さてさきほど、R-1ぐらんぷり サバイバルステージの放送を録画の後追いで観ました。
M-1の時と同様、ど素人の感想などを書いてみたいと思います。
つねづね思うんですが、ピン芸人の笑いというのは「爆笑の連続」というよりも、「ふふっ」っといった含み笑いという感じになることが多い。 漫才だとかコントといった2人以上のコンビになると、二人の掛け合やボケと突っ込みでネタ中に強弱を付けることができるので、うまくはまると爆笑につながりやすい。 ピンだとそういった強弱を付けにくいんですよね。 強弱をうまくつけることができた芸人とそうでない芸人。 その差が大きく出た結果になったような気がします。
サバイバルステージの出場者は以下の9名。 ここで1位となった芸人だけが、明後日23日の決勝に出ることができます(ただし、1番手でネタをやることになりますがね。)。
3538 ユリオカ超特Q <トップ・カラー>
1855 今泉 <ワタナベエンターテインメント>
3522 ナオユキ <松竹芸能>
3537 ゆってぃ <プロダクション人力舎>
3524 中山功太 <よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪>
3535 COWCOW山田與志 <よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京>
3514 田上よしえ <プロダクション人力舎>
3520 友近 <よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京>
1377 アナログタロウ <フリー>
3533 もう中学生 <よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京>
今泉(8位)、ナオユキ(9位)、中山功太(8位)の3人は、たった3分間のネタとはいえ、非常に長く感じてしまいました。 まさに強弱がない、という典型でしたでしょうか。 まあ、ナオユキの場合、採点者でもある客との年齢差があったというか、笑いのツボの差、っていうのもあったでしょうが。 ゆったりとボケる、みたいなネタはテレビでの賞レースにはちょっと向かないかもしれませんね。 今泉と中山功太の二人は、最初から最後まで全く同じ調子・同じパターンのまんま3分間。 面白い言葉があったりもしたけど、その後のネタも同じ調子で続いていくものだから、笑いが続かない。 前回、中山功太が優勝したのもちょっと不思議だったんですよね。。。 単調なんですよねぇ。 強弱がなくって。。。
そういった意味では、強弱がなく同じ流れのままネタをやりきったアナログタロウ(4位)は、予想外に良い順位でした。 とんねるずの番組で出ていた人ですが、初めて聞いた人には新鮮だったのかもしれませんね。 でも、来年は上がってこれるかな? 昨年の夜ふかしの会の人(鬼頭真也)のように、余程芸風を変えてこないと、いいところまでは来ても脚後まではねぇ。
もう中学生(7位)は・・・・・・・ まあ、もともと私の笑いのツボには全くはまらないので。。。 司会の宮迫も言っていましたが、もう中学生は1回もボケてないですよね? 笑うところがなくって。。。
ゆってぃ(6位)は、まあ、元々「スベリネタ」を持ち味にした芸風ですし、すでにかなりネタバレしているので、こんなものでしょう。 知名度がありますので、ハードルも上がっているでしょうしね。 「小さいことは気にするな。 ワカチコ、ワカチコ♪」以外の形も最後も持ってきて、それで笑いも取れましたし。 知名度がもう少し低かった去年だったら、もう少し順位が上だったかもしれないですね。
ユリQ(5位)と田上よしえ(3位)の、人力舎&初期オンエアバトルコンビは、オンエアバトルで鍛えた芸を存分に発揮できたかな~、と。
ユリQは1番手という不利な順番の中、相当な緊張はしていたようだけれども、「らしさ」は出せた感じがしましたね。 いつものように、はげネタ、なんですけど、いい具合に笑いも取れていましたし。 ま、その緊張度合がちょっと客にも伝わったかもしれませんね。 田上も変わらずだったんですが、少し今どきの笑いとは違って、やや古臭い笑い(ネタ)。 だから若い客層が多い会場では受け入れられないんじゃないかなぁ、と思っていたんですよね。 最後に3人残った時も、ベテランらしい余裕も見せていたところも頼もしかったです。 ま、笑いとは違うところではありますが(笑)。
友近(2位)も、お見事でした。 本当によく細かいところまでネタを練ってくるもんだなぁ、と。 キャラになりきるのもね。 私はヨガに行ったことはないですが、あんな感じのインストラクターっているんだろうなぁ、と思ってしまいしたし。 ま、でも、うまいっ!って感じですか。
ということで、決勝進出を決めたのはCOWCOW山田(1位)。
サバイバルステージではなく、初めから決勝で今回のネタをやることができたら、そのまま優勝できたかもしれないのにねぇ、というくらい面白かった! (今年から決勝はネタ2本ですけどね。)
紙芝居ネタですけど、同じネタの流れのままじゃなく、ちょっとずつネタの質も変えながら展開していくもんだから、最後まで飽きない飽きない。 圧倒的な差が付いたのは当然でした。
決勝は2日後の23日。
R-1常連のピン芸人が多い中、敗者復活からのし上がったCOWCOW山田(といっても、常連ですけど)や決勝初進出の芸人が、新たな笑いを起こしてくれるのか?
どうしても地味な印象がある「R-1」。 でも、今回は昨年までよりもっと楽しく笑える大会になるといいですねぇ。 楽しみだ♪