イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

93.エラの谷

2006年10月22日 | Weblog
【写真:エラの谷の川床で石と戯れる仲間】 

 倉田さんが嬉しいことを言ってくださいました。
「皆さん、いかがでしょうか。夕食が30分ぐらい遅れてもよろしければ、エラの谷にご案内したいと思いますが・・・・。少年ダビデが、石を持ってゴリアテを打ち倒した所ですが、どうしましょうか」
みな目の色を変えて言います。
「行きます。行きます」

 というわけで途中から道を変えますと、右手一面にあまり年数の経っていない低い木が森を成しています。日本から見たら別にどうってことない小さなものですが、荒野を嫌というほど走り続けてきた後だけに、この緑がやけに懐かしいのでした。

「イスラエルではね、街をつくる前に、まず木を植えるんですよ。木が育つかどうかを見て、それから人が住むんですね」
「なるほど、知恵ですな」
と感心している間に、着いたようです。

「・・・いよいよ着きました。ここはベツレヘムから西へ24キロの地点にあります。真ん中に見えるのはキブツですね。それから、あの高い所に見えるのは、イスラエル通信省のパラボラアンテナです。そしてすぐ下に川床が見えますね」
 狭いながら、川床になめらかな白い石がごろごろ見えます。

・ダビデは・・・・谷間からなめらかな石5個を選びとって、自分の持っている羊飼の袋に入れ、手に石投げを執って、あのペリシテ人に近づいた(サム1740)
・ダビデは手を袋に入れて、その中から、一つの石を取り、石投げで投げて、ペリシテ人の額を撃ったので、石はその額に突き入り、うつむきに地に倒れた。(サム17:49)

 バスを降りて、記念に小石を5個探します。ビデオ係りの私は、ようやく2個探し、倉田さんの手から3個をいただいて5個にしました。この石がこれからの人生の盾となり、守りとなりますように祈りながら、ほとんど暮れかかった日の光に別れを告げ、エルサレムのラマダ・ルネッサンスホテルに着いたのは、日没後しばらくしてからでした。
「トダ ラバ(どうもありがとう)」
 だんだんヘブライ語も使いなれてきて、すんなり言えるようになった私たち。一人一人、ダビデさんに今日一日の感謝を言ってバスを降り、ロビーで休憩しました。ここはユダヤ系のホテルです。

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