食糧の高騰を憂う

4月9日にユーロドルと商品相場がそろそろ天井圏形成って書きました。
ユーロドルは当たりだけど、商品相場はどうかな。
原油や食糧は上がっているけど、ゴールドは４月以降下がりつつある。
でも、全体としては、まだ上昇基調だとすれば、私の予想ははずれですね。

米国の年金基金がインフレから自分たちの資産を守るために商品市場に投資を行なうという記事を読みました。
サブプライム問題などで金融商品への不安が高まり、金融市場から商品市場へお金が流出しています。

本来、原油も食糧も、価格が上昇すると需要が減少するはずですが、多くの国で価格統制が行なわれているため、需要がなかなか減りません。
また、価格が上昇すれば、投資が活発になり、増産され、需給バランスがとれて、価格上昇に歯止めがかかるはずですが、価格上昇が急激すぎて、増産が追いつけません。
原油にしろ、食糧にしろ、すぐに生産量を増やすわけにはいきませんからね。
そして、それを見越して、ますます投機資金が商品市場目がけて流れ込んでいるのが現状ではないでしょうか。

原油や食糧の高騰は、持てる国と持たざる国の格差を拡大します。
とりわけ、食糧の高騰は最貧国の人々の飢餓の問題に直結します。
結局、もっとも弱い人々が回りまわってサブプライム問題のつけを払うのでしょうか。

私は、人道上、食糧関係のファンドへの投資は控えるべきだと思っています。
自分の資産を守るためであれば、最貧国の人々が餓死してもよいのですか。

サブプライム問題も、原油や食糧の高騰も、すべて人間の欲が生み出したもの。
人間の欲って、怖ろしいですね。

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