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M-1・2009 (長々とした)感想などをどうぞ

2009年12月21日 23時55分00秒 | お笑い

(予想通りとはいえ)非常に中途半端な中継となった「史上初!敗者復活戦の地上波中継」も一応横目でちらりと観て、夜6時半からはしっかりとリアルタイムで「M-1」を堪能させていただきました!
事前に順位予想も書いたりしてはいたものの、賞レースとはいえ、番組が始まったら「笑う!」に専念することが楽しむコツ。 審査方法(審査員)がどうだ、とか、自分の好み(ひいき)がどうだ、とかそういったことは一切頭からなくして、4分間を「笑って」「楽しむ」ことに集中する。 楽しまなきゃ損ですからね。


第9回の優勝は、昨日もたった1行だけの記事をアップした通り、パンクブーブー。
しっかりと2本とも秀逸なネタを揃えてきました。 これが勝因ですね。 文句なしです。 (ちなみに、私は「対抗」予想。)
パンクブーブーは、爆笑オンエアバトルでも、すでに何度か3月のグランプリ大会までは出場したことがあるように、もともと漫才の素質・実力ともに高いコンビでした。 今朝になって、どこぞの記事かで「大穴のパンクブーブーが優勝」なんて書いていましたが、普段少しでもお笑い関係の記事を書いたことがある記者だったら、間違っても「大穴」なんて恥ずかしい言葉は使えない。 それくらい巧い漫才するコンビ。 ただ、オンバトでもグランプリを獲得したことがないように、どうも大舞台に弱いというのか、運が悪いというのか、最後の最後で「コケる」ことが多かった。 今回のM-1でいうところの「笑い飯」のように(笑)
最近、私が積極的にオンバトを観たり、わざわざレンタルDVDなどでお笑いチェックしたりはしていないので、1本目の「隣人」・2本目の「陶芸家弟子入り」も初めて観た。 2本目のネタの入りで、あきらからに緊張しまくっていた黒瀬(突っ込み)の声が妙に擦れてしまったのにもなんだか笑ってしまったし。 極度の緊張がありながらも、その後きっちりと声を出しまくってネタをやりきったところは、これまで何度も何度も失敗(わざとかもしれないけど)していたことを、しっかりと糧にしてきた証拠なんだろうなぁ、と。 しっかりとした「ネタ」の実力が付く前に売れてしまったハリセンボンのはるなが、最初からネタ噛みまくって声が出ず、顔がこわばったまま4分間が過ぎてしまったのとは大違い。(ハリセンボンももっと良いネタもあったはずだし、ちゃんとできればもっと面白くできたんだろうけどねぇ。。。)
テレビだけとはいえ、新人に近い頃から観てきた芸人・パンクブーブーが優勝した、とわかった瞬間、妙に「安心した」って感情が湧いてきた。 
これからテレビへの露出は半端なく増えるだろうが、フリートークを磨く以上に、より一層「漫才」に磨きをかけてもらいたいなぁ。


先に優勝したパンクブーブーについて先に書きましたが、全体総括としては、芸人ごとに普段の実力が出せた人達とそうでない人たちが見事に分かれたものだな、と。 分類してみるとこんな感じかな? (もちろん、いつもこの人たちの芸をチェックしているわけではないので、単なる私的感覚ですが)


【実力通り】
良い意味で、普段の実力を出せた : パンクブーブー、ハライチ、笑い飯(1本目「鳥人」)
良くも悪くも、実力通り : ナイツ、NON STYLE
悪い意味で、今の実力はこんなもの : 東京ダイナマイト、モンスターエンジン、笑い飯(2本目「野球・ラグビー」)

