コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

某日 上野にて (引っ張ります)

2017年05月25日 | 日記
 
特別展 「大英自然史博物館展」 を観た後

旧新館 現在は 「地球館」 にて



企画展 卵からはじまる形づくり~発生生物学への誘い~ 

企画展は 特別展より 小振りなので

ダブルヘッダーでも ナンとか なる・・・

一休みしたし・・

っで 早速



ってぇから 覗いてみたら



鶏の胚 つまり 卵の 殻の中の 赤ちゃん

でありました



こんなのも いきなり 置いてあって

懐かしいなぁ・・・



「孵卵器:ふらんき」 ですわ

これでもって 有精卵を暖めて

時々 転卵:てんらん

つまり 卵を転がして 向きを変えて

(変えてやらんと 成長中の胚が育たず 絶えてしまうので・・・)



(タイマーで 青いパーツが 時間毎に 卵を転がしてくれるのですが

   勿論 こんな便利な装置なんか 

   研究費が勿体なくて買えませんので 

   知恵を絞れば 言うまでもなく 

   人力で転卵すりゃ イイことで

   つまりは ワタシが手で転がしてました)

そして 転がすこと 約21日(?)で

卵かけご飯 の 美味しい 黄色い黄身が 

黄色い ひよこ になっちゃう

っという 摩訶不思議~!

発生学 ってのは ホントに楽しい!

ただし 今は iPS細胞に代表される

「分子発生学」 

(遺伝子を操作することで 何が起こるか

 逆に 何かが起こる遺伝子を見つけること) が 主流で

ワタシの頃の 「形態発生学」 なんかは 歴史の教科書レベル・・・

それでも 結構 手間をかけて展示が企画されていて

不詳ワタシ 大学の学部生時代 学士論文の対象が 

「烏骨鶏の卵」 でありまして

(山口県獣医師会誌に1本のみ載ってます)

一個 ¥500の 烏骨鶏の卵なんざ 

必要な数は 当然 買えませんから

烏骨鶏の親鳥に産んで貰った卵を孵化させて 数を増やして 

さらに そいつらに 卵を産んで貰って

それから やっと 実験が出来る っという

往時を 思い出して コーフンしておりましたが

数人の女子中学生グループ っぽいのが

「コレ ホンモノ?」

「違うよ 偽物 作り物!」 っと

間違った方へ行ってしまいそうで

お節介なワタシ

「全部 ホンモノだよ・・・」 っと

特別な方法で 染色すると

皮膚は透明になって 骨が青く染まる

そうして 観察しやすくなったモノが コレだよ

なんて 言ったら 

「なんだか 先生みたい」 っだそうで

事実を知って欲しかっただけ なんだけど

確かに そうかも しんない

「不審者」よりゃ 「先生」 の方が 保護者会会長なんかよりマシか・・・



不詳ワタシの 個人的感動を

余所様に押しつけては なりませぬ っと・・・

でも 好き者が観て 良く考えてるなぁ っと思うコレを観た 

中坊の 僅か 一人でも二人でも

なにか どこかで 憶えていてくれたら

たぶん それで イイのだと 思う・・・

学芸員を バカ にスンじゃねぇぞ!





さて 今日明日は 雨模様

いっとき 涼しくなるようです

どうぞ 体調管理 お気を付けて

みなさまにうれしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!



本日のBGM



長いのは コチラ






































コメント
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