コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

腰痛をおして出掛けた先は・・・? 良くも悪くも思い出ばなし編

2024年05月31日 | 日記

青天に映える 青梅

 

今年は 漬けようか・・・ いやいや モノは増やすな・・・!

さて 本日 月末 金曜日 

未明からの雨は 昼前に止む・・・? けど夜にまた降る?

但し 北風が吹いて気温上がらず それも20℃ って・・・

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

凍える気温 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 変なヤツ ワタシ と 同様

モグラの骨盤展示に 喰い付いた お若い女史

あんまり 気にしてチラ見し過ぎると

 

不審者扱いされちゃいそうだが

自分が楽しいと思った どの展示に喰い付くか

愉しみに 目で追ってしまったが

玄人好みの展示には 必ず喰い付いてた

かつて 自分が諦めた

「将来は偉大な研究者」になる夢など お持ちの様子

影ながら 応援!

さて 在学当時は ひと学年30名 コレが 骨学実習で

一度に 牛と馬の大腿骨のスケッチを描きながら

形態学的違いを 時間制限なしで 「比較」 してゆくワケだが

広くない実習室に 60本のデカい大腿骨が同時に並ぶワケでもあり

ソレを収納している「実習用標本室」も とても広いとは言いがたい・・・

そんなワケで 貴重な標本は別の場所 っても

消防法では設置不可の 「廊下」 に置かれた個人用ロッカーの上に

保管 というか 雑然と置いてあった

置き場がないのと 保管にかける金もなかったから

確か 後頭部が妙に生々しく ソフトボールみたいにツルツルの

小型のアシカ?も居たような・・・

そんな中 どー見ても 「犬」 が 針金で頑丈に固定されていたが

教授に聞けば 

 

「コヨーテ」 

 

だと言う 思えば勿体ないことだが

犬と歯式が同じか とか 形態学的には 犬と比較してどんなだ とか

良く見ておけばヨカッタ・・・

当然 自分の興味が惹かれた難解な展示ばかり ではなく

 

一般にも分かりやすい 

 

けど 見上げないと気付かない?

 

標本もあったり 

 

どこやら水族館で飼育されていた 巨大なセイウチも 居たり・・・

他には ジュゴンとヘラジカだったか

海洋哺乳類と陸上哺乳類の 

同じサイズの実物の肋骨がさわれる状態で置かれていて

どちらが 重いか という 参加型展示もあった

コレは 浮力がある分 重くても大丈夫 ってことで

ジュゴンの肋骨の方が重かった

考えりゃ分かることだが 腰痛治療の運動療法でも 

プールで 「泳ぐ」 のではなく 「歩く」 ってのがあるように

「浮力」を利用し 腰にかかる垂直方向の負重を減らして

足腰を動かす方法論と類似するコト・・・

中央競馬JRAでも 馬用温水プールがあるし

逆に 陸上哺乳類でも被補食者になる動物は

自分が喰われぬよう 跳躍距離を稼ぐため骨の軽量化は必須で

ある時 近所の保育園の 最後のウサギが なくなり 

増えすぎて困ってる他所から貰ってきたが

他所を出る時は なんともなかったが 帰園したら

ダンボール箱の中で歩けなくなってた ってのが連れてこられた時・・・

 

これだけ強靱な大腿骨を含めた後肢の筋力と 

軽量化された薄っぺらな腰椎とでは

ダンボール箱という不自然な閉鎖空間では

自身の跳躍力が腰椎の強度を上回ってしまうので

しばしば 腰椎骨折を起こし 所謂 下半身麻痺となり

残された時間が 動かぬ後肢と 排泄は垂れ流しになり

酷い皮膚炎を併発 悲惨な時間になってしまう ということ・・・

また 購入しカゴに入れ 翌日出勤して帰宅したら

カゴのスキマに挟まったまま 動けなくなっていた という

ショウガラゴ

 

