kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

オシム・ジャパン誕生?につらつら思った話

2006-06-26 23:06:52 | スポーツ



蹴球素人ながらいくつか。。

・川淵キャプテン「言っちゃったね」の件

サッカーのサの字も知らない当方の老母でさえ、画面見て「わざとらしいわね」。
ナベツネと戦っていたときは応援していたのだけど、引き際を誤ってずるずる来ている感は否めんよね。

当方の経営陣にも老害の気はあるのだけど、実感として思う老害の“害”は、まず50代60代でも“若手”になってしまうこと、リスクをとらなくなること、周囲が正論より老害の主の同意を優先してしまうこと。
最後のやつは自戒を込めてですけど、実現しなきゃ意味がないということとのジレンマがあるのですね。


・オシム監督が弱かったJEFを強くしたという件

降格争い常連のチームが強くなったのはベルデニックからではなかったか。
カネで引き抜かれてからは行ったチームでイマイチの状態が続いたので、そういう風に語られるのかもしれないけど、その辺はきっちりしたいところ。

その後もベングロシュとかオシムとか、大物を連れてくるJEFのフロント陣には頭が下がるのだけど(古河の伝統、ダテじゃない)、中西とか茶野とか村井とか、育てた選手が去っていきながらも毎年上位チームにいる事実というのは、野球好きから見ると驚き。

競技の違いはあれど、野球好きの信ずるところからすると、旧バファローズのように狂い咲きする年はあっても、カネのないチームはカープのようにいつかは力尽きるもの。

オシム監督の功績は、「それでも勝ち続けた」ことなんだろうと。サッカーの質とかそういうのは当方、よくわからんけど、戦術だけじゃいつまでも勝ち続けられないでしょうから、モチベーションの持ってき方とか、カリスマとかと両輪なんでしょうね。


・「自由」サッカーの挫折と別の大きな話について

急に話がアレになるのですが、面白いのは、構造改革を支持する経済右派の人たちがジーコの「選手が自分で考えるサッカー」を、「これからの日本人はお上に頼っていてはダメだ」という持説に重ね合わせて支持し、今回の結果に口をつぐんだり、遺憾の意を表明したりしているところ。
こういう人たちこそ情緒的だなと思うゆえんでもあるのですけどね。

一般社会の話では、そういう自立しようとする日本人であるところのホリエモンや村上氏が「潰された」ことについて、「既得権益者」や「勘違いした検察」などを悪役にして論じることはできるものの、さすがにW杯の舞台に悪役を見つけ出すことは難しかろうと。

ここで三度、得意のフレーズを。。

サッカーの試合や選手、プレースタイルについて語るときには(他のスポーツでもそうですが)、あくまでピッチ上で繰り広げられる光景のみをベースに行うべきであって、よく日本人は農耕民族であるからサッカーは向かないとか、強豪相手に途中まで善戦するのは先の大戦でも同じであるだとか、監督の采配や育成手法をビジネスマネジメントの世界に例えるような話がありますけど、大きすぎの物差しを使って語るのはいかがなものかと思うのでありますね。

・・・さすがにしつこいですね。
というか、当方、違う物差しの話しばっかりしてるのですが。。


・今後のオシムジャパンに思うこと

ふたたび野球好きの信ずるところでは、ノムさん以降のスワローズがしぶとく上位にい続ける現状を見るにつけ、どの競技でもいくつかの「正しいやり方」というのがあって、それをチーム内に染み付かせることができ、メンテナンスを怠らなければ、多少の逆風は乗り越えることは可能なのかなと。

となれば、この染み付けが今後、代表チームに可能かどうかという点にかかっているのだろうと勝手に思う次第。
その点、好むと好まざるとに関わらず、次の代表が若手主体にならざるをえないというのは悪い話じゃないかもしれない。

代表チームはクラブチームに比べて練習期間が短いので、浸透度合いに疑問点はあれど、オシム先生は無言の宿題を課すのではないかなと。
ジーコ先生も宿題は出したんだけど、次の授業で発表の機会が無いとわかっていれば、生徒はサボる。大人は腐る。

『オシムの言葉』を読むに、アクの強さでは日本人の比ではないであろう、旧ユーゴ選手陣をまとめた実績を見るに、サボらせない、腐らせないような手腕を発揮してくれるんじゃないかなと。
まあ、それ以前に実は日本代表に初めて登場した世界的監督、それだけで期待です。

・・・って本当に来てくれるんだろうね。



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2 コメント

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いやぁそうは言ってもね (もりしゅん)
2006-06-28 01:49:22
 今回の中田VS『仲良しグループ』の件は組織論のケーススタディとして激しく面白いじゃないですか...つーかkochikikaさんも実は面白がっているのではないかと邪推してます、ハイ(勘違いだったらスマンです、ハイ)。



 実は自分の職場にも『中田』的な人物が居るんですよ。「チームの約束事無視で自分の意識優先/でも周りが平伏す程圧倒的かっていうとそーとも言えないから周りも結局何となく自分に甘くなる」っていう所までそっくりだったりして。



 こっちは連係プレー少ないから大事には至らないけど、やっぱりチームとしてもっと効果的にやれるよなとも感じる...って言うと中田が悪いみたいに聞こえますが、決してそんな事無いですよ。諍いというのはほとんどの場合『どっちもどっち』ですから。



 ただこの場合どーすれば良かったかと言われると、環境上の諸条件を鑑みた上で自分は「中田よ、大人になって降りて来い」となっちゃいます。



 恐ろしいタイミングでイチローが「本当に偉大な人は同じ目線に降りて来る」と矢沢永吉に言ってる記事を目にして思わず笑った。



 そうそうオシムジャパンですよね。管理者との関係次第では中田も降りてくるかも知れないし小野も走るようになるかも知れないから取り敢えず呼んでみて欲しいな。どーなるか興味有るし。



 迷惑書き込み御免。
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Unknown (kochikika)
2006-06-30 00:45:41
もりしゅんさん、レス遅れてすんません。



かつて別の場所でお互いイチローについてはいろいろ語りましたけど、中田についてはあんまり深く考えたこと無かったですねえ。



一度、タイトルも忘れた中田プロデュース本(wは買ったことがありまして、もうこういう本出すこと自体がアレだなと。

また中身が俺はサッカー以外でも凄んだよという自己顕示丸出しでそこがまたアレでございました。



ただ当方としては猪木の洗礼を受けて以来、スポーツ選手に人格を問うことはしておりませんので、あくまでピッチの上でのパフォーマンスが良ければ・・・ということだったんですが、全盛期に比べるときつかったですね。



で、今後の彼は、好むと好まざるとに関わらず、猪木やカズ同様、人生を晒して生きていかなければならないのかなと。

その第一歩がオシムによる召集だとしたら、これは一度は見てみたいものだなと思います。



あとイチローになれなかった云々という話もありますが、「先輩を敬え!」のイチローと、昔から先輩呼び捨ての彼では、その辺に違いが出ちゃったのかなと思ったりします。

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