遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

夏休みの思い出!サマースクールを行いました

2013年08月19日 16時10分49秒 | 日記

 

連日猛暑が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか。

当園でも、モルモットやカナダヤマアラシたちは凍らせたペットボトルにくっついて暑さをしのぐ姿がみられます。

 

この暑さの中、動物園では8月1日、6日、8日の3回、サマースクールを行いました。

サマースクールは今年で第31回目、このわたくしもはるか昔の小学6年生のときに参加した思い出があります。

今年も事前応募で当選した合計100名のお友達が、一日飼育係さんになってくれました。

 

まずは、受付で自分が担当する動物を確認します。

低学年はゾウ、ウサギ、レッサーパンダ、ポニー、バクの5つの班。

高学年にはライオン班が追加された6つの班に分かれて、それぞれの動物のお世話をします。

 

普段は入ることの出来ない動物たちの寝室に入って食べ残しやフンのお掃除をしたり、

その日食べるえさを用意したり、動物たちの豆知識を聞きながら一生懸命頑張ってくれていました。

 

では一部ですが、各班の様子をみてみましょう。 

まずはゾウ班。

テルちゃんが食べるえさは、一日およそ100kg!

用意するエサも、フンのそうじも一番多くて大変ですが、

みんなで手分けをしながら、一体感が生まれます

 

こちらではレッサーパンダが食べる笹やリンゴを準備。

おいしそうに食べてくれるとうれしくなりますね

 

 

ウサギ班は、ウサギ以外にヤギやモルモットもお世話をします。

 

仔ヤギにミルクを飲ませたり、体重を計ってくれていました。

 

 ポニー班のお友達はポニーの体を洗ってきれいにしてくれました。

メーデーはたてがみのカットもしてもらったようです。

なかなかおしゃれに仕上がっていますね

 

バク班のお友達はワラビーとバク舎のお掃除。

 

気になるのか、サファリ君もちかづいてきました。

「ほらそこ、手がとまってる、背中!なでて!」

 

ライオン班は、ライオンやトラの寝室のお掃除と、えさの馬肉を切りました。

 

ネコを飼ったことのある人ならかいだことのある独特のツーンとしたにおいに、子供達も悪戦苦闘

でもライオンのフンの匂いって、なかなかかぐチャンスはないので、何事も体験ですね!

 

昼食後は、高学年はクイズラリーと、低学年はゾウ、モルモット、ポニーとのふれあいです。

さすが動物好きが集まっているので、どんどん動物に近づいていきます。

 

最後にこれ、なんだか分かりますか?

実はこれ、アジアゾウのテルの歯なんです。

ゾウの歯はなんと一生のうちに6回生え変わりをするのですが、

そのうちの1回で抜け落ちた歯なんです。

ゾウはキバ以外は上下左右各1本ずつの計4本しか歯がありません。

その貴重な歯を触らせてもらって、みんな興味津々です。

 

どの日も暑い3日間でしたが、参加してくれた子供達はみんなとっても頑張ってくれました。

楽しい夏の思い出になったかな?また来年もお待ちしてまーす!


ユメカの旅立ちと新入りプーロ君とシバヤギの近況

2013年08月05日 16時34分07秒 | 日記

みなさん、こんにちは。暑い日が続きますね。

すっかりご報告が遅くなってしまって申し訳ありません。

 

 

それでは早速ですが、ブラジルバクの近況についてご報告したいと思います。

前回のブログでお伝えした箱入れ練習のその後ですが、

お母さんのハナちゃんが楽しそうに箱に出入りする様子を見て安心したのか、

ユメカも箱に慣れてくれるようになりました。

そして7月22日の休園日、暑くなる前の早朝に無事に箱に収まり、

事故なく搬出することができました。

 

ユメカが生まれたときのことやこれまでの2年半を振り返ると、

去ってしまう寂しさやここまで無事に成長してくれたことへの感謝など、いろいろな思いがよぎりました。

これから私たちに出来ることは、今後も元気で過ごして欲しいと願うだけですが、

きっといつかまたユメカの嬉しいお知らせを聞く日が来るでしょう。

 

そして、お別れのあとには出会いがあります。

この日は新入りのおむこさんバク、プーロ君の搬入日でもありました。

プーロ君は2才のオスで、やや小柄ではありますが人懐こくおっとりした性格です。

現在はお見合い期間中のためハナちゃんとは交替で運動場に出しており、

これから少しずつ2頭を接近させていく予定です。

こちらもいつの日かまた嬉しいニュースがご報告できますように。

ちなみにpuroという名前は、ポルトガル語で「ジャンプ」という意味だそうです。

出生地の鹿児島市平川動物園の獣医さんに聞いてみたところ、

子供の頃とても元気でぴょんぴょん飛び跳ねていたため、当時の担当者に命名されたとのこと。

可愛かったのでしょうね!

 

 

話は変わりまして、シバヤギについてお伝えします。

以前、短期間のおむこさんとして出張に来てくれていたオスのピーナツ君。

彼のことを広報誌で「メスに近づけない草食系男子」としてご紹介していました。

もっと強気に頑張れ、と。そして夏ごろには嬉しい報告をしたい、と。

 

実はとても頑張ってくれていたピーナツくん。

6/23にはユズが、7/13にはアンズが、それぞれ赤ちゃんを出産しました。

ヤギの妊娠期間は5ヶ月なので、ユズにいたっては1/25にピーナツ君が到着した直後に妊娠していた可能性もあります。

(多産だったため早産になった可能性が高いですが)

 

ユズは4頭の仔ヤギを出産し、そのうち1頭は小さくてすぐに死亡してしまいましたが、

他の3頭は無事に成長し、そのうちのオス1頭とともにピーナツ君は千葉県に帰っていきました。

 

現在はオス2頭(ヨモギ、キビ)、メス2頭(マイ、こむぎ)の計4頭の仔ヤギが

ぴょんぴょん元気に飛び回っているところをご覧いただけます。

9月にこのオス2頭ももらわれていくことが決まっているので、

いまのうちにぜひ会いに来てくださいね!!