Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

Put some colour on.

2007年02月12日 | Weblog
 Appleからの電子メールに"Put some colour on."という文句が書かれていた。iPod shuffleの宣伝であるが、"colour"の綴りが"very Canadian"である。そこで英語が主要言語の一つになっている国のAppleのウェブサイトを調査してみたところ、米式の綴りを使っているのは米国だけであることが分かった。国ではないが、香港も米式。そして、多くの国が自国の言葉を使っているにも関わらず、日本は日本語を使っておらず、米国かぶれの"color"となっている。意外にも、米式の英語は世界で独り歩きしているような印象だ。Anneが「"color"なんていう綴りを見ると、ちょっと気持ち悪く感じる」と言っていたのを聞いて以来、僕自身もカナダに何年も住んでいることもあって、英式の綴りに移行してしまった。他にも、"neighbour"や"centre"など数え上げればけっこうある。発音は米式になっても、学校では英式の綴りを教えるので未だAmericanizeされていない。困ったことにHTMLでウェブサイトを記述している時に、文字に色をつけようとついつい"colour"とタイプしてしまうと、ブラウザは受け付けてくれない。やはり国際語として機能している英語は米語であることを思い知らされる。英語を母国語とする人の3分の2は米国人であるらしいから、やはり米国は侮れない。Steveの書いた英文の中で"favourite"が米式になっていたのを見たことがあるから、着実に英式が蝕まれているのは事実だろう。しかし、カナダに住んでカナダの英語に接した証を残すべく、極力、僕はカナダ式を使い続けようと思っている。ちなみに"put on"は「身に着ける」という意味で、"separable phrasal verb"と呼ばれる。反対の意味の"take off"も同様だが、「離陸する」という意味で使う時は"non-separable phrasal verb"になる。