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遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

ぎょぎょぎょ!?ソウギョをつかまえる?

2013年12月13日 13時05分00秒 | 日記

みなさん、こんにちは。今回は公園の池のお話です。

12月のとある休園日のことです。

 富士湧水の里水族館から、4人の職員がやってきました。

この方たちの目的は・・・なんと!

動物園の池に泳いでいるソウギョの捕獲です。

 

ソウギョってご存知でしょうか?もともとは、中国原産のコイ科の淡水魚で、見た目は・・・

すみません、お恥ずかしながら魚音痴の私には「大きなコイ」としか言えませんが、

「コイよりもスリムな体型で目が飛び出ており丸く小さな背びれが特徴」だそうです。

 

そもそも、そんな中国のさかな、ソウギョがなぜ遊亀公園に??

もともとは今から15年以上前に池の藻を少しでもすっきりさせようと、100匹近くが導入されたそうです。

この池から外部には逃げられないようになっているため、外の生態系へは影響が無いようです。

一方池の藻たちはソウギョに負けず、今も夏にはもじゃもじゃしており、

そんな環境がソウギョたちには肌にあったのでしょうか。

とにかく1メートルを軽く超えた巨大なソウギョが夏になると群れをなして泳いでいます。

来園者の方からも、「何、あの大きい魚!」という声がたびたび聞こえていました。

 

当園では、飼育動物にも登録されておらず、池にいる大きな魚という扱いだったソウギョたちですが、(私だけ・・・?)

このたび富士湧水の里水族館の職員の方の目に留まり、ぜひ水族館へというシンデレラストーリーのようなお話をいただきました。

 

さてどうやって捕獲するのか?これはわれわれも興味津々。

夏にはたくさんいる魚たちも、寒いこの時期はどこへ行ってしまったのか、ひっそり姿を隠していますので、

ローラー作戦で追い込むとのこと。

長い網で池を仕切り、遠くから魚を追い込みます。

そして、いよいよ網を狭めて追い込んだそのとき、ぱしゃん!ぱしゃん!とソウギョが網を飛び越えていくではないですか!

こんなことでも無ければソウギョの跳ねるところなど、見ることはなかったでしょう。

 

何度目かの挑戦で、ついにソウギョが捕獲されました。

(なんと…このとき私は他の作業中で見逃してしまったのですが)

聞くところによると、網で追い詰め、暴れるソウギョに液体の鎮静剤でおとなしくさせ、見事捕獲となったようです。

(ここまで来て肝心の写真がなくてすみません

 

つかまったソウギョがこちら!

コイも1匹つかまってます。ほらね・・・似ていますでしょ?そうでもない?

このコイだってそれなりの大きさです。

大きさの指標に浮かべてもらったタバコと比較していただきたいのですが、およそ1.1メートルほどの巨大なソウギョでした。

水族館の方のお話によれば、大きすぎてジャンプで逃げられなかったのではないか、とのこと。

 

このあと、ソウギョとコイ1匹は無事に忍野へ旅立っていきました。

※なお、遊亀公園の池では釣りは禁止されておりますので、魚捕りには来ないでくださいね

 

さあソウギョに興味がわいてきた方は、ぜひ富士湧水の里水族館へ。

(夏までお待ちいただければ当園の池でも見れちゃいますが)

 http://www.morinonakano-suizokukan.com/

そして、来る2月3月の週末に、このような素敵な魚のプロフェッショナルたちが当園とコラボしてくださることになりました!

移動水族館として当園で魚の展示やふれあい体験などをしてくれるそうです

詳細は後日改めてお知らせいたしますので、お楽しみに!!


サファリくんの本能、目覚める!

2013年11月05日 16時28分49秒 | 日記

みなさま、ご無沙汰しております。久しぶりの更新となってしまい、申し訳ありません。

お伝えしたいことはたくさんありますので、今後もお付き合いよろしくお願い致します。

さて、前回のサマースクールの記事から季節も一変し、秋もすっかり深くなってまいりました。

 

そんな今日この頃、動物園にもいろいろな変化があったのですが、

先日ベネットアカクビワラビーの「サファリくん」の運動場でも、奇妙な袋が釣り下がっているを見つけました。

 

 

 

さてはエンリッチメントの一環だなと考え、飼育担当の小松さん、藤波さんに

「サファリくんの運動用ですか?ボクササイズみたいなやつ?」とたずねると

「サファリくんがね~襲ってくるんだよ。」という答え。

 

いやいや、サファリくんといえばおっとりで有名なワラビーですし・・・。

二人の飼育員さんの話にいまいちピンとこないまま、ナゾの袋の件はしばらく放置していました。

 

ところが先日、ワラビー舎のほうから「わ~、サファリくんやめて~!」という藤波飼育員の悲鳴が・・・!

