片方の目が失明し、やがて両目とも失明したと思っていたら、ついに声だけの存在になった・・・もしや、彼は神か?!そういや、去年は「神」だったか・・・
スリラー、ホラー、アドベンチャー、SF、パニック、様々なジャンルに形容されるこの映画。もちろん親子の絆といった深いテーマも感ずるのですが、個人的には“防災準備映画”と名付けたい。たまたま、大雨警報が発せられた天候で、映画館へ向かう準備をしている最中に停電に見舞われてしまった個人的背景があったため、映画鑑賞中は「宇宙人の侵略によって停電したのではないか?」と恐怖に慄きながら拳を握り締めてしまった。
H・G・ウェルズの原作は未読だが、1953年の『宇宙戦争』で予習はできていた。これによって、スピルバーグらしからぬ忠実なリメイクなのだと感じました。しかし、さすがにスピルバーグ。離婚した主人公が週末だけ子ども達と暮らせるといった現代的な設定や、セレブのトム・クルーズを労働者、頼りない父親、車オタク気味の性格といった庶民感覚あふれるキャラクターにしてくれたおかげで楽しませてくれました。また、オリジナルのノスタルジーを感じさせる造形や、群集のパニック心理、突然の外敵による恐怖といった物語のエッセンスは損なわれていませんでした。また、オリジナル作品では「アホな軍隊が闇雲に核攻撃する」といったオバカな内容がありましたけど、この作品ではズバっと削除。米軍による応戦もサラリと描写することによって、『インディペンデンス・デイ』に代表される「アメリカ万歳」「米軍万歳」に陥らなかったことが称えられる点でしょう。
この映画を一流のモノにした要因はキャスティング。もちろん、トム・クルーズやダコタ・ファニングも良かったのですけど、一番良かったのはティム・ロビンス!主人公を助けるまともな性格から徐々に狂気に満ちた性格へと変貌を遂げるシーンには、宇宙人対する恐怖以上に人間の恐怖を演じきっていました。そして、「大阪じゃ何体も倒したそうだぜ」のような彼の粋な台詞がたまらない。だけど、シチュエーションが緊迫した地下室での出来事ですから、笑うに笑えないんですよね・・・
一流とは書いてみたものの、どことなくB級っぽさが感じられる映画でもあった。「なぜビデオカメラが正常に動くのか?」「100万年も前から?」「地下にいたのに気づかない?」等々のツッコミどころが多いのも原因でしょうし、ラストシーンはいかにもハリウッド的。だけど、スピルバーグファンならば、もしかするとセルフオマージュ的な描写(何となくです…)が随所に見られることに満足できるかもしれないし、宮崎アニメファンならば、『風の谷のナウシカ』の巨神兵に似てることを発見して楽しめるかもしれない・・・
★★★★・
・宇宙戦争@映画生活
スリラー、ホラー、アドベンチャー、SF、パニック、様々なジャンルに形容されるこの映画。もちろん親子の絆といった深いテーマも感ずるのですが、個人的には“防災準備映画”と名付けたい。たまたま、大雨警報が発せられた天候で、映画館へ向かう準備をしている最中に停電に見舞われてしまった個人的背景があったため、映画鑑賞中は「宇宙人の侵略によって停電したのではないか?」と恐怖に慄きながら拳を握り締めてしまった。
H・G・ウェルズの原作は未読だが、1953年の『宇宙戦争』で予習はできていた。これによって、スピルバーグらしからぬ忠実なリメイクなのだと感じました。しかし、さすがにスピルバーグ。離婚した主人公が週末だけ子ども達と暮らせるといった現代的な設定や、セレブのトム・クルーズを労働者、頼りない父親、車オタク気味の性格といった庶民感覚あふれるキャラクターにしてくれたおかげで楽しませてくれました。また、オリジナルのノスタルジーを感じさせる造形や、群集のパニック心理、突然の外敵による恐怖といった物語のエッセンスは損なわれていませんでした。また、オリジナル作品では「アホな軍隊が闇雲に核攻撃する」といったオバカな内容がありましたけど、この作品ではズバっと削除。米軍による応戦もサラリと描写することによって、『インディペンデンス・デイ』に代表される「アメリカ万歳」「米軍万歳」に陥らなかったことが称えられる点でしょう。
