遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

インターンシップ生の動物園訪問レポート(2)

2012年08月29日 14時55分00秒 | 日記

炎暑ニモマケズ炎風ニモマケズ…


 

初めまして、こんにちは。
この度、インターンシップで広報課を研修させていただいた、山梨県立大学の井田磨希です。


前回のミヤザキさんのブログにひきつづき、動物園のスタッフの方に代わってブログを書かせていただきました

今回、焦点を当ててご紹介するのはケヅメリクガメとライオンです

 

はじめに、入口をくぐり抜け橋を渡ると…

 

 

 

たくさんのカメたちがお出迎えをしてくれます

 

 

 

こちらはアルダブラゾウガメ。岩と見間違えてしまうほどの大きさです

そんなカメたちの中でも一際目を引くのがこちら

 

 
                               ドーンっ!!!


黄色の甲羅が輝くケヅメリクガメ、「マメゾウ」君です

マメゾウ君は、1998年2月に甲府で初めて人工孵化したカメです

  

 
                             凛々しいです!

すくすく成長し、現在体重70kg以上気温が20度以下になるとエサを食べません。

そんなリクガメに一番注意をしていることは温度管理のようです

夏には水をかけ、冬には温度調節を施した部屋に入れます

 

 

 

その部屋がこちら

 

 

 

温度管理が徹底されています

 

リクガメコーナーに隣接されている動物病院も特別に拝見させていただきました

 

 

 

 

中には蛇のエサとなるマウスや動物たちの骨、薬品が

 

 

 

そして…

 

 
                            

カメの甲羅もありました

 

お次は百獣の王、ライオンの「レオン」君です

 

 
                               「呼んだ?」

 

レオン君は2004年6月にやってきました

エサは馬肉と鶏の頭です

 

 

左の写真は手前がゴマ鯖、奥が馬肉です。ゴマ鯖はアザラシが食べます

右の写真は鶏の頭です。シンクいっぱいに浮かんでいます

 

 

 

缶に入っているのはミルクの粉です。

この粉を肉にかけることで、ビタミンやカルシウムを補います

 

 

 

壁にはそれぞれ与える量を書かれた紙が貼られています。

鶏の頭を与えすぎると糞が白くなってしまうそうです

 

 

 

体を洗うときにはこちらの裏部屋で

この建物は阪神淡路大震災以降に建てられたため、耐震強度はバッチリです

夏は扇風機、冬は床暖房で温度を調節します

昼間はお昼寝をしているため、来園するなら朝か夕方がオススメです

 

 
                            お昼寝中のレオン君

 

 

以上、二種類の動物と園の裏側を少しご紹介させていただきました!!

しかし、まだまだ魅力的な動物たちがたくさんいます

 

 

また、見るだけではなく実際に触れ合えるコーナーや休憩できるコーナー、
遊園地やエサやり体験の時間が設けられているので、この猛暑でも十分楽しめます

 

 

 

 園内はスロープなどバリアフリー対策が施されているため、ベビーカーや車椅子でも回りやすくなっています

 

 

 

見て、遊んで、触れ合える、三拍子揃ったこの遊亀公園附属動物園でぜひ満喫した1日をお過ごしください

 

 

 

炎天下の中、案内をしてくださった長田さんおよび諸職員の方々、本当にありがとうございました

 


 


インターンシップ生の動物園訪問レポート(1)

2012年08月24日 14時12分38秒 | 日記

初めてなのに、初めてじゃない?


皆さんこんにちは

そして、初めまして。

現在、甲府市役所においてインターンシップをさせていただいている山梨学院大学のミヤザキです。

今度、動物園のスタッフに代わり、ブログを書かせていただくことになりました

 

始めに断っておきますが

これはあくまでも仕事なので、いくら私が十年振りの動物園だからといって

この時点で既にワクワクなんてものはしていません

なので、周りの職員さんが年甲斐もなくはしゃいでいる私を見て暖かく微笑んでいるのも気にしません(笑)

 

ここでの楽しさ面白さが伝わればいいのです 

 

さっそく出発です

 

現在、遊亀動物園には51種類289点の動物が飼育、展示されています

 

さすがに、すべての動物たちを紹介していたら日が暮れてしまうので、

今回は、同じくインターンをしている相棒のマキさんと分担し、

さらにその中で、私がビビッと来た子を紹介したいと思います

 

 

まずは、この子

 

レッサーパンダの『茶太郎』です。

可愛いですね

 

今回、特別に案内してくれた飼育員さんによると

元々、パンダというとこの子達のことを言うそうで、後に名づけられたジャイアントパンダがパンダの代名詞をとってしまったので区別するために小さい方のという意味の『lesser』が付けられたのだと教えてくれました。

 

さらにもう一つ。
今年の甲府は特に暑いです

レッサーパンダは20℃以上の暑さには弱いそうで、

毎年夏になると彼らの体調が気がかりだとつぶやいた飼育員さん。 

 

その目は、わが子を心配するやさしいお父さんそのもの。

 

まだまだ残暑厳しい夏の日差しの中、

すこし夏ばて気味の茶太郎でした  

 

 

さて、

次の子に行く前に

この動物園を影で支えている飼育員さんの一人で

すごい方を見つけたので紹介します。

それがこのお方

 

残念ながら名前を伺うのを忘れてしまったのが悔やまれますが、

ちょうど動物たちのご飯の準備中らしいのです。

(普段ここには入れません)

そして、この飼育員さんは山盛りになっている野菜をただ切っているのではないのです。

 

なんと

 

餌を食べる動物たちの生態に合わせて斬り方と分量を分けていたのです

 

ビーバーやワラビーなどの手を使う動物には短冊切り、

小さな動物には食べやすいように小さく輪切りにするなどの配慮がなされていました。

驚きです。

今まで、餌のことまで気にしたことがなかったのですが、

彼らの食事にも飼育員さんの愛情が詰まっているのだなと感じる瞬間でした

 

皆さんも、訪れた際には動物たちの食事にも

注目して見てみてください

 

 

さて、最後に古株の長老を紹介します。

 

ゴマフアアザラシの『てんちゃん』です

今年で30歳になりました

人間に換算すると80歳にもなるお婆ちゃんアザラシです。

とっても長生きです!

 

 

不思議な格好で寝ています(笑)

 

ちなみに、てんちゃんの食事は一日に3kg

しかし、これから徐々に量を増やしていくとのこと。

 

その理由を尋ねると

冬に向けて体力と脂肪をつけるためで、

元気に冬を乗り切るための準備なのだそうです。

太ることも大事なことなんですね

 

 

まだまだ遊亀動物園にはたくさんの仲間たちがいます

 

やぎ

 

ぞう

 

ライオン

 

ウルトラマン

 

もっとほかにも紹介したい子はたくさんいるのですが

これ以上やると長くなってしまうのでこのへんで。

 

 

さいごに、

ここ遊亀動物園は、昔ながらのアットホームな空気を持つ

暖かい場所です。

 

多くの親子連れが訪れ、子供たちには思い出の一枚となり、

逆に大人の方は懐かしさに子供のころの記憶が蘇ると思います 

 

 

初めてなのに、昔何度も来たような。

 

そして、また行きたくなるようなこの場所に

 

みなさんもぜひ足を運んでみてください

 

 

 

以上、ミヤザキでした