ヨーロッパのアルプスと言えば誰もが思い浮かべるスイスアルプス。ツェルマットにグリンデルワルトなどなどアルペンリゾートはたくさんあります。そしてアルプスはスイスだけではないのです。モンブランの観光の拠点シャモニーはフランス側にあり、マッターホルンの裏側はイタリア側のリゾートです。今回は意外に知られていないヨーロッパのアルプスの穴場的見所ベストをご紹介します。ちょっとアルプス通になっていただきましょう
オーストリア「グロース・グロックナー」
「壮麗な氷河の絶景感銘で 心震える見晴らし台も」
オーストリア最高峰のグロース・グロックナー山はなんと富士山より高い3800m近く。展望するためにはザルツブルクから車で片道2時間以上かかるけれど日帰りも可能です。チロルアルプスもこんなに素晴らしいんだと再認識させられる風景が待っています。
道中の風景も楽しめる山岳道路を抜けてフランツ・ヨーゼフ・ヘーエ展望台へと向かいます。道中の車窓風景があまりにもダイナミックで、シャッターを押す手が止まりません。展望台ではオーストリア最大のパステルツェ氷河の絶景が待っています。かつてオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が皇妃エリザベートを連れて氷河を見物に訪れ、その壮麗な光景に感銘を受けたという歴史にも納得。展望台に皇帝の名が付けられたのでした。またスワロフスキー展望のハイキングも楽しみです。
フランス「シャモニー」
「リゾートは可愛い街並みシャモニー 招くよ白銀の世界へと」
モンブランはスイスの山ですが、モンブランを目指す拠点となる山岳リゾートの町はフランス側にあるシャモニーです。ちょうど国境近くに位置するからです。シャモニーは可愛い町並みでいつも観光客で賑わいを見せています。標高3842mのエギーユ・デュ・ミディ展望台へはケーブルカーに乗って一気に登るので、楽ちんな登山が楽しめます。頂上の展望台からは、白銀のモンブランや4000m級の山々の大展望が広がります。
シャモニーから赤い車体のモンタンヴェール登山列電車に乗るのもお薦めコースです。モンタンヴェール展望台は標高1913メートルで氷河見学の絶好のスポットです。登山電車に乗るだけで手軽に行けるのも 魅力。目の前には標高3754メートルの岩山ドリュが迫力ある姿を見せています。 氷河を見学したら、その中へ入る氷の洞窟体験が楽しみです。青く輝く氷の世界を堪能できます。
イタリア「クールマイヨール」
「山々がずらりと並ぶスケールは 大きい自然圧巻の景色」
クールマイヨールはモンブランをイタリア側から観光するアルペンリゾートです。イタリアではモンテビアンコと呼ばれるモンブラン。ロープウェイで登る標高3466mのブンタエルブロンネールに向かいました。ここがモンテビアンコ展望の最高のスポットなのです。4810mのモンテビアンコが目の前に聳え圧巻。4000m級の山々がずらりと並ぶスケールの大きい自然を堪能できました。
クールマイヨールから車で20分ほどにあるフェレの谷では、モンブランを見上げながらハイキングが楽しみました。片道2時間ほどのルートもあるけれど、40分歩けば十分美しい風景を堪能でき、道中は放牧している牛と遊んだりも。谷にあるホテルレストランの屋外テラスの芝生の上で食べたランチは最高。地元の名物でコーンミールを粥状にしてキノコソースなどと混ぜて食べるポレンタや鱒の塩焼き、スパゲッティミートソースなど、屋外で食べる美味しさは忘れられないものでした。
イタリア「チェルヴィニア」
「ダイナミック巨大な岩の塊は マッターホルン裏の姿も」
スイスのマッターホルンは、イタリアではモンテ・チェルヴィーノと呼ばれています。マッターホルンは三角の山というイメージですが、その裏側にあたるチェルヴィーノはどんな山なのでしょうか?マッターホルンの裏側を見に行くために、一路チェルヴィニアへと向かいました。夏のシーズンでも、こちらは地元のバカンス客やスキー客がメインで、観光客は少ない印象です。
ロープウェイを乗り継いで山頂のプラトーローザ展望台まで登ります。道中、眼下にはプルー湖など美しい湖も見えます。着いたところは標高3500mで、マッターホルンは目の前にその裏側を見せていました。なんとその姿はスイス側とは異なり巨大な岩の塊で、もっと近くに迫っています。ダイナミックさではこちらの勝ち。そして人が少ない分、この雄姿を独り占めしている贅沢な気分でした。
参照
https://www.fivestar-club.jp/media/abroad/europe/1984/#i
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