。 村山七郎は「日本語の誕生」(1979)の中で南方系説を推進し(例,〈花〉 ...


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