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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 53号

2008-04-10 | 創刊~100号
       ■こならの森53号■1992.9発行

表紙 コスモスアップ

C・o・n・t・e・n・t・s

3… 結婚=久保田
4…5 書でみるおぞねとしこ展
6-13p  足利人気質
14… ミステリーワールド
15…-きれい瞬間
16-17 情報
18…カラムコラム・街角の肖像
19…書評・絵本紹介
20-23…情報
24-29 ミニ特集=わたぼうし
30こならの森から~
31…協賛店MAP

【本文抜粋記事】


 書でみるおぞねとしこ展

特別企画 
 書で観る『おぞねとしこ』の世界展

                                              ごあいさつ
  小曽根俊子さんはご存知の通り、重度の脳性麻痺(CP)と言うハンディを持って生活する佐野市在住の女性です。
 彼女が自分のハンディの重さに気付き、 生きる希望を失いかけた時、 彼女を勇気づけてくれたものは詩を作ることでした。 そしてその作詩活動を通じて知った人々の温かさだったのです。 彼女の詩の中に生きる勇気を感じ、 生きとし生きるものへの優しさを感じるとすれば、 それは若くして死のふちをさまよい続けた彼女の魂のやさしさに相違ありません。

 自らボランティア活動の先頭に立ち、 多くのハンディを持つ人々の代弁者として心を開く小曽根俊子さんは、 私たちのふるさと、 この地域において今も作詩活動を続けておりますが、このたび大阪の著名な書家(仮名書家)山田伍雲(やまだごうん)先生によって新しい俊子さんの世界に触れることが出来るようになりました。

 この企画展は8月1日(土)と2日(日)に佐野市文化会館展示室においておこなわれました。おぞねとしこさんは、こならの森にもエッセイや新作の詩を発表してくれました。こならの森でも近々、新たなコーナーを企画しております、ご期待ください。




こならの森 52号

2008-04-10 | 創刊~100号
 
       ■こならの森52号■1992.8発行

表紙/佐野市花火(泉マンション屋上より)

C・o・n・t・e・n・t・s

3… 結婚=あいこ
4…5 若き芸術家の世界
6-13p  飛駒線に乗って
14…モータースポーツ
15…-きれい瞬間
16-17 情報
18…カラムコラム・街角の肖像
19…書評・絵本紹介
20-21 情報
23 ミステリーワールド13 
24-26 インタビュー
27-29 世界の料理
30こならの森から~
31…協賛店MAP




【本文抜粋記事】


若き芸術家の新世界

春野ウララさん本名古住元幸。
1948年10月淡路島生まれ

 古住さんのアトリエは、最近越して来た大平町西山田にある民族資料館裏手の静かな山林の中にあった。
 アトリエといっても絵画制作だけの場ではなく、演劇を上演する劇場であったり、ミニコンサートを開くホールであったりする『ぽから劇場』と名付けられたおもしろ空間だ。
 今まではアトリエの条件等から水彩画を描いて来たが、これからは新しいアトリエを得ることができて油彩など多才な制作ができるようだ。8月16日までは、100点あまりの御面の展覧会を開催する。価格も一点2000円前後からのリーズナブルなもの。御面というと丸い物という観念を打ち破って古住さんのものは四角く、表情や色彩もユニークなものばかり。
 また、水彩画では五百羅漢と題された、五〇〇枚の大作も過去に制作。これは、完成まで二年も要したという。
 年一回くらいのペースで個展も開いているそうだ。テーマはいつも自然。それは人間も含めたものという。太陽、草、木、そして雲がイメージを大きく膨らませる。 根っからのお祭り好きで、春から夏の間は、コンサートや芝居などのミニイベントを月二回のペースで企画して楽しむという。そのため絵画制作も秋から冬にかけてが本番という。「その短い間に集中して描いてしまうほうですね。」と古住さんは語る。
 イベントが開かれるときには、会場まで手製の行灯に火が灯り昼でも薄暗い会場まで繋がらせるという。
 自宅前が清水寺から大中寺へのハイキング道となっており、最近になってハイカーから「水や飲み物は無いのか」と聞かれるということで、現在ちょっとした休憩所を元あった家屋を利用し、仲間と手作りで製作中だ。
 「土をこねたカマドも制作したんですよ。それから、古井戸も見つかりました。静かにして、中の音を聞いてみると水の流れる音がするんです。」どうやら、大平山系の伏流水が流れて込んで来ているらしい。
「栃木はいいですね。越して来て本当によかった。このあたりは回りじゅう木々で覆われていて、すぐ横は竹やぶなんです。それで、管理かたがた伐採して来て、板の間などを作りました。」と話してくれた。その竹敷の板の間に腰掛けてみると、ひんやりとしてとても心地よい。