11月29日(土)に、『第一回 動物園の一日獣医さん』というイベントを行いました。
もともとサマースクールで一日飼育係さんのイベントがあり、
その中で「将来獣医さんになりたい」という意見をたくさんいただいたので、
動物園の獣医さんのお仕事を知ってもらえたら・・・と企画いたしました。
実際には午後1:30からの、「二時間獣医さん」ではありますが、語呂の良いほうで。
この日は午前中は大雨でしたが、午後からはすっかり晴天となりました。
事前に応募していただいた小学校高学年のお友達に、動物病院を初公開しました。
病院はふだん他の職員にも注意されるほど散らかっているのですが、今回のイベントのためにせっせと大掃除を行いました。
まずは、ホネホネくいずと、しっぽクイズを行いました。
みんな動物好きなだけあって、用意したクイズはあっさりクリア。さすがです!
引き続き、動物たちの健康診断を行いました。
二人一組で担当のモルモットやウサギの体重測定、体温測定、聴診を行いました。どの動物たちも「異常なし」との診断。
次は、実際の治療現場へ。
ちょうど今ベネットワラビーのサファリくんが歯周病の治療中でして、この日の注射を打つところを見てもらいました。
病気にかかった当初は顔が腫れてエサも食べられなかったサファリ君ですが、
ほぼ完治して、飼育員さんが薄くスライスしてくれたエサもばっちり完食できるようになりました。
治療後のすがすがしいサファリ君と記念撮影ぱちり。
さて、動物園では直接ふれて治療できる動物ばかりではありません。
触れられない動物が内服薬で治るものならエサに混ぜれば良いのですが、
食欲がなくて薬が飲めなかったり、触れて治療しなければならないこともあります。
そんなとき、どうするかといいますと、
麻酔のための吹き矢セットです。(筒は塩ビ管)
今回は一日獣医さんたちに、吹き矢の練習をしてもらいました。
実際に行うときと同じシチュエーションで、ライオンの寝室に入り、隣の部屋の標的に当ててもらいます。ドキドキ
当てても安全な、肩やおしりなどの筋肉をねらいます。
狙いを定め、お腹から息を吸い込んで・・・フッ
どうでしょうか。なかなか皆じょうずですね。
そのあとは再び病院で、顕微鏡をのぞいてみました。
先日フクロウのフクちゃんについていたチャタテムシを見たり、ウサギのウンチ中にいる微生物をみてみました。
最後に病院でこっそり飼っている動物達を紹介。
まだ非公開ですが、フクロモモンガや、赤ちゃんアオダイショウ、秘密の〇キブリなど、
なんだかんだ、一番盛り上がっていたのはここだったのではないでしょうか。
写真にはありませんが、ゴ〇ブリさんたちも躊躇することなく手を出してさわっていた一日獣医さんたち。
将来有望ですね!
初めてのイベントでしたが、みんな積極的に取り組んでくれました。
一日獣医さんを楽しんでもらえたかな?
なお、この企画は不定期ですが今後も行う予定です。
先着10名ですが、甲府市の広報でまた募集いたしますので、ぜひご参加くださいね!