いや~、ご無沙汰しました。
まるで、竜宮城に行ってたごとく、お久しぶりです。
お陰様で生きております!
さて、早速ですが、10月6日のことです。
いつもボクがお世話になっております島原の太夫さんで、司太夫さんという方がいらっしゃいます。お世話になるというてもお遊びではございません。太夫さんとお座敷で遊ぶなんて、なかなか個人では大変なことでございますので、もっぱらお茶のみ友達・・・(太夫はお酒でボクはお茶)てな具合で時折いろんな事を教えていただいてます。
その太夫さんのご招待で、いつも個展でお世話になっております京都のお寺で、月真院というところがございますが、高台寺の院の一つでございまして、その高台寺の「北政所茶会」に行って参りました。
高台寺は、北政所のねねさんが、秀吉のためにお建てになったお寺でしてそこかしこに五三の桐と十六枚菊の御紋がついております。
五茶席と煎茶席、点心と喫茶券と記念品までつきました、それはそれは堪能する一日でした。
陣中席も珍しく面白かったですし、煎茶席では初めての体験をさせていただき、不調法不作法を寛大にみていただき、ご教授いただきました。
なんで、こんなに今日のボクって、言葉遣いが丁寧なの?
お母ちゃんいわく「それはね、一日中、お利口にして緊張していたセイよ。」
お茶席のご亭主さん、お願いやからテレビで見たというだけで、お正客にするのは止めてくださいね。ほんまに、緊張すんのやから!
昔、お茶を習ってたというお母ちゃんからは、冷たい目で見られるし、ええ年してんのやから、ドーンとしとき!といわれても、性格的に無理やの、足は痛いし・・・。
あっ、すいません、内輪の話で・・・。
そう、肝心なことは、司太夫がお茶を点ててくださるお席があったということです。振袖太夫とかむろのお二人をしたがえて、あれも立礼式というのでしょうか、金屏風に金のひょうたんのお釜、片面塗りの茶杓に平なつめかな?鮮やかな黄色のお水差しと蓋置き。
朝お茶席のある本堂にお入りの時と、午後3時のお退席の時と二回、太夫道中がありました。上の写真は、司太夫はいつも有名ですから、今回は振袖太夫を撮りました。
ああっ、なんて文化的な一日だったことか・・・。
京都に生まれた幸せを噛みしめたのでした。
おおきに!
お母ちゃんいわく「点心のお食事のときは確かに幸せを噛みしめたはりましたなあ~、あとは文句多かったでっせ、ほんまに。」