【実力出せず】
ハリセンボン、南海キャンディーズ



1番手のナイツは「良くも悪くも、実力通り」(634点:4位)。
ヤホーネタは封印し、下ネタも最小限に。 自分達の得意なパターンで細かいボケと突っ込みを入れていく。 時間が経つのが早い!と3分くらいまでは思っていたんですよね。 でも、審査員の誰かも言っていたけど、最後の1分くらいがちょっと垂れてしまったなぁ。 最初の3分と最後の1分が、同じくらいの時間に感じてしまった。 ずっとクスクス笑うことはできるんだけど、「やられた!」と思うほど大爆笑できる場面が一度もなかったからなぁ。 単独ライブで2時間やらせたら、今回出場した中で一番「2時間が早く過ぎた」と感じてしまうコンビだと思うんですけど、4分間、という時間は彼らには中途半端な時間なんだろうな。

2番手は南海キャンディーズ。 「実力出せず」(607点:8位)。
正直言って練習不足なんだろうな、とネタが終わってみてからの感想。 元々、しずちゃんの不可解な行動に山里が最高の突っ込みを入れる、というのがパターンなんだけど、しずちゃんのボケが中途半端というか、もう「漫才芸人」ではないんだろうな、って感じがした。 
しずちゃんが不可解な行動をするのがパターンだ、というのは多くの視聴者(観客・審査員)がわかっているから、それを超えてこないといけないはずなんだけど、しずちゃんは恥ずかしがっているのか遠慮しているのか、中途半端。 山里が「パニック!」とか突っ込んで、爆笑を獲っても、その後、しずちゃんの動きが中途半端なので、あっという間に熱したものが冷めてしまった。 そんな感じの4分間だった。 バラエティー芸人として生きていくならいいのだろうけど、この先「南海キャンディーズ」としては厳しいだろうなぁ。 山里、次回は相方変えて出てみたら?

3番手は東京ダイナマイト。 「悪い意味で、今の実力はこんなもの」(614点:6位)。
前にも書いたように、私は正直言って東京ダイナマイトは好きじゃない。 でも、頭を真っ白にして観ようとしていたし、逆に久しぶりに漫才ネタみるから「どれだけ進化させてきたんだろう」と期待しながら観ていたんですよ。 残念ながら、その期待には全く応えてもらえなかったなあ。
それでも、松田のボケは依然M-1で観た時よりも面白くなっていたと思ったんですよ。 でも、「ハチミツ二郎は何をしていたの?」と感じてしまった。 横で淡々と表情も変えずに弱く突っ込むだけ。 表情変えずに突っ込む(またはネタ振り)していたのは、ハライチの岩井(ボケの方)も一緒なんだけど、岩井は(ネタなので)わざと無表情を作っている、というのがわかった。 対して、ハチミツはただボ~っとしているだけに見えてしまった。 もしかして、自分達の漫才の実力を過信してしまっているのかね? 自信は成長を生むけど、過信は成長を止めるだけなんだが。

4番手がハリセンボン。 「実力出せず」(595点:9位)。
最初のほうでも書いたように、はるなの緊張しすぎが全てでしたねぇ。 全く余裕がないのが画面を通してでさえ伝わってしまった。 ネタを楽しむ前に「はるな、大丈夫かよ?」と心配が先に来てしまいましたし。 「煮物のおすそ分け」というネタだったわけですが、正直あまり内容を覚えていないです(いや、実際には覚えているんだけど)。 それくらい、笑いに入りこめなかった。
ネタ終わった後のインタビューでは、さすがに泣いたりはしていなかったけれども、やらかしてしまった、という感情を抑えてなんとか今田の突っ込みとかに応えよう、っていうのが目に見えてわかった。 漫才としてはとても残念だった。 
彼女ら二人はキャラが濃いのでこれからもバラエティでは十分活躍できるだろうけど、しっかりと笑いの実力のベースを作るためにも、M-1には挑戦しつづけて欲しいなぁ。 北陽みたいに特定の番組しか出られないようになっては大変だし(ま、北陽の場合、事務所が漫才等の実力が足りないのをわかっているから、わざと賞レース等のネタ番組にはほとんど出させないみたいだけど)。

