熊野醉軍

天に導かれるままに、旅紀行を綴っていきまする。

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ムック2  訃報

2006-07-26 02:03:13 | ムック & 佐助


 先ほど、母親から携帯にメールが入ってきた。
 1ヶ月ほど前に犬の散歩中に捕獲したモズの雛鳥が先ほど息を引き取ったということであった。もしこのとき捕獲されていなければ、空を飛ぶことなく、猫か何か他の動物により、おそらく落命していたと思う。残酷なようであるが、それは自然の掟である。 しかし、わたくしの親は引き取って療養させようという道を選んだようであった。野鳥で、将来空に放つ予定であったために、餌も自分で食べさせなければいけなく、買ってきたワームを食べさせていた。
 このムックとはじめてあったのは、わたくしの誕生日前後に実家に帰ったときであったが、この頃はまだ人に慣れていずに触った記憶もない。前回に掲載した写真を撮っただけだ。実は今回、従弟の結婚式のために帰った週の頭くらいから飛べなくなっており(肩の炎症だったようだ)、餌も食べなくなり弱りつつあったと聞くが、自分がいた日はすごく元気であった。この日もいつものようにたくさんのワームを食べた上に、父がとってきたバッタもとても嬉しそうに初体験して喜んでいた。その後、父のほうへいったのを鑑みるととてもおいしかったのだろう。そして、その後私は大阪へと帰ってきたのであるが、母のメールによれば、よく月曜日から鳥かごにうずくまって動かなくなったそうだ。獣医にも見てもらったが、おそらく栄養失調で栄養を吸収する機能が不全だったのかもしれない、とのことだった。とすれば、消化吸収の問題だ。だが、自分は、死んだ話を聞いたときに、ある種の疑念を抱いた。 「バッタ」かもしれない。そうだ、近くにはまだ田圃もあり、草木も生えている。農家の人たちが薬品をまいていてもおかしくないのだ。バッタは生きていたけれども、もしそうであったとしたら、このムックの小さな体には強すぎたのかもしれない。そうだよな、水田にも今までいてた生き物もいなくなるくらいの薬品だ・・・・ あの蛇でも死ぬ時代だ・・・・ この可愛いムックには・・・ もしそうだとしたら、この死ぬまでの二日間はものすごく苦しかったに違いない。そう思うと、涙が出て止まらないよ・・・・・

 ほんの二日前の日曜日は、やっと人に慣れて、私が部屋ではなしてあげたときにあの細い足でひょこひょこと跳ねて、周りにきて、カメラの紐をつついて楽しそうにして遊んでいたし、元気も出てきて鳴き声も大きくなってきたところだったからね・・・・ ただ、ムックがその短かった一生の中で少しでも幸せな時間があったことを切に願うばかりである。

 私は、あまり人の死に対しては、最近はまあ冷たいようではあるがあまり悲しみなどを感じなくなってきている(まだ言葉も話せない小さな子どもたちについては別だが)、いや、以前からそうかもしれない。だが、我々の言葉を話せなく、その最期の苦しみ、死への恐怖も我々に伝えることの出来ない動物たちには、常に深くEmpathyを感じ、涙を流す。でも、おそらく我々が悲しく思うほども、彼らは悩まずに、その自然の摂理というものを覚悟してはじめから生きているのだろう。

 ただ、もう一度、手の上に乗せてあげたく思い、もう一度、ムックの鳴き声を聞きたく思う。天理教的にいえば、魂は自分のものであるが、その今世での肉体は神から借りているものである。ムックはまた新しい体を親神様より与えられて、新しい命を生きて行くに違いない。天理教徒ではない(天理中学出身なんで教義は学んでいる)が、ムックのためにそう願ってあげたい。そして、
ムック、次に生まれてくるときは、空高く羽ばたくんだぞ!


 トップにある写真は、この日曜日、ピーピーいいながら羽根をパタパタさせていた(おそらく甘えていたんだろう)時の写真だ。わが職場にも貼っている非常にかわいらしい写真だ。



 そしてこちらは撮影中に動きを止めずにぶれた、動を感じる写真です。

 実家の庭には、2002年春に亡くなった柴犬の弁慶と2003年に大往生を遂げた猫のハナの喉仏が眠るのだが、ムックもそこで眠ることになりました・・・・ 


 

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2 Comments

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Unknown (M子)
2006-07-26 02:33:52
ムック・・・
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Unknown (湖澄)
2006-07-27 05:08:00
運命というものは過酷なものなのです
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