宴が終わって思う話

メダルキ○ガイの当方ではあるが、結果的には想定の範囲内というか、よく頑張ったのだろうと思う。月並みながら選手の皆さんにはお疲れ様と申し上げたい（星野ジャパン除く）。

印象に残ったのは女子柔道の塚田選手、女子レスリングの全員、女子サッカー、女子ソフト、男子リレー。
…ということで、どうしても女子上位になってしまうのだけれど、いずれもここ数年の苦労がこちらにも伝わったのが印象を深めてくれたというか。

女子柔道の塚田選手は、中国のトウ文選手には絶対かなわないと思っていたのに終盤まで押しまくってた。あの試合の流れの興奮は馬場対ハンセン以来のものだった。

女子レスリングの選手達は、メダルの色が前回と同じながら、戦いぶりや試合後の表情が前回大会と全く違うことが良かった。伊調妹の試合などは紙一重で勝つというリアル猪木だった。

女子サッカーは、そりゃ単純に男子と比べちゃいけないのはわかるんだけれども、シュートを打つ姿勢が気持ちよかった。中国戦の2点目は特に気持ち良かった。女子ソフトのようにいつかはご褒美が来ると信じたい。

女子ソフトは掛け値なしに興奮したが、キャラも立っていた。あの子供みたいなキャッチャーと上野投手の組み合わせは、土門と吾郎を連想させ、アメリカチームのブストス選手はリアル山田太郎というかリアル土佐丸だった。ぜひ水島先生に「上野由岐子物語」を描いて欲しい。

男子リレーは、棚ボタなどという失敬な記事もあったが、記録も立派なもの。アテネの室伏選手と同様、今後生きてる間に見られるかどうかという快挙だった。今後は朝原夫妻の子供に期待したい。

もちろん、MVPということなら北島選手だ。柔道、レスリング以外で絶対王者というのは、記憶にあるロス以来で初めて見る光景。ありがたいことだ。

一方、野球好きとしては星野ジャパンに触れなきゃいけないのだが、幸いというか、悪夢の韓国戦は仕事中だったので、見ないで済んだ。見ていないのに言うのも何だが、GGの落球や岩瀬登板なんてものをリアルで見せられたらそれこそ「殺す気か」だ。
画面からも充分に伝わった、キューバ戦でのあわや退場劇からの重苦しい負のオーラが最後まで切れることは無かったようだ。
ああいうのを断ち切るのは選手からということになると思うのだが、イチローのような選手はいなかった、というか、首脳陣が作れなかったというのが敗因のひとつかなと思う。

しかしメダルなしで終わったことで、WBC監督就任はなくなったと思いきや、まだその辺の話はくすぶっているようでその点が気掛かりだが、もしかしたらWBCの監督人事を巡って、例の球界再編時のような騒動が起きるかもしれず、それはそれで楽しみだったりする。