以前、アフガニスタンに6か月派兵されていた息子が、帰国した時のお土産で買ってきたブルースリーのDVDセット。
本棚を整理している時に出てきて、その時のことを懐かしく思い出して書いている。
手渡されたブルースリーの絵のついた箱を見ながら、
映画「ハートロッカー」の一場面を思い出した記憶がある。
主人公の兵士が、現地の子供からDVDを5ドルかなんかで買うが、
うまく映らなくて、お金を返せと言うシーン。
6ヶ月も1年も続けて外地に派兵されている兵士たちの娯楽のひとつが映画らしく、
息子も、現地で結構いろいろな映画を見たらしい。
「え、それは今公開中の映画ではないのか」みたいなものも
どこかから手に入れて見ていたらしい。
このブルースリーのDVDは、アフガニスタン米軍基地の中にある、現地の人が経営するお店で買ったとの事だった。
私をはじめ、うちの家族はジェットリーにダニーチェンなどカンフー映画が大好きなので
それを思って買ってきてくれたもの。
外の箱こそきっちり印刷されているけれど、
中を開けると、これはコピー商品以外の何物でもない代物。
マジックで番号が書き込まれたディスクが8枚入っていた。
そして、映ったのは最初の1枚だけ、残りは鑑賞不能。
ま、それでも、せっかくアフガニスタンで買ってきたものだし、
後ろにはアメリカ製だと印刷されてるし。
(どこの国で作られたかわからないDVDセットだけど)
すごいレアものだということで、テレビの上の棚に収めてあったのだった。
もし本当に映ったら、ブルースリーの映画全集だったらしいので、得したとこだったのですが、
・・・・・・・残念。
8月のアフガニスタン米軍撤退の大失敗をテレビで見ながら、息子と共に虚しさに包まれたことを思い出している。
「一体あの戦争は何だったのか」と。
現地で戦った兵士や、この戦争で大切な人を亡くされた方々にとって、辛い夏となった2021年の夏。
心のうちに収めてあった辛い記憶を勝手に掻き出されて、踏みにじられたような…、そんな気がしたのだ。バイデンが憎まれる理由は多々あれど、やはりアフガン撤退の大失態が、最も許しがたいものであったはずで、信じられないような出来事だったと、思い返している。
どうしようもない政権なのだ、民主党は、、、、、、。