男子プロゴルフの来季日程発表、試合数・賞金額とも増加(読売新聞) - goo ニュース
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は5日、来季の男子プロゴルフの日程を発表した。
試合数は今季の24から25と、8年ぶりに増加。初の国外での公認競技となるパインバレー北京オープンなど4試合が新たに開催される一方、3試合が今年限りで中止となる。賞金総額は、30億4000万円から約34億7000万円と2年ぶりに増える。
以前、このようなエントリをあげたのですが、やはりそのような流れになっていますよね。つまりプロスポーツの中でも最もスポンサーの意向が大きく働く競技であるゴルフの場合は、より実体の経済の流れを反映するという。
すなわち、伸びるアジア・縮む日本、勝ち組・負け組、地域格差の三点セット。
上記引用部分だけだとわかりにくいのですが、北京での競技はアジアツアーとの共催ですし、新たにスポンサーになるキヤノン、パナソニック、トヨタ(レクサス)といった“国際優良企業”の目論見もアジア市場であることは明らか。次次シーズン以降はキヤノンら3社の開催地はアジア地域のどこかになる可能性は高いと思います。
一方、撤退するスポンサーはJCB、サントリー、ウッドワン(旧・住建産業)とどちらかといえば内需関連が多い。
まさに成長するアジア、縮む国内市場という流れが現われているというか。
午後の紅茶が中国で売れてるのだから、サントリーも頑張ってよといいたいところなんですけどね。
また賞金総額が上がったという点も実体経済を表していると思います。
もし上記3社もアジア開催を睨んでの話であれば、他国のツアー選手も参加することとなり、日本人選手の参加の道は狭くなるということになります。上位選手はより稼ぎ、下位選手はチャンスが狭まるということで、選手間でより勝ち組、負け組がはっきりする流れになるという。
さらにもひとつ指摘できるのは、中止になるトーナメントのうち二つが仙台と広島という貴重な地方開催トーナメントであるということ。
新たに加わる国内開催コースが神奈川、大阪、茨城ですから、これはもう地域格差そのもの。
地方開催の各トーナメントが、遼君優勝で注目を浴びたマンシングオープン(岡山)のように、地域とスポンサーが一体となって、一種の街起こし的なプロジェクトになっていれば、もう少し違った展開になっていたのではないかと思うのですが、この点は残念でなりませんね。
とはいえ純粋なスポーツ目線でみれば、他のメジャースポーツのように、ジャンルが盛り上がるには世界で勝てる選手の出現が不可欠。そのためにはまずアジアで勝てなければ話にならない。
あまりに情けない結果だったので、JGTOはじめほとんどのメディアがスルーした、ワールドカップゴルフの結果は惨敗。正直、この辺が現在の実力なのでしょうから、ここはアジアでもまれながら強化していくことも必要かとも思います。
しかし中国のギャラリーが日本人をどのような形で迎えるのか。。
まあ、日本人も「ナイスボギー」の“オールドタイプ”はいるんですけど、ちょっとした興味はありますやね。。