5番手が笑い飯。 1本目「鳥人」は「良い意味で、普段の実力を出せた」(668点:1位)。 ファイナルの「野球・ラグビー」は「悪い意味で、今の実力はこんなもの」。
というか、ファイナルは笑い飯、もともと勝つ気なかった? 「ちんボジ」ばかりが話題になっているみたいだけど、もし最後に「ちんボジ」やらなかったとしても、「野球」の部分でも勝てるような状態じゃなかったし、「ラグビー」にネタ展開した時にはぐだぐだだった。 よくいえば、笑い飯が審査員(観客)に挑戦状を叩きつけた、とも言えるんだけど。 遊び心で選んだファイナルのネタだったのかもしれないけどね。 遊びすぎて退かれたら、結局は全国区ではブレイクできないままで終わってしまうだろうなぁ。
でも、確実に笑い飯が面白くなってきているのは「鳥人」でわかった。 審査員だった松本も言っていたけど、3組目まで会場が大きく盛り上がるところがほとんどなく来てしまったというのに、いきなりの「鳥人」設定。 そして、西田が「勝手がわかったから俺に(鳥人の役を)やらせてくれ!」と切り替わった瞬間、会場が「笑い飯得意のダブルボケが来たーーー!!!」と一気にヒートアップさせ、あっという間に笑い飯ワールドに引き込んだ! 「決まりのパターン」が来ただけで一気に盛り上げる(期待させる)ことができたんだもんなぁ。
来年は笑い飯にとって本当に「ファイナル」になるのだけど、彼らが「M-1を本気に獲る気があるのか(ブレイクしたい気があるのか)」を非常に注目したいと思います。 ま、大きく外そうが自分達のやりたいようにやる、ってのも一つの道なんですけどね。

6番手はハライチ。 「良い意味で、普段の実力を出せた」(628点:5位)。
なんて書いていますが、先日の予想でも書いたように、これまで一度も観たことがなかったんですよ、ハライチ。 あったとしても記憶にナッシング。
いやでも、面白かったですよ、このコンビ♪ 岩井が淡々とボケて、坊主頭の澤部がノリ・ボケ・ツッコミみたいな感じでやるってあのパターン。 なかなかいいです! 澤部のキャラがいいねぇ。 ちょっと忘れてしまったけど、無理なシチュエーションでもかなり頑張ってノリボケツッコミしていたんだけど、ひとつだけ投げだしたヤツがあったところなんて、最高でしたよ。
ま、でも、ずっと同じパターンで行きすぎたかなぁ。 4分ではなくて、2分くらいの持ち時間だったならば、3位通過もあったのかな、と思いましたしね。
昨年のオードリーだったり、かつての南海キャンディーズのように翌年大ブレイク、とまではいかないだろうけど、かなり仕事(=テレビ出演)が増えるんでなかろうか。 これまでもちょこちょこ出ているみたいだけどね。

7番手はモンスターエンジン。 「悪い意味で、今の実力はこんなもの」(610点:7位)。
西森も大林も、良く言えば成長段階、言い方を変えれば暗中模索、ってところでしょうか。 実力がこの場に追い付いていないのに気付かず自信が先行し、面白いネタをたくさん考え突き詰めていくのではなく、「こうすれば勝てる」というテクニックに走ってしまった結果なのかな、と。 で、結局、そのテクニックも勘違いした方向を向いてしまっていた、ってか。。。
テンポ⇒早口、勢い⇒ボケの連発(但し観客に伝わりにくいまま)、意外な設定⇒単にわからないだけ。 そんな感じだったなぁ。。。 
元々、西森は早口でしゃべる方だと思うのだけど、早口なだけで声も通らないから何をしゃべっているのかわかりにくい。 だから、ボケても伝わらない。 男言葉のまま女役をするという意外な設定だったのかもしれないけど、「なんで?」と思わせたままの4分間。 笑いの超絶設定「鳥人」だと、「シャツをはいで鳥の頭と人間の身体の境い目を見せてやろうか!」と、妙に具体的映像を思い浮かべさせるようなセリフもなかったので、モンスターエンジンファン以外の人達にとってはネタを最後まで見ているのさえつらかったかも。 好きな芸人だけに、相当残念でした。

