一期一会・

宇宙と仏法のあり方についての洞察。人間の成仏。

ヘアーアクセサリー(2)ポニーテール

2014-12-22 | 日記

 東京銀座の高島屋の1階のアクセサリー売り場のショウウィンドウに自分が手作りしたヘアピースが飾られていたのを見て、制作意欲は益々高揚していた。

 次の新しいデザインをどう創作するのか、或る日、渋谷に向かう電車の中で目にした5歳くらいの可愛い女の子が髪につけていたポニーテールに注目したのである。可愛いい瞳の澄んだ実に可愛い女の子である。電車の走る揺れに合わせてその子は、首を振り振り歌を口ずさんでいる。ポニーテールの髪が揺れている。

ああそうか、ポニーテールを作ろう。此のことが新しい製品を作るきっかけとなった。

 ポニーは仔馬のことである。ポニーテールは仔馬のしっぽだ。髪がバラバラになるのを止めるにも女性にとっては不可欠な小物である。近頃は男性でも長めにした髪をゴムで止めている人を見かけることがるが、ポニーテール風にはしていない、ただの不精な男の風体の一種である。あるいは中には有る業種の自己主張の表現の一種なのかもしれない。

 では、素材をどうするのか、美装品の売り場を見て回るとガラス製のものとか、瀬戸を使ったものとかプラスティック製のものなど、概ね水に使っても大丈夫なものが多くあった。ポニーテールを付けたままお風呂にも入れる、海水浴にも行ける、濡れて大丈夫という事なのだろうと判断した。

 これらの素材を採用するのは、今の自分の経験では、素材製造のための手配ができないかもしれない。殆ど手作りのリボンアクセサリーを製造してきた技術範囲の中では、その方法から高いジャンルの製造を立ち上げたり下請け工場の探索なり折衝をするには、時間と費用が捻出できないと判断した。

 七夕祭りが近くなった商店街には、青々とした竹笹に赤・青・黄色の大小のピンポン玉大の丸い玉が装着されていた。それを見た私は、そうだ、新しいポニーテールは形状を丸いものにしようと考えた。デザインは色だけにしよう。髪を止めるのは勿論ゴムを使用する。

 しかし、ピンポン玉大では大きすぎる。いずれにしても素材は発砲スチロールになる。早速、発砲スチロールを製造する工場を電話帳で探し当てた。

工場長は、親切に製造方法を解説してくれた。

 発砲スチロールは、多くはディスプレイ用の板や容器、屋外の飾り用のボールなどで、私が提案するアクセサリー用に加工したことは無いという。重量的には軽いもので、髪留めにするにはある程度強度がないとならない。況して、ゴムを装着するとなると、どう加工するのか?など様々な実用に向けた思索がなされた。

 玉の大きさは、通常使用されるサイズより二周り小さいもの、三周り小さい金型を使用するとの事になった。

 

 加工前のスチロール白い粉状である。その粉状の物を、丸い金型に一定の分量を入れて蓋をして熱を加えると瞬時に丸い形状の物がはじき出されるのだ。複雑な工程ではない。たこ焼きを連想させる工程である。しかし、ある程度の硬さを要求するので、それには流し込むスチロール樹脂の量の比率を多くする必要がある。

 次に、型から出来る玉は左右の金型の接点に部分はどうしても圧力を掛けた時に出来るはみ出した筋状のバリができるのだ。これは後に手加工で紙やすりでそぎ落とす工程が残って終った。バリを丹念に紙やすりで綺麗に削いで完全に丸い形にするのである。

こうして1000個近いボールは、次にフロッキー(電飾加工)に回されるのでした。

 その工程が済んでから、次は、

 


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