遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

ビーバーフィーバー2015

2015年05月18日 17時18分45秒 | 日記

新緑が美しい季節ですね。

毎年ゴールデンウィーク中の5月3,4,5日は遊亀公園で正ノ木祭りが開催され、動物園も大勢の人でにぎわいます。

そのけん騒もやわらいできた今日この頃ですが、園内では今なお熱いフィーバーが起きています

 

まずは先日ご紹介したワラビーの赤ちゃんですが、着地日あてクイズに当選した兒玉聖子さんより、ステキな名前をいただきました。

着地した4/27は「スイレンの日」だそうです。そこから、オスなら「レン」。

また、今はハナミズキの花が満開なので、メスなら「ミズキ」。

どちらになっても、とてもステキな名前ですね。兒玉さん、ありがとうございます!!

しかし、この赤ちゃん、カメラを持っているときに限って着地をしてくれず、未だに全身写真の撮影ができていません。

出そうで出ない・・・もどかしいですが、可愛い写真の公開まで、もうしばらくお待ちください

 

そして、新たな誕生も迎えました。

4/21にアメリカビーバーのユリアが、昨年に引き続き赤ちゃんを出産しました。しかも今年は4頭!

ところがお母さんのおっぱいが足りなかったようで、当日と翌日の体重測定では2頭の体重が増えず、

お母さんからも離れたところでちぢこまっていたため、その2頭を取り上げて人工保育に切り替えることにしました。

さて、この2頭ですが、最初は同じ動物用なのでネコ用の乳首でミルクをあげてみたのですが、まったく吸い付きません

思えばお母さんの乳首は梅干のような大きさだったので、人間の赤ちゃん用の人工乳首にかえてみたところ、ようやく少しずつ吸い始めました。。。

↑ユリアお母さんのおっぱいです。やはり本物を知るのが一番ですね。

 

初日は心配で眠れませんでしたが、徐々にミルクの飲み方も安定し、毎日増えていく体重を見ながら胸をなでおろす日々です

その日から3時間おきの授乳がスタートし、はじめは400g前後だった体重も、このブログ投稿の本日はほぼ2kgまでに大きくなりました!

最近ではヤマモモやカエデの葉などをかじったり、りんごやキャベツ、小松菜、サツマイモなどを食べるようになってきました。

お母さんが育てている2頭の赤ちゃんたちも順調に大きくなってきています。

お母さん組2頭は、最近午後2時に公開体重測定をしています。そのあとは、お楽しみのプール遊び。

昨年生まれたジャスミンお姉ちゃんも、自分から遊びに誘ったり、ちびちびたちをつかまらせて潜水してあげたり、

とっても面倒見の良いお姉ちゃんです。

そちらに合わせて、人工保育組も水を張ったたらいで、泳ぐ練習を始めました。

いつも最初は嫌がり、ビビリうんちをしてしまうのですが、途中からビーバースイッチが入ると、もぐってみたりはしゃぐ2頭。

生まれたときすでに、平たいオールのようなしっぽと、後ろ足の水かきをもっており、

泳ぎながら木や枝などを運んだりお母さんにつかまって泳げるように前足の指はものをつかみやすいようにできています。

逆にこれらがないとビーバーには見えないですよね。よく来園者の方にも、これはなんですか?と聞かれるビーバー仔たち。。

 

離乳が完了しておとなのエサが食べられるようになったら、家族のもとへ帰せるように、

あまりベタベタ可愛がらないよう、ビーバー寄りでいてくれるよう、できる限りクールに接するようにしていますが、

この愛くるしい生き物を前に、鼻息も荒く、脳になんらかの脳内物質が出ているを感じます

それでは、閲覧注意のかわいらしい赤ちゃんビーバーの画像とともに、さようなら、また次回もご覧ください 

(お母さん組のちびっこビーバー)

 (人工保育組、もう出たい様子)

(最初はおしっこも人工的に出していました。今は重くてできません・・・)

(成長を温かく見守ってくださいね!)


ワラビーの赤ちゃんが着地しました!

2015年05月01日 13時50分50秒 | 日記

春らしい陽気になったかと思えば、25℃以上の夏日が続く今日この頃。

甲府盆地はもともと昼夜の寒暖差がはげしいのですが、昼間こんなに暑くても明け方には暖房をつける日々。。。我が家だけ?

さらに動物たちの健康管理に注意が必要な時期になってきました。

 

さて、動物園では昨年の冬にお母さんワラビーのナズナのおなかのポケットの中に赤ちゃんワラビーを確認していました。

ワラビーは妊娠期間が約1ヶ月で、体重わずか1gほどのとても小さな未熟仔の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんが生まれるときに、お母さんワラビーは自分のおなかの毛をなめてなめて、ポケットの中まで道をつくり、赤ちゃんがポケットの中の乳首にたどりつけるように誘導します。

お母さんのポケットに到着した赤ちゃんは、半年以上このポケットの中でおっぱいを飲んで成長します。

この写真は別の赤ちゃんですが、ポケットの中はこんな風になっています。

このピンク色のメキシコサラマンダー風の生き物が、まだ毛の生えていない赤ちゃんワラビーです。

その赤ちゃんが、この春すくすく大きくなり、顔をのぞかせる日々が続いています。

動物園では3月末から、この赤ちゃんがポケットから外に着地する日をあてるクイズを行っていたのですが、

このたび4/27(月)についに着地いたしました!!

そして、この様子は休園日に取材に来ていた地元のテレビ局のカメラマンさんの熱心な取材によって激写され、その日の夕方のニュースでも放送していただきました。

この方が、なにか持っている美人カメラマンさんです。

スクープ映像をありがとうございます。

 

さてさて、着地日予想クイズには411名の応募をいただき、そのうちみごと4/27に予想してくれた方は10名いました。

この中から園長が厳正なる抽選を行った結果、この赤ちゃんワラビーの命名権が甲斐市にお住まいの兒玉聖子さん(26才)に当選しました!!

性別はまだ鑑定していないので、オスとメスそれぞれの名前を考えていただき、後日性別がわかったところでどちらかの名前に決定します。

どんな名前をつけてくれるのか、楽しみですね!!

肝心の赤ちゃんワラビーですが、その後の目撃情報が途絶えています。

天気の良い暖かい日には赤ちゃんワラビーに会えるかもしれません。

ラッキーな目撃情報、お待ちしています!!

 

そしてそして、動物園では現在ベビーラッシュの予感です。

近日中にお知らせしますので、お待ちくださいね。