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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

孤高の訪問者

2023年02月13日 06時37分25秒 | 耕作放棄地

本日のお客様はどうやら「イソヒヨドリ」の模様だ。彼の特徴は、常に単独行であること、群れた姿は見たことが無い。彼単独の姿なのか、種全体の特徴なのかは不明だが、孤高の雰囲気を漂わせた独特な行動パターンだ。勇者でもある猛禽類に似ているのかも知れない。何時とはなく、何処からか現れては梢の上からジッと農園を観察しているのだ。そして天敵の不存在を確認した後、ゆっくりと耕地へと舞い降りる。セキレイ同様、チョコマカと移動しながら何やらエサを探しているような状況だ。しかしながら彼らが虫等を捕食している姿は見たことが無い。大半は「木の実」や「花の蜜」が好物なようで、多くは枝上での食事風景だ。

そういえば耕地の上を動き回るが、虫等をついばむ姿は無い。そこらがセキレイ等と異なってるところだろうか。イソヒヨドリは海岸縁の崖地を好むと聞いたことがある。そうだとすれば、生息地は最も近くても大阪湾、数十キロも離れた地域だ。地域訪問で飛来したのだろうか。野鳥によってはシベリア等からの遠距離訪問組もあるので、不可能では無いだろう。最近は見なくなったが、かっては冬場だと「ジョウビダキ」がよく遊びに来ていた。彼らもシベリアやサハリン等からの渡り鳥である。大きさはスズメ程度、小さな小さな存在なのだ。

ネットで調べて見たら、彼らは「留鳥若しくは漂鳥」と表現してあった。渡り鳥では無いが、国内を彼方此方と彷徨う旅人ならぬ旅鳥なのかも知れない。漂泊の途中で当地に立ち寄ったのかも。

「旅に病んで夢は枯れ野を駆け巡る」、ご存じだろうが芭蕉の辞世の句とも言われる作品である。彼も又旅に生きた終生旅人の俳人であった。ある意味、イソヒヨドリと同類なのかも知れない。奥の細道を歩き通して、旅の途次に無くなったとか何とか。芭蕉は江戸幕府による各地探索のスパイだった・・・・・・・・とか何とかの野暮な俗説は控えて置きましょうかな。

 

 

 

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