芦屋小雁

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お茶杓つくり

2006年09月29日 23時06分25秒 | 芸術


 芸術の秋! にしては、ちょっと動いたらまだ汗出ますよね。

 しかし、着々と秋は深まってると、思う。

 ほんで昨日ね、兼ねてよりやってみたかったことの一つ(やってみたい事はいっぱいあるんやけどね)。

 お茶杓つくり

 そうです、お茶の席でお手前の中で使う、「茶杓」です。

 お抹茶をすくう道具です。

 たまたま、奈良の生駒で公演をしたときに、お世話になり、仲良くなった茶筅つくりのKさんのご紹介で、「茶杓作ってみはります?」って聞かれ、好奇心旺盛な我が輩としては、「やってみたいでーす!」って、二つ返事をかえしたところ、義理堅いKさんは、忙しい時間をぬって連れていってくれはりました。

 京田辺市は京都府で、枚方は大阪府で、生駒は奈良県、そんな賑やかな所に先生はいたはりました。

 宥竹斉先生です。

 小刀使いの名手ですが、それでもお家元に出す茶杓を作るのには、二ヶ月を要することもあるそうです。有る程度、形を作ったらじーっと見るそうです。
 
 見てたら余分なところが見えてくる。

 ちょっと削っただけでも、全然違った様子になるそうです。

 なかなかこれで良しというものは出来ないって、おっしゃってました。
 職人の中の職人さんですねえ、実に奥が深い。

 ほんで、いよいよボクの番。
 まず、竹を曲げるのは先生にやっていただき、沢山ある竹の中から好きなのを使っていいですよっていわれて、ボクが選んだのは、「七節」。
(おかあちゃん曰く「初めて作るのに、大胆やねえ。七節なんて珍しいのに~~。」)

 そう、「七節」、字のごとく、竹の節が短い間隔で七つある竹。

 七五三や、おめでたいお茶席で用いる茶杓です。

 小刀で、先生の注意を聞きながら削っていくんですが、
小雁「先生、これ固い竹ですねえ。」
先生「あっ、それねえ、竹が固いのではなく、節が固いんです。小雁さんの節ばっかりやから。」
小雁「あー、ということは、普通の方は節は一つやから、ボクは七倍大変ってことですか~~」

 必死の思いで削ったら、次は大きな金のヤスリで、裏面全体を削っていきます。

 ほんで、先生に手直しをしてもらい、次はサンドペーパーで細かいところを削っていきます。

 で・け・たっ!!

小雁「おもしろ~~~い!先生、おもしろいですねえ。どうですか、ボクの作品は?」
先生「節が固いのによう頑張らはりましたね。」
小雁「(それだけ・・・)・・・、そらそうやろ、生まれて初めて作ったんやから、くそ~~、先生、もう一本、作っていいですか?」
先生「いいですよ~。」

 ってことで、二本、作りました!写真の作品ですが、折角作ったんやから、月眞院の個展のときに、披露しようかなあ~。

 先生、また行きます、不肖の弟子をよろしくお願いいたします。

 おおきに!




 

フラッツ近鉄 終了!

2006年09月15日 23時10分52秒 | 芸術

 おかしいなあ、先週からグッと涼しくなると思ってたのに、まだ、暑いやんかあ!

 さて、9/9~本日まで、京都駅前「フラッツ近鉄」百貨店で、昭和の思い出 芦屋小雁展をやってました。

 本日、無事終了!

 おかあちゃんいわく、「ご自由にお取り下さい用の次回個展が、750枚なくなったということは、少なくともそれだけの人は見てくれはったのかなあ。」

 近鉄さんにもお世話になりました。お世話役の慶田さん、駄菓子屋のお姉さん、時計屋さんと近鉄ひろこ、ロバのパン屋さんとボクの係のA型とB型のお嬢さんたち。(おかあちゃんいわく「必ず年齢と血液型は聞いてるよね、あわよくばメールアドレスも。」

ギクッ!!

 あっ、「なごみ」のメンバーも撤収お手伝い、ありがとうね。月眞院で待ってるえ~。

 さあ、次回月眞院の新作書くぞ~~、なんせ、芸術の秋やからね。

 フラッツ近鉄にふらっと来てくださったみなさん、おおきに!!

気分はすっかり、忘れた「絵日記」

2006年09月07日 23時55分10秒 | 俳優


 なんや、ややこしい天気ですなあ。

 けど、言えることは、間違いなく「涼しくなってる~~~!」やった~!
 う~れしいなぁ、うれしいなぁ♪♪

 さて、世の中には、いろんな方がいたはります。

 九州の荒牧さんは、写真に写ってる真ん中のボンです。右は、かの有名な変酋長の元橋さん。(京都CF!今月号にボク、載ってます。よかったら見てね。京都タワーの表紙でっせ!)