この映画を一流のモノにした要因はキャスティング。もちろん、トム・クルーズやダコタ・ファニングも良かったのですけど、一番良かったのはティム・ロビンス!主人公を助けるまともな性格から徐々に狂気に満ちた性格へと変貌を遂げるシーンには、宇宙人対する恐怖以上に人間の恐怖を演じきっていました。そして、「大阪じゃ何体も倒したそうだぜ」のような彼の粋な台詞がたまらない。だけど、シチュエーションが緊迫した地下室での出来事ですから、笑うに笑えないんですよね・・・
一流とは書いてみたものの、どことなくB級っぽさが感じられる映画でもあった。「なぜビデオカメラが正常に動くのか?」「100万年も前から?」「地下にいたのに気づかない?」等々のツッコミどころが多いのも原因でしょうし、ラストシーンはいかにもハリウッド的。だけど、スピルバーグファンならば、もしかするとセルフオマージュ的な描写(何となくです…)が随所に見られることに満足できるかもしれないし、宮崎アニメファンならば、『風の谷のナウシカ』の巨神兵に似てることを発見して楽しめるかもしれない・・・
★★★★・
・宇宙戦争@映画生活
当方は週末予定。その際はまた、TBさせてください。
私は逆にウェルズ原作のみの予習で鑑賞に望みます。鑑賞のポイントは、やはりトムとスピルバーグのコンビネーションにしています。その意味で「マイノリティー~」との比較も楽しみです。
又、鑑賞後に遊びに来ます。
作品なので♪
主人公の乗った車を群衆が取り囲むシーン
なんて、侵略者の攻撃より恐かったですよね。
米国万歳映画「インデペンデンス・デイ」と
の差異をクッキリとさせたかったのもわかるの
ですが、やっぱSF映画はドンパチして欲しか
ったなぁ~とゆー望みが(SF映画として観る
ことに問題があったのかな?)
で、あの侵略者の運命。んーどーにも腑に落
ちないのですが…。
私も予習してありますが、忠実なリメイクってことは…。
私は週末に観る予定です。
その時はまたTBいたしますね。
迫力ありましたね~。
物量大作戦でしたね~。
さすがスピルバーグ&トムだと感心ばかりしてました。
わたし的にはほんのりでなく、ばっさりとB級でしたが、でもあんまり大声で言ってはいけない気がするのはやっぱり誰かから侵略されそうな恐怖からなのでしょうか。
なんだかみょーに宇宙人がマヌケだったりして。
ラストもいきなり、???だったのですが、
まあ、説明で納得はできました。
とにもかくにも、「おとーさんガンバレ!」映画であったかと。(苦笑)
TBさせていただきます~。
ラストの宇宙人ドアップに思わず「可愛い!」と叫びそうになりました。
【E.T】や【未知との遭遇】のイメージが自分の中に根強く残っているのだな~と実感しました(汗)。
SW3は先々行上映に行かなかった。
その罪滅ぼしのために、前夜祭を攻めてみました!
『宇宙戦争』1953年版もインパクトだけはあったのです。意外な結末というアレンジをしてくれるのじゃないかと、期待もしていましたが・・・
TBお待ちしております♪
>たましょく様
あのシーンは人間の恐ろしさを・・・
ホラー映画の基本でもありますよね。
『インデペンデンス・デー』に対抗するために作ったのでしょうかね~エメリッヒ監督もまたインデペンデンス2を考えてたみたいだけど、『デイアフタトゥモロー』にしておいて正解でした。
オリジナルを観てしまったため、それよりは良く出来ているとしか言いようがないかも・・・
>あむろ様
ひょっとすると予習は失敗なのかもしれません・・・
まぁ、何が原因で・・・という点はわかりやすくなりますね。
>ミチ様
やはりスクリーンで観るべき映画!
この迫力はテレビじゃ味わえないですよね~
>シェフ様
元がB級でしたから・・・その雰囲気は大切にしたかったのでしょう。
わざとだと思いますよ。
>岬千里様
「うっひょ~」でしたか!
拍手とか起こりませんでしたか?
うーーー大阪に行って観たい!
最後はバクテリアです。
オープニングの細胞分裂の映像を見てたら、
「オリジナルに忠実にいきますよ」と宣言しているような気もしました。
>chie様
え・・・可愛い・・・
ま、『エイリアン』よりは可愛いかもしれないけど、
ETやモグアイと比べると・・・
『E.T』『未知との遭遇』『ジョーズ』・・・まだまだ出てくるかなぁ・・・諦めきった人々が力なく歩く姿は『シンドラーのリスト』かもしれないし・・・
高速道路と燃える列車がすごかった・・