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12/23-1 : 甦る 【08個別評価・清水18】

2008年12月23日 23時45分01秒 | 08総評
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実は1か月以上前に書き終わっていた清水の個別評価。
いつになっても契約更改しないので、なかなかアップできませんでしたが、昨日、お馬鹿球団丸出しの最高条件にて清水の契約更改が終りましたので、さっそくアップしたいと思います。


2008年シーズン。 「マリーンズの投手」と言われて、まず最初に挙げるとすれば、今年はこの人になるでしょう。

そうです。 清水直行18


11月22日 マリーンズカーニバルにて。



2007年は、もうどうしてあんなに情けない顔をして投げてんだ?、っていうくらい表情に生気がない顔つきばかりで投げていました。 その顔付きの通り、投げては打たれ、の連続。 月初の登板しか勝てない、という状態でした。 プライベートの問題がどのくらい影響していたのかは定かではないし本人でさえわかっていたかも疑問ですが、2008年初頭に闘病していた伴侶を亡くし、心に期するものがあって挑んだシーズンだったのではないでしょうか。

とはいいながらも、石垣島キャンプには調整遅れから参加せず、若手と一緒に鴨川キャンプから始まった2008年。
しかし、ほとんどマスコミもいない中、鴨川でしっかりと調整できたのか、オープン戦に入ると確実に結果を出し、結局、この時点では所謂”裏”とは言いながらも開幕ローテーション入り。 最初の2試合は黒星となってしまうものの、3試合目となる4月6日のライオンズ戦から3試合連続の完投勝利(うち、2試合完封)と完全復活とも言える投球をしてくれました。 その後、5月になるとチームが大暗黒時代を迎えるも、この間は清水と唐川だけが勝利を挙げる、という、本当にぎりぎりのところで踏ん張れる状態を作ってくれました。 さらには、9月15日には志願の救援登板をしてくれ、多くのファンを興奮させてくれました。

ただ、清水が地味様となぜ言われるのか、という理由の一つになるのが、勝敗数の差がほとんどないこと。 ここで負けたら終わり、という時には勝ってくれるのですが、ここを勝てば一気に浮上、というところでは大ポカをやらかす。 大ポカと言えば、5月26日のカープ戦での「お腹痛い痛い事件」と8月4日ライオンズ戦の「長野の乱」。 ・・・・・・あ、長野・・
良い時が長く続かず、悪い時は悪い時なりの投球・・・・・ができれば良いのですが、悪い状態そのままの結果となってしまう。。。 バイオリズムそのままって感じの投球内容になっちゃうんですよね。 そこが本当に残念。 
まあ、それが清水直行たるエースの投球、なんですけどね。





           




さて、ここからはいつものように少しデータを観ていきながら、清水の2008年を振り返ってみましょうか。



表1) 過去4年間の投球成績




ついさきほど、それが清水直行たるエースの投球、と書いたわけがいきなり数値的にも証明されてしまいます。
2008年がものすごく良い投球をしてくれた、と言わんばかりに語る人もいますが、こうして過去4年と並べてみると、2005年・2006年とあまり変わり映えしない数値が並ぶのです。 2007年が悪すぎた、っていうのが、防御率をはじめとした数値にもはっきり出ていますよね。 2008年の清水は、元の姿に戻ったというのが一番良い表現なのかもしれません。





表2-1) 試合別投球回数と失点数




それでも「いやいや、今年の清水はものすごく頑張ったよ!」と主張する人も多いでしょう。
なぜそう思うかと言うと、上記のグラフを見ると明らかになります。 棒グラフが投球回数、折れ線グラフが失点数を表しています。
棒グラフで黄色に塗ってある所が「完投(または9回)」した試合です。 チーム断トツの7試合の完投試合があるわけです。 先ほども書いたように、4月6日から3試合連続の完投勝利は圧巻でした。 その後も、チームが苦しい状態にあった時の交流戦明け7月1日・8日にも連続完投してくれました。 この2試合の完投をきっかけに、7月の猛攻が始まったとも言えるかもしれないですしね。  

ただ・・・・・・・



表2-2) 試合別投球回数と失点数(1試合5失点以上)