飼い主の話によれば カゴは小鳥用で ショウガラゴが通り抜けるのは

構造的に無理なモノだったらしいが どうしたことか 

材質が小鳥用で脆弱だったか 

ガラゴの 「火事場の馬鹿ぢから」 が勝ったか

拘束から脱出しようとして 挟まってしまい

動けなくなってしまった ということらしい

衰弱が激しく とりあえず点滴を始め レントゲンを撮影したが

四肢の全部 上腕/前腕 大腿/下腿 合計8本(正しくは10本)が

全て何カ所も折れていた

ヒトならDVを疑うような所見 

悲しいことに 妊娠までしてた・・・

年に数回 依頼があった診療だが

この日を限りに 霊長類(サル目)の診療は 止めようと思った・・・

他に思い出したのが かなり上の先輩の勤務先のサファリパークで 

象とキリンが・・・ と連絡があり 急遽 助手が頂戴に向かったが 

農学部所有のボロトラックの積載重量の問題で

象の頭部だけ 乗せて帰って来た

知りたかったことの一つに キリンには「胆嚢」がない

 

とのこと 胆嚢 つまり 胆汁が一時的に溜まる

熊なら「熊の胆(い)」になる部分

 

キリンは 牛のように 複数の胃袋を持つ動物で

右側が キリンの胃の標本 

胃の先 標本の下の方 十二指腸に胆管が開口するのだが

ソコが 標本にはなく 

当時 助手が その場で肉眼で見て 「なかった」 

と言っただけだったことを思い出した

見たか聞いたか の 違いだが 「見た」 いんだよねぇ・・・

最後に 標本と その記録があるものの

はたして 「ナニモノの標本か?」 という

謎の一体・・・

 

特別展開催期間中ながら その氏素性が判明し

3体あるはずの標本のうち 行方不明だった1体の

絶滅種 ニホンオオカミ であるとわかり

急遽 展示されることになった個体

詳細は

 

コチラ

っで だんだん腰が痛くなってきて

動けなくなる前に帰ろうってコトで

本館から出口へ向かうも

スカートの丈から 中学生らしき修学旅行の一団と

出口付近で遭遇

本館のミュージアムショップの 「奥の階段」 を見上げれば

スバラシイ ステンドグラスがあるのだが

なんとなく 暇を持て余している お一人様女子中学生を発見したが

残念なコトに その 「奥の階段」 に

安っぽい会議室用テーブルが 折りたたまれて積み上げられ

この上なく いかがわしい 薄暗い空間になってしまっていて

とても 「コッチおいで」 とは 言えぬ雰囲気

なので 自分だけ・・・

 

どこから来たか知らないけど

買う気の起こらない土産物を見て時間を潰すより

フーコーの振り子と コレを見て欲しかった 変なヤツ ワタシ・・・

やっぱり 自分には 比較解剖学 比較形態学 比較分類学は楽しく

そして 旧来からある科博の常設展示も 建物の美しさも 

すべて かけがえのない対象と・・・

腰痛をおしてでかけたが とても楽しい時間を享受して 帰宅 

展示の最後に 統括責任者?三名のうちの お一方が

「分類学を専門とする者は少なくなったが 

 分類と系統とは 絶対になくならない」 と 

ビデオメッセージで仰っていた

確かに なくならないだろうが

ワタシの旧式中古スマホですら

画像を撮るだけで 品種がわかり学名も教えてくれ

自動翻訳までしてくれる時代 そして

自分には そのセンスがないことを自覚し 

研究者たらんと思えども諦めた 

「研究テーマ」=「興味の対象」=「まだ誰も明らかにしていない真実」 さえも

ChatGPT(生成AI)≒人エ知能 が 

自ら 「研究や実験」 の テーマを決め

スパコン 「富嶽」 で 「結果」 を出した現在では

人間にしか出来ないだろうとされた ノーベル賞級の研究を

AIが 日々行い

遠くない将来

人間には 想像すら出来ない真理を見いだすだろうコトは

既に明らかとなってしまった

「2番じゃ ダメなんですか?」 などと暢気に都矢□事選に出るよりも

2番でイイから ChatGPT(生成AI)≒人エ知能 を

トップに据えた方が 「反白民」 とか 「反政治と力ネ」 なんて

つまんねーコト聞かされるより よほどイイんじゃね・・・?

