足利日赤病院主催の地域連携勉強会に柳ケアマネが講師を務めるというので、
昨晩、私も応援がてら受講してきました。
当勉強会にたんぽぽ職員が登壇するのは、昨年10月以来2度目となります。
第1部は認知症看護認定看護師阿部由美さんによる「認知症看護を考える」。
認定看護師とは、特定分野で熟練した技術と知識を持つことを認められた看護師のことですが、
足利日赤では阿部さんを含む3名の認知症看護認定看護師が決められた日に相談を受け付けているそうです。
認知症の家族を持つ人にとっては心強いことと思います。
講義の終盤で、看護師が認知症の患者に関わる中でつい犯しがちな過ちについて、
受講中の看護師仲間に問いかけている様子が印象的でした。
そして第2部。認知症ケア専門士の資格を持つたんぽぽ柳義則ケアマネの登場です。
演題は「在宅における認知症介護の現状と今後の課題」。
「髪はウスイが、認知症のことになると心がアツイ、と言われている柳です」との自己紹介で、
ツカミは上々。
事例紹介では、「役に立ちたい、できることは続けたい」と言うAさんに対して、
家族やヘルパーたちが「本人の能力を生かした支援」を行っている様子が印象的でした。
また、ニーズの捉え方の問題として、「認知症者本人ではなく介護者や周囲のニーズに偏りやすい」というくだりには、多くの受講者がドキリとしたのではないでしょうか。
他にも、パーソンセンタードケア、オレンジプラン等々、柳ケアマネの認知症に関する知識の深さと思いの熱さを垣間見ることができました。
多くの称賛の声が出た質疑応答でしたが、ある質問をきっかけに
「訪問看護、訪問介護が認知症者支援においてどのような役割を果たせるか」
をテーマとする受講者同士の質疑応答に発展しました。
正に“地域連携”の名にふさわしい勉強会となりました。
大変有意義な時間を過ごすことができました。
事務長 松村