こうたろうつれづれ

生活からの気付き・思いつきなど

里道についての議論

2010-05-20 11:09:54 | 日記
平針の里山には里道がある
里道は公道で名古屋市の行政財産です
その里道が開発業者に利益供与されているので
開発許可の取り消しを求めると言うのが
私の場合、最初の理由です

不動産取扱業に従事する事から
私的な所有権と公共の施設については
厳格に対応したいと言う思いがあります
みんなのモノは自分のモノより大切にしたい
そんな世の中であってほしいとの願いからです

みんなの道路が特定の開発業者のものになることが
一部の行政職員により行われた事に不信を抱きます
みんなのモノをどうするかは
みんなで考えて決める事ではないでしょうか
その当たり前の事が行われない行政手続きに
不服を申し出ているのです

そして、その関わりあいの中で
自然環境の大切さに出会い
環境保全の視点からも、この開発には同意出来ません
開発許可の手続きに周辺住民の同意は必要ないのですが
計画される住宅地は周辺住民と関わる事になります
そこで不利益を受ける人はその開発許可に意見が述べられます
それが、原告適格の範囲なのでしょう

でも、自然環境の保全を訴えても
開発許可には影響を及ぼす事はないのです
都市計画法上はそうなっていると思います
しかし、都市計画なので計画として
自然環境の保全を組み入れる事は可能ですが
保全するとすれば私権に制限を加える事になり
だれもすすんで賛成する事柄ではないので
よほどの事が無い限り事前の計画とはならないのが現状です

半公有地みたいな神社の土地とか
買い取りを視野に入れた交渉で確保されている様に思います

ちょっと話したい事とずれてきました
里道を人が通るのは当たり前
人が通ると自然環境に負荷がかかると言うのも当たり前
通る人をコントロールできるかと言うと出来ない
自然公園の様に入場者制限を設ければ別でしょうが
道に通行制限はきつい、ましてや里道では
でも人の通行により自然が壊れる危険性は増す

里道をどの様に扱ったら良いのかの議論を昨日しました
私は不動産取扱業者として里道の活用を第一に考えます
人の来ない所に価値は生まれないと言う考えからです
人が来なくても価値があるのなら
それは不動産的な価値ではありません
別の価値観から保全資金を考える事になるのではと思います

里道を厳格に保全すれば土地の活用方法は見えてきます
道作りは街づくりです
規格道路では規格の街が出来上がり、全国一様な街並みになり
どこに行っても同じで風情は無くなります
ここでも多様性が確保される事が活性化につながると考えます

自然環境とどの様な関わりを持つのが良いのか
どの程度が良いのか、里山作りの最大のテーマです