 

 

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腰痛をおして出掛けた先は・・・? モグラの骨盤に喰い付く女子編

2024年05月30日 | 日記

先日のこと 命日の5月26日から 数日経っていたが

 

いまだ 根強いモノがあるから か

 

桃缶も 一つや二つじゃない数が 供えられていた

さて 本日 木曜日 北寄りの風だが 気温は上がり

深夜から 台風の影響?で 明日 昼すぎまで 大雨とか 

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

 

今日は 湿度も上昇 とのこと

熱中症 意識して水分/塩分補給 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 例えば 「亻ンカの秘宝 黄金展」 なんてのを 

「国立博物館 平成館」 なんかへ観に行くと 

子供のゲンコツくらいしかない大きさの像に

やたらと細かい金細工が施してあったりするので

近寄らねば 見えないじゃん てことで

人気(にんき)のある展示物には 人だかりが出来ているのが

いつもの光景・・・

だから 同じ頃に入館した赤の他人同士が 

期せずして 一緒に移動し 

似たようなトコロで 顔を合わせたり 足踏んだり・・・

トコロが 今回の特別展は 兎に角 専門用語が飛び交い

クジラとカバが似た仲間 と 

動物種も あれだこれだと 大きく飛んだ存在を

アタマの中で 結びつけねばならない という

一般人理解不能部分が かなり多い展示となっている

っで 今度は モグラの骨盤のハナシ・・・

 

前半だけで 仙椎 寛骨 座骨神経 内閉鎖筋・・・

コレが ふりがながなくても スラスラ解らない 

一般の方々には そもそもの説明文が理解不能だが 

ひとつひとつを丁寧に説明すると

在学中の教科書だった 「比較解剖学図譜・全二巻」 

を以てしても 足りないのは明らかで 

専門的知識があるとしても そこらの甘ちゃんライセンスホルダーには 

僭越ながら モグラ属の分類は ワカランだろう

尤も フツーの臨床獣医師が 日常的にモグラを分類する必要もないけどね 

まず 仙椎 コレは脊椎(せきつい) つまり背骨の一部分

「骨盤と繋がる」という特殊任務があるため 

他の脊椎とは 大きく形態が異なる

 

コレは 背面から見た 犬の仙椎と骨盤のアトラスで赤い部分が仙椎

この図では上方へ腰椎(ワタシが痛くて苦しんでる部分)がつながり

下方へは アタマが西向きゃ尾は東 の 尾っぽ 

つまり 尾骨(びこつ)が繋がる ヒトは尾てい骨ね・・・ 

その左右に 

押しつぶされたバナナみたいに描写されているのが 骨盤 

黄色楕円は上から見た大腿骨で 今回は関係なし

「骨盤」 「寛骨」 説明文には両方の文字が記載されているから

一般の方には 別物のように見えるだろうが

寛骨は 腸骨・恥骨・座骨 の 三つの骨が

合体癒合して 一つの骨になったモノを言い

その寛骨の左右一対を 一つとして扱い 

俗に「骨盤」と呼ぶので 寛骨=骨盤 と考えて 大きな間違いはない

ヒトでは多くの場合 生涯を通じ 左右一対が癒合することなく終わる

動物の場合 幼体は癒合していないが成体は癒合する(恥骨結合と言う)ので

我々から観ると ヒトの 「骨盤」 は二つの 「寛骨」 なので 

どっちが左右か 前面か背面か 慣れないとわかりにくい

また ヒトも 犬猫も 骨盤と仙椎は癒合することなく

「仙骨と腸骨」 とが 靱帯でくっついているだけで

肘や膝みたいに 大きくは動かないが  

「仙腸関節」と呼ばれ 交通事故など大きな外傷だと

靱帯が断裂し ココが分離してぶらぶらになり 歩行困難になる っが

モグラは ココが癒合している というのが 

「モグラの骨盤骨の穴を見よ!」 ってのの基礎知識なワケ・・・

 

再び 展示物の説明文と

 

同じアトラスから

赤線が仙椎で モグラは コレが左右の腸骨=寛骨=骨盤 と 癒合する

トコロが 後肢や骨盤内臓器 尻尾などを管轄(正しくは「神経支配」)する

坐骨神経が通る穴 そして 内閉鎖筋が通る穴 は

必ず残る 残らねば 後ろ足も動かないし おしっこも出せない

アトラスの 4個の紫色の丸印が座骨神経が通る穴

(正しくは この穴から出てきた複数の神経が

 ひとつにまとまった所から 座骨神経という名前になる)

青い左右ほぼ対象の大穴が内閉鎖筋が通る穴=閉鎖孔(へいさこう)

っで 内閉鎖筋って・・・? は 割愛

 

説明文の下に展示された標本自体は 縦2cm程だが

癒合していない のと

 

癒合している のと が 

 

「比較」する対象として 複数展示されているのだが

多くが足早に通り過ぎてしまう

だって 専門用語の説明には 上記の通り

大量の補助説明が必要だが 

それがないから (あっても最後まで読めない・・・?)

