ずいぶんと寒くなって、分厚いコートなしには、外に出かける事がほぼなくなった12月、当然ながら、裏の公園まで足をのばし、鳥を見に行く事も、とんとなくなった。
だからと言って、鳥に関心がなくなったわけではない。冬場の公園は、限られた鳥たちだけが残る。渡りのシーズンのように1日逃したら、貴重な鳥に出会えないなどと言う事もない。いつ行っても同じ鳥が暮らす冬の公園なのだ。
それに、裏庭のえさ場に来る鳥たちも結構いて、寒い日でも少々の時間、裏に出て鳥を見る日常なのだ。
12月は、さすがに木々もほぼ葉を落とし切り、枝ばかりの景色の中、限られた針葉樹のみどりが所々に残る。
裏庭の餌場に、最近、モンクパロットが集団で訪れる事が多くて、辟易としている。ベニバナの種をいれた餌場と、練り餌にたかる。彼らが来ると他の鳥はほぼ、近寄る事ができない現状。しかたなく、その餌場は外すしかないと判断。
ただ、いつものガラ君たちの為には、ひまわりの種などを出す必要がある。今も、裏のデッキにこのPCを持ちだし、これを書きながら、デッキの上に出した餌場にガラ君たちが寄ってくるのを見守りつついる。人間がいる時は、大きな鳥は寄ってこないので、私は、ガラ君たちが安心してゆっくり餌場を楽しむための監視をしているわけだ。彼らは、私のそんな考えなど当然ながら知る由もない。
今日は、天気がよい。
空は青く晴れ渡り、わずかに残る雲も陽の光を遮るほどではなく、風もほどほどにあって、12月にしては、たいそう天気の恵まれた日ではないかと思う。
そのせいでか、朝からいつもになく鳥たちが多い。十数羽のカナダグースの群れが何度も何度も空を行きかい、その数、100羽以上かと思われ、珍しく羽衣カラスが何十羽も集団で飛来し、モンクパロットまでいつもよりも数が多い。昨日まで日中も氷点下と言う寒さだったので、鳥たちも餌探しに天気のいい今日の日を待ってました!と言う事なのだろう。
冬になると、鷹などの猛禽類を毎日の様に目にする。裏庭でだ。
裏庭に集まる小鳥たちは、彼らの標的になる。葉を落とした木々は、彼らを隠す事ができないので、鷹たちが遠くから見つけては、この周りに集まってくるのだろう。鷹が近くに来たらすぐにわかる。鳥たちがギャーギャーと慌てふためいてサーーーッと飛び去ってしまうからだ。今日も、アカオノスリが上空を大きく旋回していった。クーパーハイタカも来る。鳥が鳥を食べると言う構図なのだが、我らがどうこう言う立場にはない。弱肉強食の世界なのだ。直接に餌にはしないまでも、人間もさして変わらない。
優雅に旋回するアカオノスリ
ちょっと高くてなんだけども、家の上を旋回中の白頭鷲。
小ぶりな鷹、クーパーハイタカ。
野生化して迷惑な鳥、モンクパロット。
餌場の常連、烏帽子ガラ。コガラ君ほどにはフレンドリーではないが、遠巻きに人間をよい塩梅で恐れる様。
ブルージェイ、寒い日に羽に空気を含んで丸くなる。
灰色リスが不自然な場所で日向ぼっこのようだ。
今、カナダグースの集団が、一斉に裏の公園の芝生から飛び立ったのが見えた。なんと200羽以上はいた模様。
午後1時過ぎ、日が差して裏庭が暖かい。冬は陽が短いとは言え、冬至も過ぎてこれから少しずつ陽が長くなるし、西の空を低く上がって沈む冬の太陽の光は強すぎず優しい。冬は好きだな…。
クリスマスも終わり、2020年もあと数日を残すのみ。大統領選挙の動向も気になる日々。1月6日水曜日、ワシントンでの集会、議会での選挙人投票の発表が次の重要なイベントだ。天意のままに結果が導かれるだろう。すべての結果に意味があると信じる。どう転んでも、遅かれ早かれ必ず真実が明らかになる、正義が残るのだから。