衣箱の広場  和物を楽しむ暮らし

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辻が花模様

2005年02月07日 | 着物
今朝、またいくつかお着物をヤフーオクションにて出品しました。その中に鶯色(うぐいすいろ)と茶の辻が花模様もあるのですが、今回はこの「辻が花」模様について調べてみました。

辻が花は、まだ友禅染がなかった室町末期から桃山時代にかけて現れた、絞り染と墨描きによる繊細な描き絵を基調とした模様染めをいい、白、茶、紫、藍、緑などの色を主体としておおらかに図案化した草花模様が特徴です。摺箔(すりはく)や刺繍をあしらうこともあります。それまでの織りや刺繍では、感じられない力強い生命力に満ちた美しさがありましたが、製作に高度な技術を要するためか、江戸時代には忽然と姿を消したとのことです。近年。幻の染物として人気をよび、かつての名品を模したものや、創作の訪問着や染め帯などが作られています。
(参考文献:きもの文様図鑑 美しいキモノ)

今回の出品物は作者の落款も入っていますので、創作の訪問着ですね。とても春らしいお着物です。