既に充分 意味不明・・・

標本は小さいし 見にくいし

説明が 一般には直感的にわかりにくいのよ 

だからスルーしちゃうのは 無理ない道理・・・

そんな中 入館時間が同じだったのか

「縦2cm」 の標本を しっかり見ていた変なヤツ ワタシ と 

あたかも同行するようになってしまったのが

 

この方 

まだ お若い女性で 平日の真っ昼間だから

学生さんか 院生さんか

はたまた まだ若い研究職の社会人さんか 

喰い付くモノが似ているので 変なヤツ友・・・?

いつの間にか 同じような流れで経路を回ってた

空いてる展示に見入るので

足は踏んでないけどね・・・

 

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腰痛をおして出掛けた先は・・・? 一般人理解不能編

2024年05月29日 | 日記

確かに 物凄い暴風雨だったが

東寄りの強風なら危険性があるが

南風で 東側勝手口相当の場所の

 

高さ1mに満たない コレが倒れるとは思わなんだ

南側の二鉢を 屋内に入れたのは 正しかった・・・

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

今日は 日差しが戻り 空気乾燥

緩まずに 見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 写真撮影可 とはいえ 薄暗い中で

意に沿うようには動かない 書痙:上肢ジストニアの手指

コンデジを両手でシッカリ構えたつもりでも 

病状が進行した最近では 撮ればブレるワタシの両手・・・

さて ブレてるけど

 

というブース

 

上のアトラスの 左上の矢印付きの吹き出し部分の説明だが

 

ブレブレ画像~! 

夏目漱石の 脳の標本のように 

既に輸送困難なほど溶けかけではない

 

シッカリとした標本の展示がなされていたが 

コレも 国試対策 そして それ以上に ワタシの元仕事で 

実に重要な基礎知識だった部分 ではあったけれど

鯨類(げいるい)と 偶蹄類(ぐうているい)って いきなり言われても

鯨類は クジラと類推できても 偶蹄類ってば・・・?

記憶が確かなら またまたナンセンス・ギャグマンガ

「パタリロ」だったか それとも

 

こっちか・・・?

「能ある豚の爪はチョキ」 ってのがあった・・・

タイムボカンシリーズなら 「能あるブタは、ハナかくす」 だったしなぁ・・・

いやいや 本題に戻ろう

って事で 豚や牛の蹄(ひづめ)は2本 つまり 偶数なので

この形態学的特徴を持つモノを 偶蹄類と呼ぶわけ

因みに

  

カバも偶蹄類なので 

気管支の形態的特徴はクジラの仲間~♫ ってことで

クジラとカバの気管支とかけまして 同じ仲間と解きますれば

そのココロは 「どちらも いつも水の中・・・」

お後がよろしいようで・・・

またまた 本題へ戻りましょう

馬やキリンを代表格とする 奇蹄類(蹄が一本)の多くが 

所謂 中指に当たる指一本で立つのに対し

偶蹄類では 人差し指+中指 というヤツらと

中指+薬指 というヤツらが混在するんだった

と思う(違ってたら ごめんなさい)

ま 言いたい事は

一般の方にとっては 専門用語の壁は 高く険しく 

「ゼノレダ」 以上に 難解だろう 

っと思うと 自分のような 変なヤツ は興奮するが

一般の方々には 理解し難いという点で 

あまりに勿体ない特別展に思えてならない

 

 

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腰痛をおして出掛けた先は・・・? 歯式編

2024年05月28日 | 日記

昨日より 長いです

ってことで 本日 火曜日 ★占いは かたや

 

ドンケツでも まぁ ガムなら噛みますが こなた

 

トップ で 紅茶飲めば 茶色いし

なぜ評価が天地の差・・・? 紙一重ってか・・・?

そして 天気予報

 

明日未明まで吹き荒れるであろう 南風

 

風が強くなる前に 屋内避難

 

遅れて咲いた花は こんなだが

 

先に咲いたのは ここ数日のみなみ風で 既にボロボロ・・・

スモークツリーも

 

今が盛りと 咲いていて 

明日朝一番で 多くのふわふわの花が ベランダに散ってたら・・・

ってことで 腰痛をおして 屋内へ~♫

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

全方向 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

 

さて 音声ガイドも600円払って借りたが

ただ 単純に

 