ワラビー舎をのぞいてみると、そこで決定的瞬間をとらえました。

 

タックルとキックを執拗に浴びせようとするサファリくんと、袋を盾にしながらそれを回避する藤波飼育員・・・。

こんな、がむしゃらなサファリくんは初めてです。

 

こちらは別の日のサファリくん。小松飼育員にも容赦はしません。

 

 

 思い当たることと言えば・・・

当園にはもともとサファリくんとその娘の「ナズナ」と「アヤメ」の3頭がいたのですが、

親子のため交配出来ず、新しくおむこさんとして若いオスの「ターボ」を

今年5月に埼玉県こども動物自然公園から譲り受けたのでした。

 

そんな3頭をながめているうちに、オスの血が騒いだのでしょうか。

今までメスだけだったときには見られなかったこの変化は、

オスとしての存在感をあらわすためのサファリくんの本能なのでしょう。

 

本来持っている一面が見られたことを喜びとしつつ、

むしゃくしゃするその気持ちはサンドバッグ(または飼育係さん)で解消していただきましょう。

 

 


夏休みの思い出!サマースクールを行いました

2013年08月19日 16時10分49秒 | 日記

 

連日猛暑が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか。

当園でも、モルモットやカナダヤマアラシたちは凍らせたペットボトルにくっついて暑さをしのぐ姿がみられます。

 

この暑さの中、動物園では8月1日、6日、8日の3回、サマースクールを行いました。

サマースクールは今年で第31回目、このわたくしもはるか昔の小学6年生のときに参加した思い出があります。

今年も事前応募で当選した合計100名のお友達が、一日飼育係さんになってくれました。

 

まずは、受付で自分が担当する動物を確認します。

低学年はゾウ、ウサギ、レッサーパンダ、ポニー、バクの5つの班。

高学年にはライオン班が追加された6つの班に分かれて、それぞれの動物のお世話をします。

 

普段は入ることの出来ない動物たちの寝室に入って食べ残しやフンのお掃除をしたり、

その日食べるえさを用意したり、動物たちの豆知識を聞きながら一生懸命頑張ってくれていました。

 

では一部ですが、各班の様子をみてみましょう。 

まずはゾウ班。

テルちゃんが食べるえさは、一日およそ100kg!

用意するエサも、フンのそうじも一番多くて大変ですが、

みんなで手分けをしながら、一体感が生まれます

 

こちらではレッサーパンダが食べる笹やリンゴを準備。

おいしそうに食べてくれるとうれしくなりますね

 

 

ウサギ班は、ウサギ以外にヤギやモルモットもお世話をします。

 

仔ヤギにミルクを飲ませたり、体重を計ってくれていました。

 

 ポニー班のお友達はポニーの体を洗ってきれいにしてくれました。

メーデーはたてがみのカットもしてもらったようです。

なかなかおしゃれに仕上がっていますね

 

バク班のお友達はワラビーとバク舎のお掃除。

 

気になるのか、サファリ君もちかづいてきました。

「ほらそこ、手がとまってる、背中!なでて!」

 

ライオン班は、ライオンやトラの寝室のお掃除と、えさの馬肉を切りました。

 

ネコを飼ったことのある人ならかいだことのある独特のツーンとしたにおいに、子供達も悪戦苦闘

でもライオンのフンの匂いって、なかなかかぐチャンスはないので、何事も体験ですね!

 

昼食後は、高学年はクイズラリーと、低学年はゾウ、モルモット、ポニーとのふれあいです。

さすが動物好きが集まっているので、どんどん動物に近づいていきます。

 

最後にこれ、なんだか分かりますか?

実はこれ、アジアゾウのテルの歯なんです。

ゾウの歯はなんと一生のうちに6回生え変わりをするのですが、

そのうちの1回で抜け落ちた歯なんです。

ゾウはキバ以外は上下左右各1本ずつの計4本しか歯がありません。

その貴重な歯を触らせてもらって、みんな興味津々です。

 

どの日も暑い3日間でしたが、参加してくれた子供達はみんなとっても頑張ってくれました。

楽しい夏の思い出になったかな?また来年もお待ちしてまーす!


ユメカの旅立ちと新入りプーロ君とシバヤギの近況

2013年08月05日 16時34分07秒 | 日記

みなさん、こんにちは。暑い日が続きますね。

すっかりご報告が遅くなってしまって申し訳ありません。

 

 

それでは早速ですが、ブラジルバクの近況についてご報告したいと思います。

前回のブログでお伝えした箱入れ練習のその後ですが、

お母さんのハナちゃんが楽しそうに箱に出入りする様子を見て安心したのか、

ユメカも箱に慣れてくれるようになりました。

そして7月22日の休園日、暑くなる前の早朝に無事に箱に収まり、

事故なく搬出することができました。

 

