衣箱の広場  和物を楽しむ暮らし

せわしない日常でも、日本的なものを大切にしてふっとなごみましょう。。

和装に合う髪型

2005年02月23日 | 美容
今日は東京では春一番が吹き、あたたかい一日で、春はすぐそこまできている予感がしました!
というわけで髪を切って春らしい髪型にしてきました。

私はショートヘアーの時代が長く、どうも自分には長い髪は似合わないものときめていました。ある日いっしょに歌舞伎座に行った友人が、着物を着てヘアピースをうまく使ってすっかり和風美人に(もともと美形な女性なのですが)変身したことがずっと印象に残っており、「わたくしもぜひ着物を着てアップにしてみたい」と美容師さんにきいてみたところ、「もうできる長さになってますよ。」と言われました。この数ヶ月の我慢がようやく実ってうれしかったです。
もう髪が長いことが当たり前の方には、何を今更言ってるの?と、思うかもしれませんが、ショートカットから肩にかかる長さにするまでは結構忍耐がいるものです。

美容師さんは、ヘアピースの雑誌を手にしていろいろ説明してくれ、注文してから数週間かかるので、着物を着る予定が決まったらぜひ来店して注文をしてくださいとのこと。やはり最初はお手本を示してもらわないと自分ではできなさそうです。

歌舞伎座に行く日にしようか、それとも友人の結婚式の二次会の時にしようか。しかし、二次会が立食パーティだったら着物は着れないかも。。いろいろ楽しい想像がかけめぐりました。

冬ソナをイメージしてみたら。。

2005年02月21日 | 着物
今朝、また新たなお着物をYahoo Auctionの衣箱のサイトに出品しました。

衣箱の人々は最近、韓流DVDにハマっております。特に「冬のソナタ」の画面の美しさを見てから、あらためて色彩の織り成す印象と、その人物を描写する上で服装が与えるイメージなどについて考えさせられました。ペ・ヨンジュンさんの着るマフラー、タートルネックのセーター、コートが若緑色ともう少し濃い目の緑色のグラデーションになっているようなところは、まるで着物の三段暈しのように魅力的です。

また、あのオープニングの真っ白で寒そうな雪降る情景はとても印象に残りますね。
そんなことを感心しながら仕入れてしまったのが、この着物「白紗綾形綸子地薄紫裾暈し匹田絞りあられ絹袷」です。着丈も十分にありますので、背の高い方向きです。きりりとした白地の清らかさにあられが散らされ、絞りの華やかさも広がる、たいへんおすすめの着物です。

半幅帯

2005年02月20日 | 着物
このところ、ちょっと風邪をひいて体調を崩しておりました。
梅の花がまっさかりになってきましたが、まだ寒い日とあたたかい日が交互に訪れて体の調子が狂いやすいです。

さて、先日、半幅帯を買いました。
着物の美しさを引き立てるのも、品格を落としてしまうのも、帯との組み合わせですね。帯は着物と生地、柄とも同格のものか、もしくは着物より一段、格上の帯を選ぶそうです。

半幅帯は、紬、綿絣(かすり)、ウール、ゆかたなどに合わせて、盆踊り、花火、夏祭り(今は思いっきり季節じゃありませんね!)やふだん着やお稽古などにぴったりとのこと。

日本舞踊のお稽古か、これを締めて銀座にお買い物にでも出かけてみようかしら。ひとつの帯を手に取って、合わせる着物と情景を思い浮かべる、というのはとても贅沢な気分がするものですね。

紬の着物

2005年02月16日 | 着物
今週は紬もヤフーオークションに出品しました。
紬の着物は礼装には不向きですが、おしゃれ着感覚で友人宅への訪問やちょっとした集まりに着ると、とても注目されるでしょう。

紬の代表的なものとしては、

○大島紬
鹿児島県奄美大島が産地で、縞に自生する車輪梅(テーキチ)という植物染料を使い、泥染めという染色技法を用いて、茶がかった渋い色彩を出しているのが特徴。
現在の大島紬は紬糸ではなく、絹糸で織られていますが、昔は紬糸が使われていたため今も「大島紬」と呼ばれているそうです。

○結城紬
茨城県結城市の特産で、真綿(蚕の繭からとった綿)をつむいだ紬糸で織り上げた平織物です。

他にも塩沢紬、久米島紬、米沢琉球紬、石下紬、松煙(しょうえん)染紬、飯田紬、長井紬、ぜんまい紬、十日町紬、真綿紬、群上(ぐんじょう)紬、草木染紬、白鷹紬、柿渋染紬などなど、産地や織りの手法でいろいろな名前の紬があり、それぞれに味わいのある雰囲気があります。