 あっ、ここでついでに宣伝を、
 9/9~15まで、京都駅前の「フラッツ近鉄」=近鉄百貨店京都店=むかしの丸物で、芦屋小雁と懐かしの昭和展を開催してます。ボクは、月眞院みたいにはべったり居てませんが、たまには様子見に行きます。お客さん居てはるかな~~~って、柱の影で見てます。(おかあちゃん曰く「暗~~」)

 で、なんの話かって、そうそう九州の荒牧さん。ボクがほんまに話したいのは、九州の荒牧さんのお父さんのこと。福岡から年に何回も京都に来てくれはる、大の京都ファンさんです。春のボクの個展にも来て下さいました。おおきに!

 京都通の荒牧さん父さんは、本屋に京って言葉の付く本があれば、なんでも買ってしまうくらいの勉強家。(京唄子と間違うたらあきまへんで、あっ、京マチ子も・・・。唄子さん、冗談ですからね、許してちょうだいねっ。)

 また話が脱線してしもた、そう、それで京都の事をいっぱい勉強して京都に来られるのです。しかし、悲しいかなシャイな性格の持ち主の荒牧さん父さんは、なかなか知らない処へ行くのが苦手やそうです。ボクもシャイやから、その気持ちよくわかりまっせ、お父さん。

 で、何がいいたいかと言うとですね、ボクもオタクと言われたらオタクです。映画オタク・カメラオタクの資格は取る自信があります。しかしね、オタクという云い方があんまりイメージがよくないけど、好きな事・熱中できる物・はまれる物があるということが素晴らしい!

 仕事を定年したからと言うて、何にもせんと家でテレビばっかり見て、動きもせえへんのは、あきまへんで。

 九州の荒牧さん父さん、「もう京都は飽きたなあ~」って思うまで、来て下さいね。京都案内の場所、ボクも勉強しときまっさかい。

 ボクが今、はまってる事は、秋の個展の為に新作の製作中!
「うっ~~~、芸術は時に苦しみに替わる~~」なんてね。
(おかあちゃん曰く「ほんまの苦しみはこれからでっせ~~、ひっひっひっ。」)

 こわ~~。

撮影に行きました

2006年09月06日 17時49分04秒 | 俳優
 9月4日 

 今日は、午後から雨でっせ。

 なんか、夏休みの宿題で、絵日記を最後にまとめて書く器用な子供がいるそうですが、済んでしまった日の事を書くのは、そんな感じですわ。

 9/4は、久々に「水戸黄門」の撮影に行ってきました。

 役は、へんくつな石屋の大将です。一場面しか出てないからきっと放送では「あっ」という間におわります。

 おもしろかったのは、吉本興業の 山田花子ちゃんと共演したこと。

 山田スミ子さんとは、古いお友達やけど、花子さんは初めて。

 念の為に「ボク、逢うの初めてかな?」って聞いたら、か細い声で「はい」って返ってきました。やっぱり間違いなかった。

 テレビで見てる印象より、(ごめんね)上品でしとやかで大人しい方でした。まだまだ映画村のオープンは暑くて、汗をかきかきの小一時間でしたが、お芝居もやりやすくて楽しかったわ。

 そんなこんなで、吉本の俳優さんも随分知らない人が増えたんやなあって思って、家に帰って昔もらった吉本の歴史の本を開けてみたら、なんと、懐かしい写真が載ってました。

 実は、ボクと雁ちゃんと雁平は、戦後、吉本が復活して最初の興行に出演してたんです。新喜劇の一期生みたいな感じかなあ。

 昭和34年3月1日の興行。一緒に出てた人は、アチャコさん、大村崑ちゃん、佐々十郎さん、中山千夏ちゃんら。もちろん、うめだ花月です。

 けど、一年くらいかなあ、吉本の舞台にでてたんは、なんで、出なくなったのかな?花登筐さんや大村崑ちゃんらと「劇団笑いの王国」を作って忙しくなったのかなあ。それとも、一年契約やったとか?(おかあちゃん、何でか知らん?)

(おかあちゃん曰く、「すんません、産まれてないもんで~~~」)

 まあ、とにかく、青春時代でしたなあ。

 えっ、「あのころと芸風、ちっとも変わってへん」って。

 ほっといて~~~!