8番手は、パンクブーブー(651点:2位)。 
すでに書いたので簡単に書きますけど、ファイナルで「手をついて謝るもんだ」と黒瀬が言った後、テツオが壁に手をつくポーズをしたときに爆笑を誘った瞬間に、彼らの優勝をほぼ確信しましたよ。 笑い飯がまだネタ前でしたけどね。
トータルテンボスでさえM-1獲れなかったのにパンクブーブーが獲れた、っていうのも、なんかちょっと嬉しい。 

9番手は、敗者復活上がりのNON STYLE。 「良くも悪くも、実力通り」(641点:3位)。
2本とも全く同じパターンのネタを持ってきてしまうあたりが、今年、オードリーに大きく差を開けられた原因なんだろうな、と。 フリートークが苦手、と散々いじられていたけど、結局、引き出しが少ないのかな、と。 石田のボケの引き出しは無尽蔵に近いくらいあるんだろうけど、なんだか井上がカッコええしいしたい、っていうのが見えちゃって、「スピードワゴンの井戸田ですか?」と思ってしまいましたよ(役割としては小沢がカッコええしいだけど、現実は全く逆だもんなぁ)。
辛口で書きましたけど、ネタ的には面白かったですよ。 ちゃんと練習もしてきているのもわかるし、バラエティとかで鍛えられてきたことが活かされているんだろうな、とも感じたし。 予選終わった段階で、ナイツとほぼ同じくらいだから3位あるな、と思ったし。 彼らの今の実力通りなんだろうな、と心底実感した次第です。



今回は不発に終わった芸人も多かったけど、失敗するのもこういった賞レースの醍醐味。 2時間半があっという間に過ぎたので、しっかりとM-1を楽しめました! 
なんにしても、パンクブーブー、このチャンスをしっかり掴んでブレイクしろや!






当たり前の話ですが、笑いのツボなんていうのは百人百様なわけで、俺は笑い飯のほうが2本とも面白かった、とか、モンスターエンジンの面白さをわからないようじゃ、なんていう審査結果とは全く異なった「感想」を持った人もたくさんいると思うわけですよ。 パンクブーブーを一つも笑えなかった人もいたでしょうし。
それはそれでいいんじゃないでしょうか。 自分の中で一番面白かった芸人をマイチャンピオンにして、これからどんどんと応援してあげればいいじゃないですか。 ライブに行くなり、某「赤絨毯」に「出てほしい芸人」に投票してあげたり。 

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4 コメント

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こんにちは (かめ☆)
2009-12-22 13:38:12
今年なパンクブーブーでしたね☆最後しか見れなかったのですが…去年マリンでよしもとのイベントがあった時にパンクを見たのでひいき目でみてました☆
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すべる私 (かつ)
2009-12-23 11:09:47
M1の表記をみると、Fightingに反応してしまうタチカワ・ハヤカワな私です。
こちらで拝見してブーブー探して見たら、久しぶりに腹抱えました。(歳を感じる)

王道ってのかな、ずっと笑えなかった一派としては期待します。他のコンビは初見でも先行きやばい方達多いですね。
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> かめ☆さん (コヤマリン)
2009-12-25 22:12:17
やっぱり一度でも生で観たことある人だったりすると、ちょっとひいき目で観てしまいますよね~。 でも、パンクブーブーが優勝で良かった!!
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> かつさん (コヤマリン)
2009-12-25 22:15:31
ま、もともとK-1から来てますもんね。
私はもうK-1は飽きてしまった側ですが(笑)
パンクブーブーは、特別これ!っていうインパクトあるギャグ(フレーズ)っていうのはないのですが、純粋に「漫才」の笑いとしては、相当高いレベルの人達だと思いますよ!
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