物珍しい標本を陳列しただけなら 腰が痛くなる前に

昼飯喰って サッサと帰ろうと思っていたが

思いの外 気がつけば喰い付いてしまっているネタが豊富で

腰を忘れ 見入ってしまった っが 

一般の方々には説明のない 細かな 「専門用語」 が多く 

なかなか理解困難な部分も多かったと思う

例えば 「歯式(ししき)」

いきなり

 

ふりがなは付いてるけど

こんな説明だけだったから フツーならワカランよなぁ・・・

ヒトに於ける 歯に関する 臨床の現場 

つまり歯科医院で 患者として耳にした事がある方も多いと思うが

通常 歯科医師は 

番号 (歯の数が少ない乳歯はABC・・・) で呼ぶことが一般的だが

解剖学的 もしくは 分類学的には

歯式(ししき) と呼ばれる数え方があって

外見上 異なる形の歯を分類するため

切歯:せっし(所謂:前歯(まえば):I) 犬歯:けんし(同:糸切り歯:C) 臼歯:きゅうし(同:奥歯) に分け

特に臼歯は ヒトでは乳歯の時に生えている「小臼歯(しょうきゅうし)」と

永久歯として 大凡6歳頃に生えてくるコトから 

所謂 「6歳臼歯」 とも呼ばれる 「大臼歯(だいきゅうし)」 とに分けるが

動物でも乳歯と永久歯の生え替わりがあって

その際の状況から 前側にあるの意で 「前臼歯(ぜんきゅうし):P」 と

 犬の「歯列弓(しれつきゅう)の図(アトラス)」

「後臼歯(こうきゅうし):M」 とに分け

ヒトで言うところの切歯は 

「門歯(もんし)」 とするコトになっていたかと記憶している

間違ってたら ごめんなさい

そして 自分ら世代の獣医師では知らぬ者なしの漫画

「動物のお医者さん」 でも出てくるが

「掛布の耳」 「江川の耳」 「大耳」 だったかの下りがある

掛布の背番号は 31 江川は 30

よって 掛布の耳=3133 江川の耳=3033

コレは 国試対策の語呂合わせ のひとつで

歯式に戻すと  

掛布なら I(アイ)3:C(シー)1:P3:M3 

コレは 雌馬の歯式で 門歯が3本 犬歯1:前臼歯3:後臼歯3

江川なら 同 3:0:3:3 となり 

コチラ 雄馬で 門歯が3本 犬歯0(ゼロ):前臼歯3:後臼歯3

大耳は 牛の上顎の歯式 門歯0(ゼロ):犬歯0:前臼歯3:後臼歯3 

つまり 牛の上顎には門歯も犬歯もない なわけ・・・

因みに 歯がなくとも歯ほど硬い上顎で

下顎には門歯があるから 噛まれりゃ 当然 痛い・・・!

他にも 法定伝染病だ 届け出伝染病だ と

法的なモノも含め 覚えねばならぬモノは 数限りなくあって

語呂合わせは もうなんでもあり 

そうでもしなければ 「魚病学」 まで 試験科目に含まれるし

ほぼ全員が 国試浪人=就職浪人 資格なくして職もなし だったから

今となっては 懐かしいが

当時は 誰も皆 必至のパッチで 覚えた・・・

っで 600円の音声ガイドでのクエスチョン 

「小型草食獣は一般的に犬歯がありませんが

 例外的に犬歯を持つ 小型草食獣は・・・?」 という問い

コレ 変なヤツ ワタシ 知ってました・・・

下品極まりないナンセンス・ギャグマンガの金字塔

「死刑!」で一躍有名になった 山上たつひこ 作品の

「がきデカ」で 主人公「こまわりくん」の決めギャグ第2弾 

「八丈島の・・・」 っと来りゃ

 

コイツ

 

他でもない「獣医解剖学研究室」に在籍していたからには

身近でない 種別間での違いにも関心があるからこそ

「学位」などと無関係に 研究室内で

夜な夜な 教授を含め 誰かが呑みながらの雑談のなかで 

「あの がきデカのキョンってのは 犬歯があるんだって~♫」 

ってなハナシが出てくるわけで・・・

ってコトで ワタシのジストニアの両手同様

世の中の なんの役にも立たない知識ながら

 

そーいえば その「獣医解剖学研究室」に

 

コツの頭蓋骨(解剖学的には「とうがいこつ」と言います)が ありましたが

喰ってるモノがモノだけに 摩滅が激しくボロボロで

歯式どころじゃなかったと記憶しております

そして どこやらのサファリパークの飼育員さんが

 

コレに噛まれて

 

そこそこ怪我したとの報道がありましたが

 

この歯で噛まれたら さぞや痛かったろうと・・・

また 

 

こうなると 歯式/歯列 なんてより

 

コッチ似だよなぁ・・・っと~♫

海洋哺乳類 最強と謳われる シャチ の標本ですが

大阪で 湾内に迷い込んで死んだ鯨の処理費用で

業者と市職員が会食していたとか・・・

標本保管/管理に国の予算が足りず クラファンで募金を募っている

っという立場の科博に アンタら なんぼか出さんかい~! 

