京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(301):東山ドライブウェイの謎標識





 どうも、こんにちは。
 今回の『京都妖怪探訪』シリーズは、少し趣向を変えたいと思います。
 いわゆる「心霊スポット」をとりあげたいと思います。
 ちょうど今頃は、怪談とかお化け屋敷などの季節だろうと思いますので。


 さて冒頭の写真ですが。
 京都市内の有名な心霊スポットのひとつある「東山ドライブウェイ」の脇に立つ道路標識です。
 この「東山ドライブウェイ」は、以前から心霊スポットとしても有名な場所です。

 シリーズ第272回などでも触れましたが、「夜な夜な首なしライダーが現れる」等の怪談話も伝わっています。
 「ドライブウェイのツルに首をひっかけて、首がちぎれて死んだライダーの霊が夜な夜な現れる」という話だそうです。
 (※ただ筆者は、この話は眉唾モノだと思うのですが。その理由については、シリーズ第272回記事をご覧ください)

 ただ首なしライダーの話の真偽はともかくとしても、ここが心霊スポットとしても有名な場所であることは確かなようです。
 さらにこの場所は、「花山トンネル」(※第16回参照)や、「粟田口刑場跡」(※シリーズ第17回第18回第271回を参照)や、「将軍塚」(※シリーズ第233回第235回シリーズ第272回記事を参照)、そしてかつての葬送地であった「鳥辺野」や、有名な「清水寺」など、いくつもの霊場や曰く付きスポットが密集しているような場所です。
 そういう場所ですから、何やら曰くとかあってもおかしくなない場所なのです。

 さてこの「東山ドライブウェイ」ですが、「!」というマークの警戒標識が立っている場所があるそうです。その警戒標識とはずばり「幽霊注意!」だそうです。
 以前にその噂を耳にし、是非とも自分の目で直接確かめたいと思っておりました。


 そして先日、この東山ドライブウェイを訪れ、ついに見つけました。





 これが件の標識のようです。
 本当にあったのですね。
 場所は確か、「東本願寺・東山浄苑」の入り口より、ドライブウェイを少し北上した辺りの場所だったと記憶しています。

 ところで滅多に目にすることのないこの不思議な標識ですが、以下に国土交通省・道路局のサイト内にあった以下のページで確認してみました。


*道路標識一覧
http://www.mlit.go.jp/road/sign/sign/douro/ichiran.pdf


 警戒標識の中に「(215)その他危険」という標識が、確かにありました。
 しかし「坂道」でも、「カーブ」でも、「歩行者」でも、「交差点」でも、「落石」などでもない、「その他」とは、一体何の危険があるのか?
 確かに、妙な憶測を呼びそうな話ですが……。

 あるいはこの「!」マークとは、「その場所独自の危険がある」という意味だという解説もあるそうです。
 確かにこの東山ドライブウェイは、道幅もあまり広くないですし、見通しの悪いカーブや坂道が続いて事故の危険がありそうです。
 ただ曰く付きの噂のあるような場所だけに、「“幽霊注意”ではないか」と思われたのではないか。
 もしかしたら「都市伝説」などといったものも、こうして作られていくのかもしれません。

 あるいは本当に、「お化けや幽霊などが出る」という意味なのかもしれません。
 坂道やカーブなどの危険があるのなら、他にも適切な標識がありそうなものですが……。
 この説も捨てきれない私が居るのですが(笑)。
 
 やはり、はっきりした本当のことは不明なままです。



 それでは、今回はここまで。
 また次回。



*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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コメント一覧

小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>酔っぱの猫さん

 再びコメントをありがとうございます。



>夢をぶち壊す気は無いんですが・・・(汗)


 これは失礼。



>分かんないものや説明がつかない物があった方が絶対面白いですよ。

 確かに、その通りですよね。
 昔、左翼思想にかぶれていた時期私は「この世の全ては合理的に理解・解明することができ、そうでなければならない」などと考えておりましたが(それが、左翼の言う「唯物論」でしたから)。
 今では違いますね。

 また、鳥辺野辺りのスポットもじっくりとりあげたいですね。
酔っぱの猫
夢をぶち壊す気は無いんですが・・・(汗)

そう言う経験も多少はあります - 逆に求めてる部分もあるかな?。何でもかんでも全部否定する気も無いんです。
分かんないものや説明がつかない物があった方が絶対面白いですよ。

以前「鳥辺野」を探して京都をウロウロした事もあったなあ。やっと場所が分かってずっこけましたよ(笑)
行った後で聞いたらあの筋も結構怖い場所だったんですね。
通った時も上の通りとは違う - 何か変な感じはしてましたけど(昼間だったからまだ良かった?)
小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>酔っぱの猫さん

 どうも!
 コメントと詳細な解説をありがとうございました。

 こう言う風に合理的な解説をされれば「夢がない」という気もしないでもないですが(笑)。

 ただ、「!」標識の件にしろ。
 元々の理由はどうであれ、何か設置されモノとか、行われたるようになった習慣・行事などがあって、その存在理由が一般にはよくわからない(あるいは、いかようにも解釈できる)。
 そこにいろいろな説や噂が流れ、その中に「幽霊が出るから」とか、「何か呪われているから」などというオカルト的な憶測や解釈が加わり、それが一般に広まって、一定以上の「支持」を受ける。
 もしかしたら、都市伝説とはこのようにして作られるのかも知れない。
 そう考えれば、それはそれで面白いものがあると思います(笑)。
酔っぱの猫
道路標識設置基準の改訂について(昭和61年11月)http://www.mlit.go.jp/road/sign/kijyun/pdf/19861101hyoushikisetti.pdf による規制だと思います。雑多なと言うか予備的なと言うか。「危険表示の標識がなかったやんか!」に対応!?(笑)
三十代まで田舎に住んでいたのでこの標識は運転中結構見ましたので「注意喚起の標識」だと思ってました。
「注意」はあるけど見落されがちなので「より強い注意」の意味ではないでしょうか。安全協会の標識予算消費目的かなあ(笑)
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