「浅間山明鏡止水」あさまやま めいきょうしすい

「世界遺産モデル②」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

「世界遺産モデル②」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。 「顕著な普遍的価値」は、どの国や地域の人でも、いつの時代のどの世代の人でも、どのような信仰や価値観をもつ人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことで、そうした価値をもつ世界遺産は、人類共通の財産といえます。

世界遺産は、人類が作り上げた「文化遺産」と、地球の歴史や動植物の進化を伝える「自然遺産」、その両方の価値をもつ「複合遺産」に分類されます。文化遺産が最も多く、世界遺産の総数は1,000件を超えますが、まずは「文化遺産」に絞り掲載して行きたいと思います。


イギリス
「ダラム城と大聖堂」
1986年文化遺産
「王様が譲った城がダラム城 観光スポット人気衰えず」



https://worldheritagesite.xyz/durham/
「ダラム城と大聖堂」はイギリス中部ダラム市ダラム州にある世界遺産(1986年登録)。ダラムの城と大聖堂はウィア川を見下ろす崖の上にあり、川によってU字型に囲まれています。また二つの建物は緑地(パレス・グリーン)を間に向かい合っています。ダラム城は、11世紀にウイリアム1世が建てたノルマン様式の城。ダラムの町はスコットランドに対するイングランドの重要地点でもありました。司教邸宅であったのは、ダラム司教を味方にしたい王が城を司教に譲ったからです。それで歴代の司教たちにはイングランド国王と同等の権限が与えられ、プリンス・ビショップと呼ばれたのです。1837年司教がダラム大学へ城を寄付したので、1840年からは全体が学生寮となっています。ダラム市街とその周辺が一望できる高さ66メートルの塔は、大聖堂のシンボルであり人気の観光スポットです。大聖堂は1093年に創建されたロマネスク様式の建物。聖人リンテスファーン(7世紀)の聖遺物が見学でき、セント・オズワルド・オブ・ノーザンブリアの頭部と、聖ベーダの遺体が安置されています。

「アイアンブリッジ峡谷」
1986年文化遺産
「鉄の街アイアンブリッジ象徴で 産業革命ここより興る」



https://worldheritagesite.xyz/ironbridge/
イギリス産業革命のはじまった街として知られる鉄鋼の町、コールブルックデイルにある渓谷。全長354kmイギリスで最も長いセヴァーン川が作った美しい景観がとても魅力的です。1779年に架けられた230年以上の歴史を誇る世界最古のアイアンブリッジも有名。産業革命にスポットを当てた一大テーマパークとの位置づけがある、1986年登録の世界遺産です。アイアンブリッジ渓谷と呼ばれる渓谷は本来「セヴァーン渓谷」、アイアンブリッジは「コールブルックデイル橋」と呼ばれています。この土地は実業家にとってとても魅力的な場所でした。その理由は2つあり、一つは石炭、鉄鉱石、石灰岩や粘土といった鉄やタイルや磁器の生成のための原料が豊富に採れたこと。もう一つは川が広くここで造られたものを運搬するのに便利だった点です。それらの理由によりこの町が一躍有名になったのは、18世紀になって溶鉱炉に再び火が灯ったことがはじまりです。当時工場では新技術によって大量の鉄が生産されました。そんな鉄の街の象徴とされるのがアイアンブリッジです。溶鉱炉や工場などは現在、産業革命時代の栄光を伝える博物館としてアイアンブリッジと共にその姿を今に伝えています。

「ファウンティンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園」1986年文化遺産
「修道院風光明媚な景観は ビクトリア朝無償の建物」



https://worldheritagesite.xyz/fountains/
ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園は、イギリス北部のノースヨークシャ州にある世界遺産です。スタッドリー王立公園内には、修道院跡をはじめ多くの歴史的な建築物があります。ノルマン・ロマネスク様式のファウンテンズ修道院は、1132年、ベネディクト会修道士たちによって創設されました。ファウンテンズ修道院の大部分は、天井が抜けて壁だけしか残っておらず廃墟となっています。実は公園内で最古の無償の建物というのが、修道院の粉挽き場なのです。公園内のスタットリー王立ウォーターガーデンが造園されたのはこの時代です。ウォーターガーデンは現存する中では最も状態がよく、今も風光明媚な景観を楽しむことができます。セント・メアリー教会は後期ビクトリア朝様式の教会です。

「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」1986年文化遺産
「ストーンヘンジ巨石の謎の不思議さは 永久に解けない人類ロマンも」



「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」はイギリス、イングランドのウィルトシャー州にある世界遺産登録物件です。「物件」と言っても登録の対象となっているのは建造物などの建物自体ではなく、2つの「地域」を指しそれぞれを「ストーンヘンジと関連する記念建造物群」・「エーヴベリーと関連する記念建造物群」と言う名称で表しています。この2つの建造物群は30Km程離れた距離に位置しています。南ウィルトシャー州にある先史時代の巨石建造物群です。登録面積が約26k㎡でストーンヘンジを中心として位置しています。ストーンヘンジが特に有名ですね。ストーンヘンジより真北27kmにあるエーヴベリーヘンジを中心にした建造物群。ストーンヘンジより1000年ほど新しく紀元前3000年ごろに作られたものと推測されています。

参照
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/worldheritagelist/europe_1/
https://worldheritagesite.xyz/
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