Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

Six degrees of separation.

2007年02月13日 | Weblog
 世間は狭いという話で、Taraが"Six degrees of separation."と言っていた。「六次の隔たり」と訳されるようだが、"Six degrees of separation is somewhat synonymous with the idea of the small world phenomenon."とWikipediaには書かれている。そういえば先日、プレゼンテーションで「Wikipediaによると」と喋ったら、妙に受けた。同じジョークを日本語で使ってみたりすることがあるが、概して外国人の方が笑ってくれる。下手な英語でジョークなんか言うから受けてくれるだけかもしれないが。ところでこの"six"、英語を習い始めた頃から僕には「シックス」というよりもむしろ「セックス」に聞こえる。娘が英語を話すようになって、彼女の発音を聞いていると、やはり「セックス」に聞こえる。それでChristianとAndrewに僕の"six", "sex", "seeks"などの発音をチェックしてもらったのだが「何の問題もない」と言われた。ではいったい何が問題なのか。下手な英語が通じるTorontoから東へ遥か1000km以上も離れたPrince Edward島でその一端が分かった。Charlottetownのサンドウィッチ屋で、娘のために牛乳を頼もうと"Milk, please."と言うと「飲み物は何にするか?」と尋ねられた。"Milk."と答えると、また同じ質問が返ってくる。「だから"milk"にしてくださいって何度も言っているでしょう」と言ったって、通じない。けっきょく別な人が出て来て、ようやく僕らが牛乳を欲しがっていることを理解してもらえたが、なぜこんなことが起こるのか。僕は"six"は気に留めていたからうまく発音できていたのだが、"milk"に関しては練習が足りなかった。娘に注文してもらえば良かったのだが、日本語の「イ」は彼らには「イー」に聞こえ、かつ最後の子音なんてどうでもいいから、僕が"l"の発音を頑張れば頑張るほど彼らには"meal"と聞こえるのだ。だから「飲み物は何にするか?」というとんちんかんな会話になる。日本人の発音する"dinner"や"sit"も、彼らにはおかしく聞こえることが多いらしい。どこかのウェブサイトに「エィ」を素早く発音すればいいと書かれていたが、これはけっこう的を射ている。