っと思うワタシでありました 

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腰痛をおして出掛けた先は・・・?

2024年05月27日 | 日記

万一にも 動けなくなるような事態にならぬよう

腰痛対策のコルセットを付けたままなので

気温が さほど上がらず 且つ 

ワタシのジストニアは 歩きながら傘をちゃんとさすのが辛いので 

雨も降らない日

っという条件で 出掛けたのが

上野恩賜公園の 全国大陶器市 じゃなくて

 

大哺乳類展3 という 国立科学博物館の特別展~♫

3回目の御題は 「分類と系統・・・」

ヒトのみが対象である医師と違い

獣医師は 最初から 「比較解剖学」 と 

冠に 「比較」 という文言が乗っている解剖学を学ぶ

つまり 身近で言えば 犬と猫では 見た目に何処が違うのか

牛や馬では どうか っと 解剖学のみならず 他の科目でも 常に

国が我々に求める動物種

牛・馬・めん羊・山羊・豚 「めん羊とは所謂ひつじ」 +鶏 「にわとり」  

の  種類間の違いを学び 記憶しないと 

国家試験に通らない つまり 獣医師免許をもらえない・・・

 

{他に関連する動物種として (あひる・うずら+水牛・鹿・いのしし

+きじ・だちょう・ほろほろ鳥・七面鳥) があるが 

これらに関しては 当時は学ばなかった}

 

同時に 在学6年間の後半の3年間で

他でもない「獣医解剖学研究室」に入室したからには

規定の講義以外に 身近でも 豚と猪では・・・?

身近でなくとも キリンや象は・・・? 

なんてな種別での違いに関心をもって

なんにでも 首を突っ込むような姿勢でいないと

不思議な事に 論文にまとまりがなくなり 書き直したりして

「学位」 がもらえず 卒業単位不足となり

国試の 「受験資格」 さえ 得られない・・・

(あくまで ワタシが在籍した当時の獣医解剖学研究室に限ってのハナシ)

さて 生物の分類は ピラミッド部分と その下の右向き矢印の説明が

コチラなんかが分かりやすい かと思うが (矢印以下の部分は不要) 

基本的には

「門綱目科属種(もん・こう・もく・か・ぞく・しゅ)」 という分け方をしている

従来は 比較分類は外見上の相違 

つまり 形態学的な違いで分けていた っが

近年の分子生物学的手法 

つまり DNA解析などを用いた方法での分類法が進んだ事もあり

ハナシが随分と変わってきている

例えば 一見 ネズミやモグラに分類されそうな ツパイ だが

 

最小の サル目(霊長類) と分類された根拠は 

前足の親指が

 

こんな風に 「モノにつかまる事が出来る」 形をしていたからで

 

ネズミのように 「つかまる事ができない」 前足と違うから

っと されてきた (何処かで読んだ) っが

近年では ツパイ目 として 分類上は 

脊椎動物門・哺乳綱・ツパイ目・ツパイ科 なる 独立した1目となっている

因みに ヒトは 上でも紹介したが 哺乳綱 以降は

霊長目(サル目)・ヒト科・ヒト属・ヒト種」 と分類されている 

ここまでで 画像は ワタシの手+ツパイ だけ

そして 文章が長く 内容は フツーの方には混乱を招く専門用語ばかり・・・

頭痛がしてきた方には 明日から と言わず

今日からしばらくは ネタは 頭痛の日々になりますので

ご容赦~♫ って ここまで読ませておいてかいっ!

さて 週明け 月曜日

午前中から降雨 気温は夏日以下

なんか ここんトコ 週明けは いつも雨・・・?

どうぞ みなさまにはたのしいことがたくさんありますように!

そして 毎日笑顔がありますように!

雨と 強い みなみ風 緩まずに

見つけましょう

イイことみっつ!

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