あわら病院ブログ

国立病院機構あわら病院のブログです。
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新型コロナウイルスワクチン VoL.8

2022-10-26 15:19:48 | <きたがたレポート>

   

 

今回は、新型コロナウイルスオミクロン株対応ワクチンについて投稿したいと思います。

オミクロン株対応ワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの一つで、従来株(新型コロナウイルス感染症発生時の株のこと。オリジナル株、起源株ともいいます。)とオミクロン株の2種類の、スパイクタンパク質の設計図となるmRNAを成分として含む「2価ワクチン」です。従来のワクチン(従来株のmRNAのみを成分として含む「1価ワクチン」)と比較して、オミクロン株に対する重症化予防効果や、短い期間である可能性はあるものの、感染予防効果、発症予防効果がそれぞれ強いことが期待されています。
また、異なる2種類の抗原(体内で免疫反応を誘導する物質)があることにより、誘導される免疫も、より多くの種類の新型コロナウイルスに反応するため、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されることが確認されています。

オミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)については、令和4年9月12日に、薬事承認され、これらのワクチンによる接種が、同月20日より、予防接種法に基づく特例臨時接種に位置づけられ、全額国費負担での接種が可能となりました。
従来のワクチンで1・2回目接種を終えた18歳以上のすべての方(メーカーによっては12歳以上の方)に対して接種することが可能となっています。

主な副反応として、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等がありますが、ほとんどが軽度又は中等度で回復性が認められること、現時点で重大な懸念は認められないことが、薬事承認審査で確認されています。

当院でも、10月からオミクロン株対応ワクチンの接種が開始となっています。従来のワクチンで1・2回目の接種を終えた12歳以上の方に接種可能です。

出典:厚生労働省HP 

 

(薬剤科N / M)