京都の闇に魅せられて(新館)

2016年春・御室仁和寺の桜・その1 @ 京都妖怪探訪(435)





 どうも、こんにちは。
 リアルでは桜の見頃は過ぎてしまったようですが。
 でも散るのが早い染井吉野(ソメイヨシノ)だけが桜ではありません。
 『京都妖怪探訪』シリーズで、毎年恒例の霊場魔所の桜シリーズをやります。
 妖怪や神、鬼、魔や怨霊などの伝説が遺る地の桜は、何故か美しい。
 さらにそういう場の桜には、遅咲きの桜も観られます。

 今年の霊場魔所の桜シリーズでは、世界遺産にも登録されている仁和寺の桜の光景をお届けします。
 なお。何故、仁和寺をわざわざ『京都妖怪探訪』シリーズでとりあげるのかですって?
 その理由はまた後ほどに、でも。


 まずはいつものとおりアクセスから。
 嵐電(京福電気鉄道)「御室仁和寺」駅
 今回はここから仁和寺を訪れました。






 駅構内の桜も満開でした。









 駅構内には桜の他にも花が咲き、すっかり春の気配。


















 ああっと、いけません。
 いつもの癖ではありますが、ついつい寄り道を。
 駅から歩いてすぐの仁和寺の「二王門(におうもん)」を目指します。






 なお、仁和寺の入り口である「仁王門」のすぐ前には、京都市営バス「御室仁和寺」停留所と、JRバスの「御室仁和寺」停留所もあります。
 これが最寄りの交通機関です。






 仁和寺の正面入り口とも言うべき「二王門」です。
 高さ18メートル以上という威容を誇る重要文化財です。






 おそらく「二王門」の名の由来である、門の両側を守護する仁王像です。









 せっかくですから、仁王像の全身も観てみたくなりましたので。









 さて、ここで。
 そもそも仁和寺とはどんな寺院なのか?
 宗派は「真言宗御室派」です。
 青蓮院門跡や、大原三千院等と同じ様な門跡寺院です。
 つまり、皇族や摂家が住職を務める、位階の高い寺院のことで、それだけ格が高いとされる寺院です。
 元々は仁和2年(886年)、第58代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する寺の建立を発願したのが始まりでしたが、光孝天皇本人がその完成を見ることなく亡くなったため、第59代宇多天皇が仁和4年(888年)に完成させます。
 宇多天皇が出家して入って「御室門跡」となり、「御室御所」と称したのが「門跡寺院」の始まりだとされています。
 つまり、皇族や摂家が門跡(住職)を努めているので、格の高い寺院とされています。
 しかもその中でも最初の門跡寺院です。


 二王門から中へ。
 ソメイヨシノは散っても、「有明」や「大沢桜」等の遅咲きの桜が満開です。


















 勅使門と桜です。





 この門はその名の通り、皇族か勅使(天王の使者)が来た時のみ開かれるという門です。
 この門の向こうには、門跡(皇族・摂家出身の住職)が居たという「御殿」と呼ばれる場所があります。
 実を言いますと、『京都妖怪探訪』シリーズでこの仁和寺をとりあげることになった理由も、この「御殿」にあります。というより、おそらくこの「御殿」が舞台になったであろう妖怪伝説が遺されているからです。
 それについて詳細は、シリーズ次々回で御殿の紹介と共にします。


 シリーズ次回は「中門」から中へ。





 この続き、シリーズ次回も御室桜の光景をお届けします。



 それでは今回はここまで。
 また次回。






*御室仁和寺へのアクセス・周辺地図はこちら




*御室仁和寺のHP
http://www.ninnaji.or.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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