木曜日の夜、職場のsocial gatheringがあった。端的にいえば飲み会である。こっちではお酌なんかしないし、他人に「飲め」などと強要したりすることもない。日本でよく見かけるいわゆる「酔っぱらい」の状態まで酔うことは良しとされていない。なかなかいい飲酒環境である。僕は日本人なみについつい早いペースで飲んでしまい、アルデヒドを代謝する酵素が壊れていることもあって、すぐに顔が赤くなり、そんなに酔ってもいないのに「もうやめておけ」と言われるほどである。そんな席でChristianから"I can read you like a book."と言われた。これは「考えていることが手に取るように分かる」という表現で、youというのは実は、話の流れからして僕だけでなく、彼の知っている日本人みんなを指している。彼がどれだけの日本人を知っているのか定かではないが、「日本人は嘘をつくのがへただ」とも言っていた。同意しかねる発言だが、確かに僕らは英語で話すのに必死になっていて、また外国人相手ということでなみなみならぬ誠意を持って対応しているのかもしれない。軽く嘘がつけるくらいまで、頑張って会話する能力を上げねばなるまい。そして、外国人だからといって、また自分が英語が下手だからといってひるんではいけない。