かっくん 「タンタたん ちてふれるたなぁ・・・」(サンタさん きてくれるかなぁ)
心配症のかっくん
まあくん 「玄関の鍵 開けておかなくちゃ」
わざわざ玄関の鍵を開けて寝るまあくん
(無用心極まりない・・・)
子供たちはそれぞれに そわそわ ドキドキしながら布団に入った
まあくんは夜中に何度も眼を覚まし
かっくんは朝方4時頃 真っ暗な部屋の中で起きていた
かっくん 「僕 眠れないの 眠らないとタンタさんちてふれないよね
僕にはプレゼント持ってちてふれないたもちれない」
布団の中で シクシク泣いている
ママ 「大丈夫 大丈夫 サンタさん きっと来てくれるから」
朝方 眠れないの・・・と泣く かっくんも 時々起きては寝てしまう まあくんも
真っ暗な部屋の中で
真っ赤な靴下の置いてあるところへは二人とも近づこうとはしない
次第に空が白々と明けてきて 部屋の様子がほんのり見えてきた頃
意を決したのか かっくんが 布団からムクっと起き出して
ゆっくり 大きな靴下に近づいていった
恐る恐る靴下の中を覗き込む かっくん
かっくん 「あっ・・・入ってる・・・」
でも そのまま プレゼントには触れず 布団に戻ってきて
布団を被って 泣き出してしまった
かっくん 「ひとつしか 入ってなかったの・・・・僕のは ないんだぁ 」
しくしく泣いているかっくんに気づいて 起き出したまあくんも
ハッとして 真っ赤な靴下に目をやり
中を覗きに行った
まあくん 「あ~!! 入ってるよぉ!!」
一つの包みを取り出し あせる気持ちを抑えて包装紙を剥がす まあくん
まあくん 「ん??・・・レゴ・・・これ・・・かっくんのだよ!?」
プレゼントを手にした かっくんは それが自分のお願いしていたレゴだということが
わかると 「う・・・・ぅぅぅ・・・」
( さっきまでの悲しみの涙から一転 今度は嬉し涙かぁ)
かっくん 「タンタたん ちてふれた(サンタさんきてくれた)・・・うぅぅぅ・・・」
嬉しすぎて 涙 涙のかっくん
でもその横で かなり落ち込んでいるまあくん
まあくん 「俺のは ない・・・・」
今度はこっちが 涙目になっている
落ち込むまあくんが 薄明かりの中で ふと 顔をあげて
もう一度 靴下のあった方に目をやると その隣に もう一つの包みがあるのに気づいた
まあくん 「ん?・・・あっ・・・あぁぁぁ!!あれ??あった! 僕のも届いてた!」
ママ 「包みが大きくて 靴下に入らなかったから 横に置いてくれたんだよ
良かったねぇ 二人とも サンタさん来てくれたね!」
まあくんは 欲しかったマリオカート(wii)のソフトと
ハンドルもご丁寧に2つも付いていた
ママ 「かっくんの分までハンドルがついてるよ!サンタさんってやさしいねぇ」
もう そのあとは 盆と正月が一緒にきたような 喜びよう
天井に向かって「サンタさん ありがとう~!!」「ホッんとにありがとう!」と
雄叫びの声?!をあげていた
かっくん 「ぼく 眠れなくてずっと 起ちてたの でもタンタたん来なかったよ
それなのに プレゼントは入ってたの 何でだろう
ママもずっと僕の隣に寝てたよねぇ ママはタンタたん見た?」
寝つきが悪くて しかも朝方も眠れずに起きてしまった かっくんは
自分が一晩中眠れなかったと思っているらしい
ママ 「ん~もしかして サンタさんは別の時空を飛んでくるのかなぁ
だから 見えないのかなぁ」
まあくん「俺 サンタさんって ホントに凄い科学を持ってると思うんだよねぇ
まず 時間はタイムマシーンで操作して 時間を引き延ばしてるよねぇ
(以前 テレビのフィンランドのサンタ特集で大きな時計を操作して
時間を引き延ばして タイムスリップしているという解説を見たことがあった)
まあくん 「でも 一日で 世界中の子供たちにプレゼントを配るなんて無理だと思わない?」
ママ 「分身の術は使ってるんじゃない?」
まあくん 「あぁ~影分身の術を使ってるんだよ きっと
それで 世界中に散らばっているんだよ」
いつから サンタはナルトになったのだ?
そんな風に サンタ談義が続き
悲しくて涙 嬉しくて涙のクリスマスが今年も無事に過ぎていった
メリークリスマス
ママは寝不足でへとへと