こんのf歯科 院長こんのです
麻酔をした後に気分が悪くなる、貧血のように気が遠のく
といった症状が発現することがあります。
これは三叉-迷走神経反射といって、どなたにも起こりうる疼痛性ショックの
反応です。
わかりやすくいうと、痛みを感じた三叉神経という神経の反応により
連動して各種の神経、とくに心臓の拍動や血圧などをコントロールしている
自律神経という神経がバランスをくずし、血圧がさがる一連の反応のことです。
血圧が下がるため、意識が遠のく感じがあったり、とても不安感が強くなるため
患者さんはとても気分が悪いものです。
この反応は緊張しているときに起こりやすく
また一度同じような経験をしたことのある方は、不安感からなおさら起こりやすいとも言えます。
メカニズムとしてはすでに明らかになっているものですし、数分で自然におさまることがほとんどなので
私たちは落ち着いて血圧低下に対する姿勢の確保などを行いますが
やはり実際になった患者さんはかなり怖いという感情をもってしまいます。
なったときの対応をしっかりすることも大切ですがなによりそうならないよう
麻酔前には十分緊張をとってあげられるよう配慮が必要ですね。