ユメカが生まれたときのことやこれまでの2年半を振り返ると、

去ってしまう寂しさやここまで無事に成長してくれたことへの感謝など、いろいろな思いがよぎりました。

これから私たちに出来ることは、今後も元気で過ごして欲しいと願うだけですが、

きっといつかまたユメカの嬉しいお知らせを聞く日が来るでしょう。

 

そして、お別れのあとには出会いがあります。

この日は新入りのおむこさんバク、プーロ君の搬入日でもありました。

プーロ君は2才のオスで、やや小柄ではありますが人懐こくおっとりした性格です。

現在はお見合い期間中のためハナちゃんとは交替で運動場に出しており、

これから少しずつ2頭を接近させていく予定です。

こちらもいつの日かまた嬉しいニュースがご報告できますように。

ちなみにpuroという名前は、ポルトガル語で「ジャンプ」という意味だそうです。

出生地の鹿児島市平川動物園の獣医さんに聞いてみたところ、

子供の頃とても元気でぴょんぴょん飛び跳ねていたため、当時の担当者に命名されたとのこと。

可愛かったのでしょうね!

 

 

話は変わりまして、シバヤギについてお伝えします。

以前、短期間のおむこさんとして出張に来てくれていたオスのピーナツ君。

彼のことを広報誌で「メスに近づけない草食系男子」としてご紹介していました。

もっと強気に頑張れ、と。そして夏ごろには嬉しい報告をしたい、と。

 

実はとても頑張ってくれていたピーナツくん。

6/23にはユズが、7/13にはアンズが、それぞれ赤ちゃんを出産しました。

ヤギの妊娠期間は5ヶ月なので、ユズにいたっては1/25にピーナツ君が到着した直後に妊娠していた可能性もあります。

(多産だったため早産になった可能性が高いですが)

 

ユズは4頭の仔ヤギを出産し、そのうち1頭は小さくてすぐに死亡してしまいましたが、

他の3頭は無事に成長し、そのうちのオス1頭とともにピーナツ君は千葉県に帰っていきました。

 

現在はオス2頭(ヨモギ、キビ)、メス2頭(マイ、こむぎ)の計4頭の仔ヤギが

ぴょんぴょん元気に飛び回っているところをご覧いただけます。

9月にこのオス2頭ももらわれていくことが決まっているので、

いまのうちにぜひ会いに来てくださいね!!


箱入り母さん

2013年07月06日 10時54分19秒 | 日記

皆さん、こんにちは。

先日動物園の池でカルガモのヒナをみかけました。

1ヶ月前くらいから「カルガモの親子が泳いでいる」という噂を耳にしていたのですが、

やっと見ることができました。

このときはお母さんはおらず、2羽のヒナだけですいすい目の前を泳いでいました。

なんとも可愛らしいですね!

 

さて、今回の話題はこちら、ブラジルバクのハナと娘のユメカです。

ユメカは2年前の1月に産まれ、もうすぐ2才半になります。

以前から話は出ていたのですが、とうとうこのたび生まれ育った当園を離れて旅立つことになりました。

行き先は千葉県にある動物専門学校です。動物の飼育職を志す若者たちがたくさんいる場所なので、

ユメカも大切にしてもらえることと思います。

 

旅立ちの日はまだ決定はしていませんが、もうまもなくです。

そこでその準備として、移動当日に入る移動箱に慣らす練習を始めました。

バクはとても神経質な動物なので、まずは運動場に箱を置いてその存在に慣らすところからはじめました。

 

ある朝、2頭が運動場に出ると、そこに見慣れない箱が・・・。

当初は2頭ともおっかなびっくりでしたが少しずつ近づいていき、

においをかいだり、のぞきこんだりしていました。

多少怖がることが予想されていたのでまずまずの展開としてその日は終了し、バクたちは寝室へ戻りました。

 

そして、その2日後・・・。

 

バクの様子を見に行くと・・・

・・・おや? 誰かが中に入ってる!!

 

しかしよく見ると、これは使用する本人のユメカではなく、お母さんのハナちゃんです。

ユメカは奥で草を食べていました・・・。

その後もハナちゃんはこの箱に入ったまま出てこなかったり、

何度も通り抜けしたり、どうやら気に入った様子です。

「バクって神経質なはずでは・・?」という私たちをよそに、ハナちゃんは楽しそうな様子。

お母さんが箱を怖がらないことでユメカも安心してくれると良いのですが、

いまのところ肝心なユメカは箱に無関心です。今後は少しずつユメカ重視で慣らしていく必要がありますね。

 

 

こんな風に2頭が仲良くお昼寝をする姿が見られるのもあとわずか。

ユメカがいなくなるのはとても寂しいですが、希少なブラジルバクとして2頭は大切な存在です。

実はユメカと入れ違いでオスのブラジルバクがおむこさんとして当園にやってくる予定です。

これからもブラジルバクからは目が離せません!応援よろしくお願い致します。