「美しいキモノ」のグラビアページを見ていると、紬を粋に着こなせる女性になりたいな。という気持ちになります。

参考文献:「きものなんでも百科」清水とき氏著、美しいキモノ2004年冬号

春らしく

2005年02月14日 | 着物
まだまだ寒いですが、梅の花も本格的に咲き始めて春のきざしを感じるようになりましたね。

今朝は枝垂れ桜の振袖や葡萄色の鰹縞の紬といった春らしい色のお着物をヤフーオークションの
衣箱のサイトに並べて出品してみました。

鰹縞(かつおじま)とは、鰹の体色が背から腹にかけてだんだん薄くなっていくように、濃い色から薄い色へと変化をつけた縞をさします。藍色のものが多く、江戸時代にゆかたの柄として好まれたそうです。

春らしいお着物に袖を通して、観劇やお食事、そしてそぞろ歩いてお花見などに行ってみたいと思う今日このごろです。

参考文献:きもの文様図鑑(木村孝氏 監修)美しいキモノ205号付録

東御苑の白梅

2005年02月11日 | 季節の花
 今日はお天気もよかったので、東御苑までお散歩に行きました。白梅がきれいに咲いていました。来週あたりは、もっと見ごろになっていると思われます。

 ネットで探したら東御苑花だより案内図なるものを見つけました。この季節でもこれだけ咲いているのですね。

 また三の丸尚蔵館では、「贈るこころ・受け取られた美」と題して皇室が世界の国々と交際される中で親善のかたちとして贈進を受けられた品の数々の展覧会が開かれています。ベネチアグラスや金の見事な刺繍のテーブルクロスや貝細工の扇など、他では見られない最高級工芸品はとても目の保養になりました。


訪問着と付け下げ

2005年02月09日 | 着物
衣箱で出品しているお着物では、襟まで模様があるものを「訪問着」、襟までは模様がないものは「付け下げ」と便宜上分類しているのですが、華やかさから判断しようとすると決めかねるものもあります。

 訪問着は、古典柄や御所解き模様、四季の草花、蝶や鳥などのクラシックなものからモダンな抽象柄など多様で、格調の高い柄の訪問着は、紋を付ければ振袖や留袖につぐ盛装として、正式な場所にも着ていくことができます。

 付け下げは、訪問着よりも略式に着ることができ、小紋よりもよそゆきの気軽な社交着で、訪問着よりも模様が少ないです。付け下げには、胸、方、上前、後ろ身頃、袖の左右に柄を付けた訪問着調のものもあります。また柄が前も後ろも逆さにならないように上向きに付けられ、ここから「付け下げ」の名前がきています。

(参考文献:美しく装う きものなんでも百科 清水とき氏著)

 

辻が花模様

2005年02月07日 | 着物
今朝、またいくつかお着物をヤフーオクションにて出品しました。その中に鶯色(うぐいすいろ)と茶の辻が花模様もあるのですが、今回はこの「辻が花」模様について調べてみました。

辻が花は、まだ友禅染がなかった室町末期から桃山時代にかけて現れた、絞り染と墨描きによる繊細な描き絵を基調とした模様染めをいい、白、茶、紫、藍、緑などの色を主体としておおらかに図案化した草花模様が特徴です。摺箔(すりはく)や刺繍をあしらうこともあります。それまでの織りや刺繍では、感じられない力強い生命力に満ちた美しさがありましたが、製作に高度な技術を要するためか、江戸時代には忽然と姿を消したとのことです。近年。幻の染物として人気をよび、かつての名品を模したものや、創作の訪問着や染め帯などが作られています。
(参考文献:きもの文様図鑑 美しいキモノ)

今回の出品物は作者の落款も入っていますので、創作の訪問着ですね。とても春らしいお着物です。

梅の花が咲き始めました

2005年02月06日 | Weblog
ここ数日、何を書こうか考えあぐねて日々がすぎてしまいました。

近くの公園に梅の花が咲き始めました。紅千鳥という種類だそうです。
梅は「百花のさきがけ」といわれ、寒い中で香り高く咲き始めるので古くから親しまれてきました。日本には天平時代に中国から渡来してきたそうです。

梅をモチーフにした紋は着物をはじめ絵画や工芸品に多く用いられています。
まだまだ寒い日が続きますが、梅模様の着物でどこかに出かけてみたくなります。

うれしい知らせ

2005年02月02日 | 着物
以前、衣箱で父親への誕生日にと男性物の羽織と帯を買っていただいた友人から、うれしいお知らせが携帯のメールに届きました。

彼女のお父上は俳優で背も高く、端正なお顔立ちです。すらっとして銀鼠の紬を粋に着ていただいたら、さぞ着映えもするだろうと想像するだけでわくわくしました。