「浅間山明鏡止水」あさまやま めいきょうしすい

「長野県尖石(とがりいし)国宝縄文土偶2体」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」

「長野県尖石(とがりいし)国宝縄文土偶2体」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」
私が住んでいる長野県、八ヶ岳周辺は縄文時代の遺跡が数多く残る地域だってご存知ですか? 今から5000年ほど前には、日本列島屈指の人口密集地帯で「日本の首都」ともいえる地域だったといわれています。今日は尖石(とがりいし)遺跡をご紹介します。ここの目玉は何といっても国宝に指定されている2体の土偶です。それが通称「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶と、「仮面の女神」と呼ばれる土偶です。「縄文のビーナス」は4,000〜5,000年前、「仮面の女神」は4,000年前につくられたものと推定されているのですが、同時期の土偶と比べても非常に巧みで魅力的な造形をしています。

口語短歌
「いにしえの メッセージを 受け止めて 縄文文化に 思いを馳せる」



「4千年の時を超えて」縄文時代、日本で最も熱く栄えた場所
国宝「土偶」(縄文のビーナス)と 国宝「土偶」(仮面の女神)は、ともに平成の時代に国宝に指定され、全国の注目を集めた二つの土偶です。現在は八ヶ岳西麓の「茅野市尖石縄文考古館」に展示されています。考古館から見渡す景色は、おそらくこれらの土偶がつくられたとされる約5000年前~約4000年前とさほど変わらないのではないでしょうか。雄大な八ヶ岳山麓の景観とともに、二人の女神は来訪者を悠久の時の流れに迷い込ませます。
https://8tabi.jp/news/5190/

口語短歌
「縄文の 二人の女神 近づく旅 数千年の 時を超えて」


「仮面の女神」


「縄文のビーナス」

「圧倒的な縄文時代の情念に触れる」
ほぼ完全な姿で発掘されたこれらの土偶の実物を目の当たりにすると、つくられた当時の情景や、つくった人の想いを想像せざるを得なくなるものです。さらに数千年のときを経てなお、この美しい姿。見つめあいながら、縄文時代の精神世界に手が届くような思いにかられます。

口語短歌
「尖石(とがりいし) 仮面の女神 覚醒し 縄文からの 声が聞こえる」


仮面の女神



出土日:平成12年(2000年)8月23日
国宝指定日:平成26年(2014年)8月21日

「仮面の女神」の愛称をもつこの土偶は、茅野市湖東(こひがし)の中ッ原遺跡から出土した、全身がほぼ完存する大形土偶です。高さは34センチメートル、重さは2.7キログラムあります。
顔に仮面をつけた姿を思わせる形であることから、一般に仮面土偶と呼ばれるタイプの土偶です。今から約4000年前の縄文時代後期前半に作られました。
「仮面の女神」の顔面は逆三角形の仮面がつけられた表現になっています。
細い粘土紐でV字形に描かれているのは、眉毛を表現しているのでしょうか。その下には鼻の穴や口が小さな穴で表現されています。
体には渦巻きや同心円、たすきを掛けたような文様が描かれています。足には文様はなく、よく磨かれています。この土偶は、土器と同じように粘土紐を積み上げて作っているため、中が空洞になっています。
こうした土偶は中空土偶と呼ばれ、大形の土偶によく見られる形態です。
参照URL「https://www.city.chino.lg.jp/site/togariishi/1754.html」


口語短歌
「信州の 国宝土偶 ビーナス 仮面の女神 個性派ぞろい」


国宝「土偶」(縄文のビーナス)



出土日:昭和61年(1986年)9月8日
国宝指定日:平成7年(1995年)6月15日

棚畑遺跡は、昭和61年に発掘された、市内でも最大規模の遺跡です。
この遺跡からは、縄文時代の前期から江戸時代までの生活の跡が見つかっています。
特に今から約4000年から5000年前といわれる、縄文時代中期と呼ばれる時代については、この土偶をはじめ、膨大な量の優れた資料が出土しました。
発見された住居址は150軒以上、完全に復元された縄文土器は600点にもなります。
全体像は下方に重心がある安定した立像形で、高さは27センチメートル、重さは2.14キログラムあります。

頭は頂部が平らに作られ、円形の渦巻き文が見られることから、帽子を被っている姿とも髪型であるとも言われています。文様はこの頭部以外には見られません。

顔はハート形のお面を被ったような形をしています。切れ長のつり上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口などは、八ヶ岳山麓の縄文時代中期の土偶に特有の顔をもっています。また,耳にはイヤリングをつけたかと思われる小さな穴があけられています。

腕は左右に広げられて手などは省略されています。また、胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけですが、その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、妊娠した女性の様子をよく表しています。
参照URL「https://www.city.chino.lg.jp/site/togariishi/1754.html」

「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「セプタードアイル」2021年8月7日撮影

コメント一覧

knsw0805
shimaさん、コメントありがとうございます。
埼玉県にもあると思いますが縄文遺跡はいいですね。
尖石遺跡考古館に入り「国宝土偶」に体面した時は鳥肌ものでした。4000年~5000年ほとんど破壊されずに完全な姿で、それこそ生きていたのです。もし時間が許されるなら埼玉県からすぐに走れますのでお越し下さいませ。今でもあの興奮は忘れることは出来ません。お越しになる時はお問い合わせくださいね。といいますのも超人気で全国の考古館や博物館を廻っています。
fumiel-shima
kenさん、こんばんは。

久しぶりに・・本当に久しぶりに土偶の写真を見ましてなぜか穏やかな気持ちになりました。
シンプルで抽象的にさえ見える土偶の形から現代社会には無いような当時の人々の素直な心が伝わってくるような気がします。
knsw0805
「行雲」さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いやあ、秘かに「行雲」さんのコメント期待していました。
「行雲」さんも縄文遺跡がお好きですものね。
お酒で「縄文遺跡や縄文文化」を肴に語りあかしたいです。
寒いからお燗です。過去に二人で熱燗とっくりで28本飲んだことがあります(笑)
megii123
kenちゃん
「縄文のビーナス」いいですね。
「圧倒的な縄文の情念に触れる」まさにその通りです。

5000年前に比べて今の社会は進歩しているように見えますが、感性は逆に退化しているような気がします。
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