続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

虎の巻

2018-10-16 16:21:03 | 懐かしい
朝のドラマで、松坂慶子さんが私は武士の娘です。

と言う台詞が楽しいです。キリッとしたお母さん役ですね。

私が結婚するとき、姑が我が家は武士だからと言われました。

私は商人の娘まして履き物商です。母は面白くなかったようですが。

若い二人はそんなことどうでも良かったんです。

姑の実家は大工の棟梁で沢山の使用人がいたそうです。

姑の姉夫の伯母は、元家老職の家に嫁ぎお化粧をさせられたそうです。

子どもが生まれてもばあやとお姑さんがつきっきりで、

伯母が息子を叱ったら、この家の家督孫を嫁の分際で叱るとは

と逆に叱られたそうです。

そんな話を次から次に聞かされてさすがの私も不安になりましたが。

一番優しくて力になってくれたのが伯母でした。

姑が亡くなって、舅が私たちと暮らすようになりました。

きちんとした人でした。

亡くなった後仏壇から巻物が出てきました。槍の指南についての

書き物でした  

忍術虎の巻みたいな物かと思ったら、健康についてのことが書いてありました。

早寝早起き、ご飯は雑穀を勧めていました。槍のことはほんの少しでした。

家族一同穏やかに暮らすようなことも書いてありました。

なんか私たちの期待と違っていました。槍の秘密を期待しましたが。

夫はなんだこんな物か、と言って亡くなった次兄の子どもに渡しました。

たいした武士ではなかったんじゃないかしら、足軽かも、夫は槍の指南役

と言っていましたが。なんか変だなと思っています。

でも舅は立派で優しい人でした。祖父は警察官舅は国鉄に勤めました。

一族みんな国鉄でした。

次兄が国鉄にキャリアで採用されたときは、一族大喜びだったそうです。

朝のドラマで急に武士のことを思い出しました。