さきほどの表に、1試合で5失点以上奪われた試合、をエンジ色に塗ってみました。
投球回数にかかわらず、やはり5失点したら先発投手としては役割を果たしていない、と言えるのではないでしょうか? こうして色づけしてみるとはっきりわかると思うのですが、3試合に1回は大きくやらかしたのも事実なのです。 1試合で5失点、なんて、相当甘い基準でさえこんな感じですからね。 
今年の清水を多くのマリーンズファンが褒めちぎるのに対して、私が非常に違和感を感じていたのはなぜだったかが改めて分かってしまいました。
先ほども書きましたが、私から言わせてもらえば、今年の清水はいつも通りに戻っただけなのですよ。




表3) 左右打者別投球成績




ちょっと特徴的だったので、左右打者別の成績も出してみます。
清水は、対左打者の方が被打率は低いんですよ。 これはいい傾向ではないかと思います。
ただ、ちょっと気になるのが、あまり左右の打者との対戦数の差がないにも関わらず、左打者に対して奪三振数がだいぶ少なく、与四球が多くなっている、ということがわかります。
良く言えば非常に慎重に投げている、とも言えるのでしょうけど、せっかくあまり打たれていない左打者に対して多くの四球を与えてしまったのは、ちょっともったいなかった気がします。 このあたりが、防御率があまり下がらなかった原因なのかもしれませんね。




表4) 対戦チーム別投球成績




ここではパシフィックリーグ5球団との対戦成績を書いています。
得手不得手がはっきりと分かれますね。 というか、強打のチームには弱く、貧打または拙攻のチームには強いという、ある意味めちゃめちゃNPB平均的な投球結果になっております。 さすが、地味様!

でも、実はこれは多少からくりがあります。
苦手なのは、バファローズだけかもしれません。 3段目の表の「被打率」をみていただければわかるのですが、ライオンズに対してはバファローズ以外の球団との差がそれほどないんですよ。 だから、決してライオンズは苦手とは言えない、のかもしれません。 対戦成績も2勝2敗ですしね。
じゃあ、なんでライオンズ戦の防御率がこんなに悪いのか、と言えば、原因は一つ。 

チョーノ長野の乱」

8月4日。 北京五輪休暇前の最終戦。 1回にいきなり4失点されただけならまだしも、2イニング目には1アウトも取れずにボカチカにグランドスラムを許して合計8失点。 見事に試合をぶっこわしてしまいました。
この1イニング8失点(自責点8)を除くと、ライオンズ戦の防御率は一気に下がって、2.90になるのです。 悪い数値じゃないですよね。 まあ、やらかしてしまった事実は消せないのですが、比較的ライオンズに対しても健闘した、と言って良いのではないでしょうか。




            




2009年の契約はバイアウト付きの複数年(2年)契約という清水にとって最高に美味しすぎる契約を勝ち取ったのですから、球団側のごたごたをよそに、思う存分リーダーシップを発揮し、少なくとも投手達をできる限りまとめてくれることでしょう。 というか、まとめてくれなければ困ります。

さらに、清水個人の投手として考えた場合、2008年はちょっと先発投手としては早い回での降板が多いのも気になりますので、来季はせめて1試合あたり平均投球回数を7イニング以上にし、安定性が高いところをみせて欲しいものです。



清水直行! 
来季は、派手に勝ちまくっていいからな!

遠慮はいらんよ









 18 清水 直行  (10/10-1 : 【超!上から目線企画】 08投手陣査定
  【私的評価 Ⅲ】
  【年俸査定】 19,000 ← 16,000 ← 19,000
  (08) 25試合 13勝 9敗 0S 防御率3.75 ← (07) 25試合 6勝 10敗 0S 防御率4.78


  【実際の査定(推定年俸)】
    24,000万円(8,000万円UP) 
      ※ FA行使せず2年契約(2年総額52,000万円。 バイアウト権あり) 
    
  【09年の期待数値】
    25試合(180投球回以上) 14勝7敗 防御率3.20以内 与四死球30以内

    と、1か月前は書いていたけど、契約条件があまりにも破格だったので、

    25試合(180投球回以上) 16勝6敗 防御率悪くても2点台


    

貯金10くらいは最低作ってもらわなければ、2年5億2千万円の価値はないわな。




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にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ なんど考えても、今回の契約、球団側あほだなぁ。。。